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ロバート・ハリスのブログ一覧

2008年07月02日 イイね!

ルート66

ルート66 みなさん、こんにちは。
 先日、ライターをしている古い友人と久し振りに会い、六本木ヒルズのEnotecaのアウトドアのテーブルに座ってワインを飲みながらいろいろと話をしました。

 彼は雑誌やラジオの仕事でしょっちゅう海外へ出かけているので、会うたびに旅の土産話をしてくれるんですけど、今度もアメリカにある不思議な町の話を聞かせてくれました。

 町の名前はウイリアムズ。グランド・キャニオンのすぐ手前、ルート66沿いにある小さな町だそうです。

 知ってる人も多いと思うんだけど、ルート66はその昔、アメリカを象徴するような重要なハイウエイで、ナット・キング・コールやローリング・ストーンズが歌うR&Bの歌にもなったし、60年代、日本でも流行ったアメリカのテレビドラマのタイトルにもなったほどです。

 ぼくはテレビドラマの『ルート66』は大好きで、毎週かかさず観ていたんですけど、設定は2人の20代後半のアメリカ人の青年がシヴォレー・コルヴェットに乗ってルート66沿いの町から町へと流れわたり、恋に落ちたり事件に巻き込まれたりする、というもの。

 ぼくが特に魅かれたのは、この2人の男が毎回、新しい町で、あたかも新しいアイデンティティを得たかのようにゼロからスタートすることです。

 彼らは2人ともクールなんで、過去についてはほとんど語らず、毎回、新しい人間と出会っては新しい関係を築いていく…そして、話の最後にはまた車に飛び乗り、新しい町へと去っていく…何も後には残さず、行く先に待ち受けているのは常に未知の世界…何にもとらわれないオン・ザ・ロードの生活と、いつもゼロからスタートするという再生のテーマがぼくにはたまらなく魅力的に映ったんですね。そして、彼らが訪れるハイウエイ沿いの町もみな、どこかとてものんびりしていて、古き良きアメリカの雰囲気が残っているようなところばかり。この背景もとても魅力的でした。

 話が脇に逸れちゃいましたけど、アメリカの象徴の一つとして親しまれたこのルート66も近くにもっと新しいハイウエイが何本も出来たため、次第に衰退し、
今では道がところどころで寸断されてしまってたり、町も取り壊されてしまったりゴーストタウンになってしまったところが多々あるそうです。

 そんな中、友人が訪れたこのウイリアムズの町は古き良き時代のルート66にタイムワープしたような不思議なところで、50年代風のダイナーもあれば、ヴィンテージカーが陳列されたカーヤードやアンティークの家具を使ったお洒落なデザイナー・ホテル、オールドスタイルのステーキハウスなどが立ち並んでいる。古いものが愛を込めて保存され、再利用されているんですね。そしてそんな古いものの隣にニューエイジ系のヴェジタリアン・レストランやヒップなブックショップやカフェ、バーやダンスクラブなどもあり、町としてとても魅力的にまとまっているそうです。

 「そもそもこの町もルート66沿いの他の町と同じように衰退の道をたどって、ゴーストタウンになりかかっていたんだけど、残った住民が力を合わせて昔の町の良い所を残しながら再建したんだね。そしたら、いつの間にかアメリカの各地から人がやって来てここに住むようになって、町はもっともっと魅力的なところになっていって、今では毎年、たくさんのツーリストが訪れるようになったんだ。ぼくはここに1週間いたんだけど、ニューヨークから来たカフェのオーナーだとか、サンフランシスコ出身の花屋の店員だとか、本当にアメリカ各地から来た人が多くて、みんな、いい感じに変わり者だったね。この町のコンセプトっていうのかな、使い捨ての消費社会よりも古い物を大切にしたゆとりのある生き方…これに惹かれてやってきた人が大半なんだよね。だから町もいい感じにソフィスティケートされていて、アーティストとかインテリも多いしね。ロバートだったら絶対好きになると思うよ」彼に言わせるとこの町、実はアニメ映画『カーズ』の舞台というか、モデルになった町だそうで、道を歩いていると登場人物にそっくりな人にあったりもするそうです。

 ぼくは昔からこのルート66を車で走破したいという夢をもっていたんですけど、彼の話を聞いた後、ぜひ近い将来、このハイウエイを走れるだけ走り、最後にこのウイリアムズの町を訪れ、ゆっくりとした時をおくりたいなと思いました。そして、チャンスがあったらぜひとも、慣れ親しんだ場所を後にしてこの町に移り住んだ”いい感じの変わり者”とじっくりと酒を酌み交わしながら語り合いたいと思います。

※今日のマスタングは、横浜、赤煉瓦倉庫前にて。
Posted at 2008/07/02 17:44:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2008年06月24日 イイね!

放浪する者は必ず道を失う

放浪する者は必ず道を失うみなさん、こんにちは。
ここのところ、旅のノートブックを作る作業に打ち込んでいたんだけど、こんな旅の格言に出会いました。

「黄金は必ずしも輝かないが、放浪する者は必ず道を失う」JRRトルキーン

『指輪物語』のあのトルキーンの言葉なんだけど、なんか彼らしくていいですよね。

「放浪する者は必ず道を失う」…自分の人生を振り返ってみると、僕は今までずっと道を失いながら生きてきたように思います。大学を卒業してすぐに日本を飛び出して、なんとなくギリシャに向かっていたんだけどいつのまにかバリ島に落ち着いていて、オーストラリアに半年行くつもりが気がつけば16年もいて、日本に3か月ほど立ち寄るつもりが帰国してからかれこれ20年がたとうとしている。

 自分でこうしよう、ああしようと選択しているつもりなんだけど、よく考えてみると本能とか運命とか大きな流れのようなものに巻き込まれて、あれよあれよという間にここまで来てしまった。そんな感じなんですよね。

 我ながらよくこんな調子で今まで生きてこれたなあと関心する反面、人生なんてこうじゃなきゃ面白くないよな、と思う自分もいるんですよね。
 最近は生きること=道を失うこと、なんではないかと思っています。

 いろんな事が未知の領域なんですよね。そして我々はそこへ地図も海図もコンパスもGPSも持たないで踏み込んで行く。

 たとえば恋がその良い例ですよね。恋をするたびに我々は未知の領域へと足を踏み入れていく。そこにはどんなHIが、そしてどんなLOWが待ち受けているのか
わからない。天使もいるだろうし、魔物もいるかもしれない。今まで求めていたすべてのものが手に入るかもしれないし、それと同時にすべてのものを失うかもしれない。もうこのまま死んでもいいやと思うような快楽が待っているかもしれないし、このまま丸くなって死ねたらどんなに楽だろうと思うような苦しみが待っているかもしれない。幸福もあれば、きっと悲しみもある。そしてひとつひとつの恋がすべてユニークであり、新しい経験である。前はここまで行けたけど、今度はもっともっと高いところへ行けるかもしれない。以前の別れがこのぐらい苦しかったとして、今回のはその何十倍も苦しいかもしれない。

 でも僕たちは、いや少なくとも僕は、その領域へと入っていく。そこに広がる世界がどんなところなのか、自分の目で見てみたいからです。

 こんな格言もあります。

「行こうと思っていたところには行かなかったかもしれないが、
 僕は間違いなく行くべきところに辿り着いた」ダグラス・アダムス

 僕もこの旅の終わりにそんなふうに思うことが出来たら
 幸せだと思いますね。

今回のオフショットは、マスタングと元町にて。


Posted at 2008/06/24 16:20:10 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2008年06月19日 イイね!

イタリア紀行本etc...

 みなさん、こんにちは。
 7月の後半に出る予定のイタリアの紀行本のタイトルが決まりました。『知られざるイタリアへ』、サブタイトルには『TOUCHING SOULS IN ITALY』という英文が付くと思うんですけど、まだ完全には決まっていません。

 『知られざる…』にしたのは、この旅では有名なツーリスト・ゾーンを避けて、あまり知られていない村や町を訪ねて行ったからです。書くのに随分と時間がかかってしまったんですけど、本当に素晴らしい旅でした。そしてイタリアはとてもとてもフレンドリーで美しい国でした。この本を通して旅の楽しさが少しでも伝わったら嬉しいなと思っています。とにかくこの旅では本当にたくさんの
良い人に出会い、語り合うことができました。サブタイトルをTOUCHING SOULS...にしたのは、実際にいろいろな人の心に触れることができたと思ったからです。

 旅はやっぱりいいですね。どこか遠いところへ行って、人と裸の心で触れ合って、たくさんの美しい景色を目にして帰ってくると、ぼくは少しばかり良い人間になったような気がするんですよね。なんか、前よりもう少しオープンで優しい人間になったような、そんな感じかな...

でも、それからまた日常生活に戻って、仕事を頑張りすぎちゃったり、なんとなくあくせくして、いろんなことで頭がいっぱいになっちゃうと、優しかった自分を忘れちゃうんですよね。心にゆとりがなくなってしまうんでしょうね。

 ま、最近のぼくはものを書いたり、一人でいろいろと考えたり、車に乗ってふらっとドライヴしたりしているんで、そんなにガチガチに硬くなってはいないんですけどね。特にイタリア本を書いていた間は心の中で旅をもう一度繰り返しているようなものだったので、優しい自分のままでいられたような気がします。

 この本もやっと終わりが見えてきたので、ぼくは今、もう一冊、旅関連の本を書いています。ま、これは旅の本というよりは旅のノートブックと言ったほうが正解ですね。

 旅行者が旅に持っていくノートブック。これをぼくと編集者とデザイナーのチームでデザインして、中に旅に関するぼくなりのリストをちりばめていく、というものです。

 たとえば、「旅先で味わったおいしいもの10傑」、「今まで行った好きな場所トップテン」、「旅先で見た感動的な景色トップ20」、「旅先で起こったシュールな出来事リスト」、などなど。
 
 旅先で日記をつけながら、こんなリストがところどころに載っていたら、ちょっとしたインスピレーションになるんではないかな、という思いで書いています。とにかく、旅に行く時にはかならず持っていきたくなるような、かっこいいノートブックをめざしています。

 出版社はVILLAGE BOOKS。8月の半ばまでには出したいなと、いま頑張っています。 でも、旅に関するこう言うリストを書くのはけっこう楽しい作業なので、いい感じのペースで進んでいます。

 これをあと二週間ぐらいで書きあげて、少し休んだら、次はいよいよ長編小説に取り掛かる予定です。これはぼくにとってまったく新しい取り組みなので、書く場所も家の書斎ではなく、家から歩いて15分ほどのところにある、ぼくの母方の実家の洋間でやろうと決めています。

 ここにはぼくのおばさんが一人で住んでいるんですけど、つくりは古い日本家屋で、そこに明治時代風の書斎があって、かなり広い和風の庭がある。坂を降りたところにはとても美しい池があって、そこでは毎日、近所のおっさんたちが釣りをしたり、学校帰りの子供たちが遊んでいる。ものを書くにはこれ以上
ないぐらい理想的なセッティングです。

 で、これはぼくのプランなんですけど、他に仕事が入っていない時、ぼくは朝の8時までには起きて朝食をとり、鞄を持ってこの仕事場へ直行。ここでだれにも邪魔されることなく9時から午後の1時までみっちり書いて、昼は家か近くの商店街のレストランで昼食をとって、行きつけの『珈琲文明』で美味しいコーヒーを味わい、仕事場に帰ったら一時間ほど書いたものに目を通して、その日の仕事
は終了。

 後の時間は他の仕事があればそれをやり、暇だったらマスタングに乗ってドライヴするのもいいし、東京へ繰り出して友達に会うのもいいし、DVDでも借りてきて家で観るのもいいし、子供と公園にでも行って遊ぶのもいい。

 ま、そんなスケジュールを今、考えています。というのもぼくは何でもだらだらやってしまうタイプなので、こんなプランでも立てないと集中して書けない気がするんですよね。特に長編小説を書くには体力と集中力がないとだめだと思うんで、むりにでも自分をオーガナイズしようと思っています。
 
 話は変わりますけど、ぼくが好きなアシャの『ASA』、気に入ってくれた人がけっこういたみたいで嬉しいです。彼女のハスキーな声、いいでしょ? 晴れた日、これを聴きながらドライヴなんかしていると、ハッピーな気分になりますよね。

 彼女とはまったくジャンルもタイプも違うんだけど、COLDPLAYの新しいアルバム『VIVA LA VIDA』もけっこういいですよ。現代的なサウンドなんだけど暗くないし、内向的でも神経症的でもない。

一曲一曲がとても肯定的で、生きる喜びに満ちていて、美しいんです。これを聴きながら東京や横浜の町をクルージングするのも中々楽しいですよ。

 最後に本のほうは今、ガルシア=マルケスの『コレラの時代の愛』に深くはまっていて、他に読んでいた4冊の本は中断しています。映画もよかったけど、小説のほうも最高です。ぜひ読んでみてください。


Posted at 2008/06/19 17:46:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2008年06月17日 イイね!

横浜

横浜 今日、アップしたのは夜の横浜、元町のメインストリートの写真。
 これも日曜日にこのエリアをマスタングでドライブしたときのものです。
 それにしても思うのだけど、僕は本当に横浜が好きですね。
 僕は山手にあったセントジョセフというインターナショナル・スクールにずっと行っていたので、元町を含むこのエリアはまさにホームグラウンド。
 僕が初めて書いて演出したミュージカル・コメディ「64」の舞台を元町のカフェバーにしたのも、僕の青春がここにつまっているからです。
 僕が特に最近よく歩くのが、元町のメインストリートのすぐ裏にある中通り。 昔は何もない、ただの裏道だったんだけど、最近では洒落たカフェやバーやレストランやブティックなどが軒をつらね、週末などは活気に満ちています。
 とにかく僕は浜っ子に生まれて本当に良かったと思っているし、これからも、日本に住んでいるかぎり、横浜にいたいと思います。 僕は横浜以外では東京の六本木、西麻布、原宿、麻布十番、中目黒、代官山、東大久保、そして最近では戸越とか大井町を結構詳しく知っているし、身近に感じることもあったんですけど、やっぱり住むのは横浜がいちばんですね。
 そんなわけで、これから、僕が日本にいるかぎり、自分の出来るの範囲で横浜に貢献していきたいなと思っています。

Posted at 2008/06/17 01:01:29 | コメント(8) | トラックバック(0) | モブログ
2008年06月15日 イイね!

USA,パーティー、etc.

USA,パーティー、etc. 先日、EXILEのUSA君と食事をしました。
 USA君とは以前、ぼくのラジオ番組に出てもらったのがきっかけで仲良くなり、それからはイベントで一緒になったりして親交を深めて来ました。
 今回、食事をするきっかけになったのは、まもなく創刊されるEXILEの雑誌、「月刊EXILE」。これはタイトルの通り、EXILEのメンバー一人ひとりが作っていくマルチジャンル的雑誌。
 USA君はこの雑誌でぼくの著書、「人生100のリスト」に触発されて考えついた「A LISTOF ONE HUNDRED DREAMS- USA VERSION」と言う、自分の夢をひとつひとつかなえて行く過程を綴ったエッセイ集を書くことになり、僕がその第一号にエールを送る文章を書いたんでしね。それがきっかけとなって食事をしようと言うことになったわけです。
 行ったのは「73」と言う、西麻布にある僕の行き付けのバー・レストラン。
 雑誌の中でUSAが最初に成し遂げた夢はネイティブ・アメリカンと共に踊ったこと。
 彼はこの経験の後、アフリカのセネガルの種族と一緒に踊り、その後にはブラジルのバイーヤのカーニバルでも踊ったということで、飯を食いながらそんな旅の話しをしてくれました。 あと、ぼくとEXILEとUSA君とは不思議なコネクションがあります。
 彼らのグループ名が
EXILE。僕が最初に書いた本のタイトルが「EXILES」。これは単なる偶然なんだけど、USA君によると面白いのはここからで、初めはだれもEXILEと言うグループ名が良いと言ってくれなかったそうです。
 でもある日、ニューヨークに住んでいる日本人の友人に電話して話したところ、すごく良いグループ名じゃない、と言ってくれたそうです。そしてこの友人はこんなことも言ったそうです。
 「実はさ、今、ぼくたちの間でロバート・ハリスと言う作家の書いた自叙伝、「EXILES」と言うのが話題になっていてさ、USAもきっと触発されると思うから読んでみなよ。EXILEと言う名前の意味ももっとはっきりすると思うし」。
 そんなわけでUSA君は僕の本を読んで気に入ってくれて、続いて「人生100のリスト」も読んでくれて今回の雑誌のエッセイのヒントになった、と言うこと。 出会いとしてはかなり数奇と言うか、シンクロニシティしてますよね。
 僕たちは三時間ほどかけて食事をして、そのあとぼくの友人で同僚のモーリー・ロバートソンも加わって六本木ヒルズの「マドラウンジ」のパーティーへ行き、夜明け近くまで楽しく遊びました。
 さて、ここにアップしたのは横浜の山手の外人墓地前でポーズを取る僕と、最近ずっと乗っている暴れ馬のガールフレンドです。可愛いでしょ?
Posted at 2008/06/16 00:47:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | モブログ

プロフィール

'48年横浜生まれ。 上智大学卒業後、'71年日本を後にし、東南アジアを放浪。 バリ島に1年間滞在後、オーストラリアに渡り延べ16年間滞在。シドニーで書店&...
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