JAFカップが終わりました。
ここの人にはJAFカップが何なのかよくわからんって方も多いと思うのでまず少し説明させてください。
ジムカーナにはランクがあって、公式戦と呼ばれるものには、ビギナー向けの県戦、その上にミドル戦、さらにその上に地区戦、そしてトップに全日本選手権があります。これらは年間8戦程度のシリーズ戦になっています。その地区戦の上位ランカーと全日本選手権のランカーが出場できる年末のお祭りです。全日本は遠征が多くなるので非常に上手い人でも遠征が無理な人もいて、地区戦上位ランカーにはそういった猛者も多くおられます。まあ、要は北は北海道から南は沖縄までやべえ奴らを集めて一発勝負のガチンコ対決祭りしようぜっていうイベントです。
シリーズ戦と違ってお祭り気分で参加するのでみんな表情がいつもより柔らかです。
しかーし!みんな勝負師なので出るとなったら本気の本気でやってくるので、たったの2分程度の勝負のためにタイヤを20本近く持ってきてる人とかもザラにいます。(練習用+公式練習用+本戦用+ウエット用など)もう「君たちアホなの?もっかい聞くけどアホなの?」(褒め)みたいな勢いです。
それから比べるとセブンはタイヤが減らないので本番タイヤを履いたまま自走でくるだけというお手軽エコカーです。お手軽エコカーです。大切なので2回書いた!
SLWクラスは箱Dクラスと同様に、併設クラスとして設けられました。そのため、選手権クラスとは違ってよりお祭り感があります。無論みんな一生懸命にやります!
今回は480Rのたつや6さんが圧巻の優勝でした。選手権クラスのトップ勢にほぼ匹敵するタイムを叩き出し、アナウンスも恐るべしスーパーセブン!と絶叫されていました。
3位はR300が獲りました。
うーん、パワーかぁ〜
と思うとそうでもないんです。
2位はフレアウイングのほぼノーマルのBDRが獲りました!しかも、お父さんの車を借りて参戦!という23歳のヤングです!めちゃめちゃかっこいいです!彼は学生自動車部の主将を務めていたので流石の腕前でした。
ジムカーナは車という道具を使うスポーツなので車の性能による部分も大きいですが、車系の競技の中では圧倒的に人の要素が大きいと思います。セブンでいうと排気量やインジェクションかキャブかもあんまり関係ない勝負ができるのも魅力です。
私はというと諸事情により午前で切り上げなくてはならずリタイヤ扱い。まともに走っていたらBDRに勝てただろうか?うーん自信ないです。
さて、そうなると落ち込んで嫌な気分になっちゃうんじゃないの?というと全然そんなことないです。
だってさ、何ヶ月も前からこの2分のために準備して、その間もわからないことはみんなで聞き合って協力。それぞれライバルではあるけど、大会の頃にはもう既にひとつのチームです。誰が勝っても嬉しいしこういうクラスができたことがやっぱり嬉しい。多分みんなそうなんじゃないかと。
そんなこんなで楽しい大会でした。
近いうちに出てみたいかもって方へ(ウェルカムです)
ジムカーナは何周もしないので本当に1回のミスが命取り。走行前に慣熟歩行(下見)しますが、よく聞く「コースが覚えられない」ってのは実はほぼ存在しません。このパイロンは何度の角度で入るかとか、どのあたりでギヤチェンジするかとかの話題になるのでコースは自ずと覚えてしまいます。大会に出ずに練習会だけだと多分このスキルが育たないのでいつまでも「コースが覚えられない」という恐怖感に付き纏われます。少し練習したらさっさとなんかの大会に出てみるのが吉です。初めから全日本クラスはハードル高すぎですが、ちょうど良いってのはいくらでも紹介できるので気軽に聞いてくださいね〜
そして、上位大会に出るとコースも最高にオモロイです。今回のコースは一見あっさりしていましたが、下見をしてみると、まさにどの角度で入るかとか、猛烈に悩むレイアウトがいっぱい。しかも高速セクションに仕掛けられていて、失敗すると大きな差が生まれること間違いなし。それらを攻略するスリルは最高でした。僕は解っちゃいたのに失敗しました(泣
選手権クラスの人たちも失敗ってそれなりにありましたが、あの人たちは全員が全員上位ランカーなので下手で失敗してるのではなく、あの人たちをもってしても難しいコース設定だったって感じです。まじむずかったです。
ちなみに、今回のコース、初めてジムカーナ走る人ならまともに走ってゴールするのも困難なレベルに難しかったです。あれ一度もアンダーもオーバーも出さずにパイロンタッチや脱輪もせず、スピンやなんやもせずゴールするだけで正直素晴らしく上手いと思います。その上でタイム削っていってる上位陣ってちょっと変な領域です(笑)もう見事としか言いようがないような上級向けコース設定だったと思います。
中継を見ていると簡単そうに見えます。
実際のコースを下見で歩いてみると「えー汗、ええええー滝汗」ってなります。
しばらく歩いているとラインどりの想像がついてきて「まあイケるやろ!こうしたらええねん!」ってなります。
そして、いざ出走すると「うわぁあああ !滝汗」ってなりますw
パドックに帰ると落ち込むことは少ないですが周りが神に見えてきてとりあえず拝んどこかみたいになりますw
ところがその神々は想像以上にフレンドリーで優しいので、惜しげもなく色々アドバイスくれたりします。
そのうち、わりと思い通りに走れるようになってフィニッシュラインを超えたときに「ヨシ!ヨーーーーし!」ってなります。もう最高の気分。
でも、それが年に何回できるかな
10年でも数えるくらいかもです。今日そんな話してたな・・・
初めの一歩は結構怖くて、遅かったらどうしようとか失敗したら恥ずかしいとか、順位が気になるとかで頭いっぱいになります。自分もそうでしたが正直心臓締め付けられる思いです。でも、遅かろうが失敗しようが悪く言われたことはないです。だって、みんなそのドキドキも知っているし、上述したみたいな思うようにはいかない感も痛いほど知っているから。
今回の大会も初めて参加してくれた方もいるのですが、やっぱり面白いっておっしゃってました。良かったら皆さんもぜひ。
Posted at 2024/11/04 00:14:29 | |
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