みなさん、こんにちは。暑い日々が続いていたけど、やっと昨日と今日は少し涼しくなって気持ちいいですね。
ぼくは先週は映画のイベントのトークショーや、8月6日の広島原爆記念日には銀座でピースイベントがあって、そこで久し振りに書いた詩を朗読したり、土曜日には企業のパーティーの司会をやったりと、かなり忙しかったんですけど、今週はもう少しリラックスして、オリンピックを観戦したりできそうです。
でも、リラックスと言えば、オーストラリア時代の友人と先日話していて、あのころは存在そのものがリラックスしていたよな、ほんのちょっとで良いからあの時代に戻ってみたいよなっていう話になりました。
友人のBは現在40代半ばで、渋谷にオフィスを持つ、キャスティング会社の社長。結婚していて二人の小学生の男の子がいて、都内に一軒家を所有。車も外車2台所有という、まあ、世間一般で言う成功者。勝ち組ですよね。キャスティングっていう仕事も人好きの彼にはとても合っていて、年に数回はヨーロッパのファッションショーのイベントのキャスティングもするという活躍ぶり。家族ともとても仲が良くて、週末は子供と過ごすことが多いし、年に2~3回は家族旅行をする、良いパパです。
そんなBと初めて会ったのがオーストラリアのシドニー。彼が18歳で、英語学校に通っていて、ぼくは30代前半で、シドニーでは知る人ぞ知る、ボヘミアンでサブカルチャー的なブックショップと画廊を経営していた時です。
ぼくとすぐ意気投合し、ブックショップも気に入った彼はさっそく近くに引っ越してきて、それからは彼を含む、日本人やオージーの仲間10数人で毎日、パーティのような日々を送りました。
この時期のことはぼくの自伝の『エグザイルス』や『エグザイルス・ギャング』でたっぷり書いているんだけど、とにかく楽しい毎日でした。
刹那的っていうのかな? ほとんどなんの心配もしないで、ただただその日を精一杯、楽しく過ごすことに専念していましたね。
店を閉めるのが9時。そのころには仲間が集まって来ていて、まずはシドニーのダウンタウンに食事に行って、そのあとはみんなで夜のビーチや見晴らしの良いところへドライブに行ったり、クラブへ踊りに行ったり、またはブックショップの三階にあったぼくの部屋に帰ってみんなでバックギャモンやポーカーに興じたり…ほとんど毎日がそんな感じでしたね。
ぼくは一応、店を経営していたのでそれなりの責任とか心配事とかがなかったわけではないんだけど、それでも一人身だし、子供がいるわけでもなし、先のことはほとんど何も考えないで、目先の快楽っていうか、遊びに没頭していましたね。
とにかく、ブックショップでは毎日、いろんなことが起こったし、いろんな面白い人間が出入りし、いままで想像もしなかった世界やライフスタイルが目の前
に展開されて、毎日が冒険そのものだったんですね。
恋愛もかなり刹那的で、一人の女性がすごく好きになってその関係にのめりこむんだけど、急に他の女の子も同時に好きになっちゃったり、または急に遊びモードに入ってたくさんの女の子とデートしたりと、いろいろでした。
ま、そんな時代のことをBと話していて、あの時の何が懐かしいかというと、それはやはり、背負うものが何もなかった、ということです。だからと言ってぼくは、いろんなものを背負っている今の自分がいやだとか、あのころに長期的に戻りたいとか思っているわけではないんだけど、やっぱりああいう無責任な時期を送ることができてよかったなと思うんですね。
なんの心配もしないで、むちゃをやって、好き勝手に生きる。そういう時期を過ごすことって、人間にとって必要なんじゃないかなとぼくは思うんですよね。
追伸、
みんカラの皆さんに読者プレゼントを用意しましたので、
是非見てみてください。
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https://minkara.carview.co.jp/userid/276536/blog/9866247/
Posted at 2008/08/11 18:55:22 | |
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