
どぅりんりです(^^)/
セルフスタンドが増えたことや、車の燃料タンクが金属製から樹脂製に変化していったことから、勧められる機会やその必要性が少なくなってしまった商品ですよね。
それでもホームセンターやカー用品を取り扱うお店ではいまなお多く陳列されているのを見かけます。
はたして最近の車事情において使う機会はなくなってしまったのでしょうか。
セルフスタンドの増加は時代背景なので仕方ないでしょうが、車の構造的にはどうなのでしょうか。

かつては金属製だった燃料タンク、とはいえ商用車の一部やトラックなどにおいては今も金属製燃料タンクが採用されているものは多く走っています。
外気温の影響が大きい金属は結露が発生しやすく、気密性が今に比べて低かったことも要因でした。比重が重く底面に溜まっていく水分を燃料ポンプが吸い込み、燃焼不良や錆の発生源となっていたのです。
前置きはこのくらいにして、一体成型の樹脂タンクに水抜き剤が必要かという話題ですが、私が技術的な回答をするなら「絶対ではないが必要」とお答えします。
樹脂製が多く採用されている現在、錆が悪さをするということは限りなく少なくなりました。
また、水滴が滴るほど結露が発生することもないのです。
それでも必要だと回答するのは、いくつかの条件が揃った場合です。それは、ガソリンと水が混ざり合うことはないからです。
基本的に密閉性が高くなった燃料タンクは、通常気化ガスで充満しており、キャニスターという気化ガス放出抑制装置によって吸気に混入させ燃焼させるというシステムをとっています。
しかしそれでも寒暖差の激しい地域や、冷気時の給油ではタンク内が負圧になり外気が流入してしまいます。給油キャップを開けた際のガス音は、気化ガスが噴出している場合と、負圧で空気を吸っている場合があるのです。

結露の発生はゼロではなく、しかし微々たるものから新車から7年や9年でどうにかなることもないですが、それ以上の使用環境などにおいては、燃料ポンプやフューエルラインの細かなところには金属部品があるので悪さをすることもあります。
・寒暖差が激しい地域
・給油所が近く、冷気状態での給油が多い
・湿度が高い地域
これらに該当する場合は、5万キロに1回程度、7年に1回程度は使用することが理想ではないでしょうか。
Posted at 2022/04/02 16:29:16 | |
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