
296GTBの試乗のお誘いが、やっとのこと声がかかった。レーシングドライバーを隣に乗せて、首都高をすこし走って戻ってくるというコース。
用意されたのはアセットフィオラノのこの車。FJの車だけどお得意の成田ナンバーじゃない。ナビゲーションは「develop」になっていて表示できていなかった。
最初の違和感は、「クリープ」する。結構力強くするする発進するので、ものすごく違和感。なんだろう、いつも運転している992は普通にクリープするけど、フェラーリ運転する時はモードが変わるのか、勝手に動くのですごく不安になった。
最初は自分で運転して高速へ。コースのレクチャーがなかったので、道案内してもらいながらおっかなびっくり。なので、全然踏めない。
ご存知のように、この車はハイブリッド。25kmぐらい走れる分のバッテリーを搭載している。この25kmぐらいというのはヨーロッパのなにかのエコ基準らしい。
街中を走っている分にはどこでパワーアシストされているのか全く不明。走り出してわかるのは、意外と乗り心地がいい。細かいバンプは全然しないし剛性があきらかに、こちらのイメージするフェラーリよりもしっかりしている。
そして車体が軽い。ひらりひらりとフロントが入る。
高速にはいってギャップもそれほど気にならないが、一般道で工事を迂回するためゼブラに入ったら、「パチパチパチ」とホイールハウスで盛大な飛び石の音。あぁ、アセットフィオラノだったと思い起こさせる。
そしてパワーは、すぐに「パリッと」出てくる。ターボラグなんて無い。電動アシストが絶妙に入っているでしょう。そしてあっという間に一メモリ、バッテリーが減る。
減るけど、「充電モード」にすると1分ぐらいで完全復帰。ものすごく早いし、充電モードだからといって車体を重く感じることはない。
帰りはレーシングドライバーさんに運転をバトンタッチして戻ってきた。正直行きを運転してよかった。帰りのちょっとしたコーナーを軽く流してもらったけど、ものすごい横G、そして軽めの減速(ドライバー曰く)両方とも安定しまくり。フェラーリに独特な人を不安にさせるリミッターみたいな演出、が無い。マクラーレンとは言わないが、ポルシェにすごく近い感じの安定感がある。
ただ、実際に街乗りするならアセットフィオラノじゃ無いよね、と担当にお話ししたら、時間あるなら乗り比べてみませんかと。
リアがレキサンじゃなくてガラス製、色も濃いノーマルGTBに乗り換えて再出発。
最初エンジンが冷えてたので、野太い排気音だったけどあったまってくると、いい音がし出した。
乗り心地はさらに良い。ただ、キレはやっぱり劣るかな。
アセットフィオラノと比べると、あっちはチタンスプリングにカーボンホイール。うわぁなオプションてんこ盛りの試乗車だった。まったく現実的じゃ無い価格になると思われるし、そこまですれば素人でも感じられる違いかと。
乗り比べできたなんて、ラッキーだった。
次の人がさっそくレクチャーを受けていた。さて、帰ろう。
Posted at 2022/10/04 12:09:56 | |
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