社外ビッグキャリパー、ローター交換(ファイナルコネクション ステルス)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
[キャリパー選定]
条件:15インチ5.0Jにほぼボルトオン取り付け可能で、安価、デザインで選定。
■メーカー:FINAL KONNEXION
■商品名:NEW TYPE STEALTH CALIPER KIT
■カラー:006 CHAMPAGNE GOLD
■POT数:6
■ローター:286mm×18mm
■パッド:ストリート(0℃~450℃)
■備考:当商品にLA700Sの設定がないためLA600Sタントカスタム/PCD:120(ターボ車)、LA600/610とLA700/710はナックルハブ廻りの部品が同じ。
https://www.finalkonnexion.co.jp/products/brake/new-caliperkit/
※2021年8月追記→現在はウェイクもラインナップにあります。
[各クリアランスの確認]
※各インセットは+45前後に固定。
■純正ホイール15インチ:4.5J+スペーサ10mm以上必要
■社外15インチ:5.0J+スペーサ5mm以上必要
■社外16インチ:5.5J+スペーサ0mm
自分が計算すると上記の組み合わせでホイールとキャリパー外側方向のクリアランスは3mm~5mm程度となる…と思う。
まずメーカーに型紙依頼をしたが無視されたw上記の結果は型紙が無かったので旧タイプの型紙をメーカーサイトからダウンロードして、NEWタイプのキャリパー寸法と比較して自分で型紙を作成して試した結果だ。
純正ホイール15インチの場合は10mmのスペーサで入るはず…(試していない)
社外15インチ5.0Jは5mmスペーサで入るはずだがホイール形状により入らない場合も考えられる。
社外16インチ5.5Jであれば極端なインセット値や、余程内部が狭い形状でない限り普通に収まると思う。
自分のホイール(クリムソンMGビースト/15インチ5.0J)は、5mmのスペーサーにて外側3mm~5mm前後のクリアランスが取れた。5.0Jで5mm以上ホイールを出すと、ハミタイになるので注意が必要。縦方向は5mmほどクリアランスがあるが、バランスウェイトの部分が1mm以下になるので、薄型(2.5mm)のウェイトを買って貼り直した。
[他メーカーでは?]
試しにCEIKAのキャリパー型紙で調べてみたが16インチ、6.0J+数mmスペーサー、もしくは5.5J+スペーサ10mm必要だと思う。これでは完全なハミタイだ。
当商品の旧型はCEIKAより若干薄いが、恐らく5.5J仕様(5.0J+スペーサ5mm)には入らない。5.5J以内に収める場合はこのNEWタイプの薄型キャリパーしかなかった。
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LA600/610タント、LA700/710ウェイクは他の軽自動車とキャリパーを止める2つの穴のピッチが違うので要注意。この2車種は車重が重いので純正ローターが大容量化していてピッチが違う理由がある。ノンターボは98mm、ターボ車は120mm、他の軽自動車は概ね100mm。
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[作業1]
キャリパーとロータ、ホイールのみ仮付けにて不具合を探す。バランスウェイト部分のクリアランス不足を確認したので、薄型(2.5mm)のウェイトを買って貼り直し。
5mmのスペーサー装着のため10mmロングのハブボルトに打ち換える。
パーツ単体の組み立てでキャリパーブラケットのボルト穴部に鉄クズがありボルトが入りにくい。無理にねじ込むとボルトがバカになる恐れがあり、ネジ切りとCRCにて鉄クズ除去と再度ネジ山形成。
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[作業2]
取り付け中にキャリパーがローターのセンターより2mmほど内側に寄ってローターに干渉していたので、ブラケット部分に2mmほどのシムを挿入してキャリパーを2mm外側に移動。これで外側のホイールとのクリアランスが3mm前後程度となった。
バックプレートは外さなくても、ほんの少し内側に押し曲げてやると干渉しなくなる。
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[作業3]
ブレーキホースを接続。ブレーキフルードのエア抜きを行わなければならないが、ブレーキホースの接続とエア抜きは片側づつ行うほうが良い。このため片側だけ交換を行い、もう片側の純正キャリパーは外さず行う。この時、片側の外していない純正キャリパーはピストン抜け防止のため、ピストン部に板を噛ませて抜けを防ぐ。片側が終わればもう片方を交換してエア抜き。
一度に行うとエアが抜けづらくなり、フルードを全抜き換えしなければなくなるリスクを伴う。
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[作業4]
ホイールを取り付け再度各クリアランスを確認して問題のある個所は修正する。バランスウェイト部のクリアランスが薄型に貼り替えても不安だったため、金づちでウェイトを叩きもう少し薄くした。
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完成画像1
[良い点]
■見栄えが良い。
■いつも通りソフトに踏むと純正と変わらないが、強く踏み込むと違いがわかる。強く踏み込んだ時の制動のし易さとバランスが良い。ABSを作動させる事がないんじゃないか?というくらい粘り止まる。重いウェイクとはいえ、この軽自動車を止めるには必要十分のスペックかと。
■ブレーキ時に[クォー!]と摩擦音がするが、その作動音にテンションが上がる。
■小さな違いなので分からない人もいるかも知れないが、重心がフロントの下方に下がり車の操縦性というかハンドリングと、前輪の路面追従性が良くなった。意外な発見だった。まぁハブボルト打ち換え&スペーサーでトレッドが広くなってる効果もあるかもしれない。
■前車のSF5-Type-Mのスバル純正両面4POTキャリパーより粘りやコントロール性能が格段に良い。
[悪い点]
■全体的に重くなったので燃費が悪くなるのでは?な予想。ただしサスペンションより以下のパーツなので車高には影響しない。
■メーカーが商品を廃版にしたら交換パッドとか買えなくなるのでは?な予想。今から1個買っておこうかな…
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完成画像2
2021年6月に車検を受けたが、現行のルールで全く問題ないという事で普通に通過。ただし後輪のドラムブレーキをディスクブレーキなどの、ブレーキ構造種類の変更を行った場合は構造変更許可が必要。
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