
どぅりんりです(^^)/
現在のSP規格においてエンジンオイルには冷却、潤滑、防錆、密封、清浄、酸中和、緩衝の7つの役割があります。
一般的なエンジンに要求されるエンジンオイルの役割はこれだけ多くのものが求められています。
現在ではほとんどの量産エンジンに採用されている「可変バルブタイミング機構」ですが、その多くは電子制御油圧式を採用しています。タイミングベルト側に油圧アクチュエーターが備わっており、オイルコントロールバルブによって作動します。

しかし元来エンジン屋と言われてきたホンダ。独自技術「VTEC」はバルブを押し下げるカムとロッカーアームを従来の1種類から2種類にし、バルブの開きを《少なめ》と《多め》に切り替えるのです。その切り替えは、真ん中が切り離されているロッカーアームの中のピンを油圧で動かして行います。
低回転時は、ピンが引っ込んでいるので、真ん中のロッカーアームが空振りします。バルブは、両端のカムの小さな突起で押し下げられ、開きが《少なめ》となります。

高回転時は、油圧でピンを動かしてロッカーアームをひとつにつなげます。するとバルブは、真ん中のカムの大きな突起で押し下げられ、開きが《多め》となるのです。

「VTEC」はこの作動油圧をエンジンオイルラインから取り出している機械的構造で制御しているのです。
つまり、エンジンオイルに「8つめの役割(作動油)」があります。
もっとも一般車として普及している車でエンジンオイルに「作動油」としての性能を求めているのはVTECだけです。
保護油膜が厚すぎたり、汚れが増えてくるとVTECの入りが鈍くなったりすることから、フィーリングにダイレクトに影響が出るの珍しいと思います。
これらを考慮したエンジンオイルの選定が必要になるということです。
Posted at 2022/11/04 07:30:16 | |
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