VTC不調について
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
Z33を購入してから中期であるのにも関わらず前期よりも遅いといった状況に悩まされておりました
どのくらい遅いのかと言いますとアクセル全開で前期の1/2くらいしか進まないくらい遅かったです
2
原因がわからないためOBD2を用いて故障コードを見ることにしました。
使ったアダプターはAmazon等で買える2000円しないくらいの物です。
ここでP0011がいまいち分かっておらず下のブレーキペダルスイッチと書いてありますがコードを調べると排気側のポジションセンサーの不良であるためこれが原因だと思っていました。
しかし最大の原因はP0011の方でした。
3
排気側センサーを交換しコードを消して走行後もう一度エラーコードを見るとP0011のみ表示されていました。
よくよく調べると運転席側バンクの吸気側VTCの角度が目標値から離れているという意味がわかり周辺の物に手を付けることにしました。
安価に交換できるものから手を付けたので、最初に吸気側のカム角センサーを交換しました。
分かってはいましたが、これではありませんでした。
4
次にVTCソレノイドバルブを疑いました。
助手席側は正常であったため左右で入れ換えようとしましたが、ばらした時に形状が違うことを知り断念しました。
1.7万円ほどで新品が手に入ることから新品を購入することにしました。
交換しましたがエラーコードは消えませんでした。
配線が原因ではないかとなったのですが、カプラーを外すと別のコードが出たので配線は正常と判断しました。
5
最後にVTCのプーリー側が残ったのでこちらをばらそうとしましたが全く中の構造がわからないことや、整備書には分解厳禁と書かれていたので一旦構造を理解してから分解するかしないかを判断することにしました。
6
たまたま中古が格安で出ていたので購入し分解してみました。
中身を確認した上で分解しても戻せると判断し車のVTCを開けることにしました。
7
開けたところ、本来であればエンジン停止時は0°でロックされ、動かないはずのVTCが少し進角していました。(写真は撮り忘れました)
パッと見の見た目はゴミが詰まっていることもなく非常に綺麗であったため表からは原因が全くわかりませんでした。
しかしロック用のピンの穴を覗くと少し違和感を感じました。
原因はロック用のピンが入る穴にカラーが圧入されているのですが、これが浮き出てしまい、ロックを解除する油圧を送る油路に引っ掛かってしまったことで0°に戻らない状況になっていました。(赤丸の所のカラー)
8
原因は判明しましたが、本来であれば圧入されているカラーが出てきてしまっているということは、また再発するリスクもあります。
VTCの本体を交換することにします。
また、Z33中期ではパワーアップのためにVTCの作動角度が大きくなっているNISMO製の物が付いています。
販売終了してしまっているため新品での入手が出来ないため中期の中古エンジンで対応することにします。
今回はZのバルタイに関する情報が全く無かった為、非常に遠回りになってしまいました。
ですが、最終的に原因を見つけることが出来たので今までのモヤモヤが晴れました。
ほぼ無いケースではあると思いますが、中期でパワーが全く無く困っている方のお役にたてればと思います。
ありがとうございました。
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