
先日、福島の沼尻元湯で死亡事故がありましたね。
あれ、ニュースでは登山者が間違えて侵入と言っていましたが……他のニュース記事では野湯愛好家のような書かれ方してましたね……
現在と言うより以前から事故が多いので、立ち入り禁止となっている場所な為
この野湯に行きたい場合はエクストリームツアーが組まれているので、そこに参加がマストなんすけど
エクストリームツアー
ニュースでは特に取り上げてないが、ちょこちょこ立ち入り禁止を無視して入り込み事故が起きていたハズ……
元々危ない地域と言われてましたが、ガンガンガンガン、ネットやテレビで立ち入り禁止地区を発信したら、こうなりますよね。
ネットやテレビの発信は良いけど……立ち入り禁止地区はあまり、公にやらない方が良いと思いますよね。
モラルの問題でもありますが……
この記事を見た時に
またしばらく、ツアー中止だなぁ
と思いました。
現在は再開したのかな?
根本的に立ち入り禁止地区は入らない!
が一番ですが、硫化水素の腐敗臭は臭いはあるが基本的なガスは無臭なトコが一番怖いですよね。
家庭用のガス臭はわざと臭いが付いているんですよ。(案外知らない人多い)
臭いが分かる硫化水素も数分で麻痺するので感覚では頼りになりません
本来は硫化水素や一酸化炭素が計測出来る探知機を持って退避するかを見ていくのが望ましいです。
探知機
そこには酸素濃度などの関係もあるので、一概には言えないけど安全マージンをかなり取る必要はあると思います。
参考として、酸素濃度は通常21%
18%以下は酸素欠乏となっていきます。
硫化水素は温泉街で臭いな!と思うのが1ppm程度 源泉投入口付近4ppm程度
労働安全衛生法では2.5ppm以下で保護具や換気装置必要
2.5以上はエアラインマスクなど必要
5ppmを越えたら作業不可
エアラインマスク
つまり簡単に人はガスにばく露するとDEATH又は健康被害を受けちゃうんですよ。
ここで勘違いして欲しくないのが、温泉街は基本的に問題ナシ
※環境整備不良、観光客が余計な行動などは別
下記は参考として記載しますが
あくまで硫化水素のみ
たまに聞く事故ニュースですぐに倒れて……のやつは相当なモノを生身で吸ったことになります。
濃度が濃いと短時間の呼吸で意識喪失と言うことです。
特にガスの比重は空気より重く下にたまるので、空気が滞留しやすいトコは危ない
また、風が吹いてる吹いてないでも変わってきます。
硫化水素
10ppmで許容限界超え
20~30ppmで臭いが分からなくなり
100ppmで8~48時間の呼吸でDEATHすることがある。
170~300ppm 1時間で重大な健康被害
400~700ppm 30分~1時間でDEATH可能性大
800~ほぼ即DEATH
また防毒マスクも酸素濃度18%以上の環境で使用して比較的高い防毒能力を設定されていても過信は出来ない
吸収缶の能力、マスク密着具合、時間など環境で著しく変わると思います。
防毒マスク類
種類で効果の違いあります
とは、言えど……
ここまで準備出来ないよ!がほとんどなので(私も含め)
予備知識は最低限調べとこ!
無風な時は近づかない!!
大丈夫!で行動しない!
ガスは目に見えない!!
て、言うか立ち入り禁止地区には入らない!
なんすよね。
だが、こうゆう事故が起きるとニュースでは報道されない風評被害が温泉街を襲う
何が言いたいか?と言うと
折角立ち入り禁止措置を取っている地区に無断で入り事故を起こすと、自己責任と言ったものの意図しない場所まで被害が及ぶよ!って事です。
せめて、立ち入り禁止地区じゃないトコをね野湯愛好家には行って欲しい
だが勘違いしないで頂きたいのは野湯に行くのは悪ではない!
ルールが敷かれてるなら、従おう!が重要と思ってます。
特に野湯がブームになるのは反対派です。モラルが無い人が増えるので、それだけゴミも増え、事故も増え、地域の負担を増やすだけ
キャンプやバーベキューの例を見るとなんとく言ってること分かりますよね?
自分も奥藤七温泉まで行って頭にズキッと走り慌てて小高いトコまで走り退避したので、人のことはあまり言えませんがねw
有名な野湯でも実は長く居たら体に良くない場所もありますから……
ここ大丈夫でしょ?みたいなトコでも濃度高い場所もあるので、お気をつけください。
最後に福島県の沼尻元湯に行きたい方はエクストリームツアーでの参加を是非!!
ちょっとお高いが支援と言う意味でも!
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2023/07/24 17:34:00