![JMSでルナクルーザーを体験しました JMSでルナクルーザーを体験しました](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/330/836/47330836/p1m.jpg?ct=6bfb273d688f)
ジャパンモビリティショーで体験したトヨタ ルナクルーザーの話です。
6年後の2029年に月面を走行する計画の有人与圧ローバーの個人的感想レポートですが、いつもより文字多めでお届けします。興味無い方は読み飛ばしてください。
トップ写真は1/5サイズの模型ですが、開発中の内部を実物大で再現したシミュレータがあって、公式アプリの推しモビ図鑑から事前申し込みすれば体験できる設備でした。
予約は、試乗車よりは若干マシでしたが一瞬で売り切れるので、今後大阪で申し込みしようと思っている方は、狙いを決めて頑張ってください。
ちなみに、このルナクルーザーは1枚チケットとれば、1-4名まで体験できます。ブースによっては1人1枚必要なものもあり、その情報もわかりにくいのでアプリで調べつつ予約を頑張ってください。
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実物大シミュレータは、後部のハッチから乗り込みます。
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これ多分数十億かそれ以上のお金かけている本物のシミュレータを持ち込んでいるのですが、トーキョーフューチャーツアーの会場では、電光掲示板の裏にあって全く目立ってなかったです。
チケット取れたのに場所を探すの苦労しました。
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宇宙服です。
残念ながら生きてる間に富裕層以外の民間人は宇宙に行くのは難しそうですが、個人的には宇宙や未来には行きたいのでテンション爆上がりですよ。
レプリカですが、サイズや見た目は本物相当です。
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後方ハッチから入ってすぐの宇宙服を脱ぐところです。
最近の宇宙服は蝉の抜け殻のように背中から一気に抜け出せるようです。
風で砂も落とせるらしい。
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車両のサイズ感はわかるでしょうか。
決して広くはないけど、必要最低限のスペース
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案内してくれた方は、このルナクルーザーを開発しているトヨタのエンジニアです。
名前は聞き忘れましたが、素人相手に、大変わかりやすい説明で質問にも真摯に答えてくれて楽しかった出ですし、トヨタの底力を見せつけられました。
ちなみにルナクルーザーの室内は、ハイエースの室内をひと回りくらい大きくしたイメージです。
ルナクルーザーは、2名乗車(緊急事4名)で2週間のミッションをこなす想定の乗り物です。
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だいぶ未来な室内ですが、2029年に実際に月面を走る計画らしく、もうあと6年後です。
もうすぐじゃないですか。といったら、「すぐでやばいんです」と言ってました。
ちなみにこのシミュレータは本物で、登場する宇宙飛行士が決まったら、トレーニングにも使う代物とさたそうです。
見たり触ったりしたクオリティーは本物レベルです。
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フロント2席の操縦席です。
前はスクリーン。模型を前から見ると横長の窓がついてましたが、窓を大きく作ると大気がない宇宙では窓の厚みもとんでもなくなるようで、窓の重量が重くなりロケットで打ち上げ能力(ペイロード)にも影響するので、何を優先するかは悩ましそうでした。
肘置きの先は、操作用のジョイスティックとボタンです
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機能性重視で軽量でカッコいいイスですね。
写真で撮ってませんでしたが、車両の中央から後方にはパーテションとなる壁があり、冷蔵庫や電子レンジなどが仕込まれてます。
2名搭乗時は左右に分かれることでお互い見えなくなり、ストレスを和らげるつくりだとのこと。4名乗車時は、狭いのでプライバシーは守らるのは無理そうな広さ。写真左下に台が写ってますが、この後方がパーテション。
1番後部にカーテンで仕切るシャワーブースも作ろうとしてるようですが、乗る人はシャワー欲しいけど、車の設計側は排水や機材も増えることもあり実現できるかは微妙そう。
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操縦席に座りました。
お隣は、まんじゅさんです。
歯医者で治療受ける人、またはUFOに連れて来られた地球人のようで素敵です👽
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前面が巨大スクリーン。
月面では、昼と夜が15日ずつ続くので、ずっと昼でずっと夜です。なので、ローバーの中は照明で24時間周期の1日を再現して、地球人にとって過ごしやすいよう工夫してます。
確か実際に、中に人を閉じ込めて1-2週間生活させたか、これから実験させるようなことも言ってました。
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テレビ会議もできます。
ディレイは、1秒だそうでちょっと慣れれば普通に会話できそうです。
私たちも映ってます。
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月面から電話したい
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ついに月面に降り立ちました。
荒野が広がります。
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ついに念願の月にやって来ました🌝
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月面をローバーで走るミッションを始めます。
ルートがわからないので、ナビを表示
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岩を避けながら緑のルートを進むのですが、緑ルートを通っていても岩や窪みがあって車体はかなり傾きます。大気が無い=風化がない完全未舗装路なので、平らな道が無いのは考えれば当然。
凸凹が多いですね。といったら、現在データで持っている実際の月面はもっと凸凹しているらしく、JMSのイベントでは小学生が乗ることも想定して、大きな凸凹は取り除き難易度を低く設定したとのこと。
また、月面の詳細な情報あるか聞いたら、精度は低いらしく、現実的には月面を走るローバーがその場でセンサーでスキャンしつつ、月面情報を更新しながらルートを決めていくことになるそうです。
トヨタの東富士研究所では、走行できるモデルも作っているそう。富士山の荒野がとても似合いそうな乗り物です。
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前面窓で目視したい問題ですが、写真撮り漏れましたが肉眼相当の絵を投影してくれました。
ですが、全然わからない。月には大気かありません。そのため、地球の空みたいな大気中の乱反射が起きず、結果、光が当たる部分が真っ白で、影の部分が真っ黒の超ハイコントラストの世界。普段と違いすぎて肉眼だと立体的に見えないし、ルートの案内も分からないから運転できない。
窓よりも映像+ワイヤーフレーム処理した画面で月面で操縦するのがいいことが体感できました。
本気で作っている本物クオリティは最高。大変貴重な体験をさせてもらいました。しかも開発者本人が説明してくれる宇宙のプロの話なので、興味本位で質問しまくりでした。業界全く違いましたがエンジニアの端くれの私としては大興奮&大満足です。
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外にはブリヂストン製のローバー用タイヤが展示。
スチールっぽい素材で空気入れなくても構造でタイヤ形状を保持しますが、宇宙に空気で膨らますタイヤは使えないですね。
触るの禁止ですが、触れるくらいの距離でした。
2029年はもうすぐですが、月面を走れること願っています。ちなみに重さ的に、国産ロケットだと打ち上げが難しいらしいとのこと。どこから打ち上げるんですかね。
あっ、月面から地球見るの忘れました。「地球は青かった」言いたかった。
大阪JMSで体験する人いたら、青い地球見れるか確認お願いします🌏
最後までご覧いただきありがとうございました😊
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2023/11/08 09:02:42