●気づいた点など
・ro.build.fytmanufacturer = 116でした。
・工場設定、開発者向けオプションともにPINは3368です。最初からデベロッパーモードになってました。
・ステータスバーに通知が出ません。中国の開発者は「運転中に見ることはないから不要」という考えなのかもしれませんが不便です。
●音声アプリ・Webだと独自の音声検索アプリが入っているように見えますが、ステアの音声ボタンではGoogle音声検索が起動します。Googleアシスタントを起動させた方が画面を独占しないのでスマートだと思うのですが、音声アプリを設定するメニューは存在しないみたいです。本当は今のアプリ画面に音声ボタンがあるならそれを自動でタップ、さもなければアシスタントを起動、とかだと音声ボタンの動作としては完璧だと思うのですが。
●NAVIアプリの自動起動
・「一般設定」「オートナビ」をオンにすると、終了時にナビを起動していなくても次回起動時には「ナビアプリの設定」で設定されたアプリが起動します。設定できるのはNAVI系のアプリに限らないのですが、NAVIボタンで起動するのはここで設定されたアプリになります。
●シャットダウンからの再起動時のアプリの自動実行
・「ユーザー設定」「Application Setting」というマニュアルにはない謎のメニュー項目があり、この先でチェックを入れたアプリはシャットダウン後の起動時に自動で立ち上がります(スリープ解除では起動しません)。がしかし!ここにチェックを入れるとスリープできなくなることがかなりの頻度で発生しました。事象としては、ACCオフで画面は消えるのですが0.5A程度の電流がいつまでも切れず、またUSBも給電されたままになります。スリープと自動起動を両立させたいときはここの設定ではなくFYT-StarterかTaskerを使った方が良いと思います。
●USB機器接続時の挙動
・一般的なandroid端末にメモリ以外のUSB機器を接続すると初回に許可ダイアログが出ます。Pumpkinナビではシャットダウンすると設定を忘れてしまうので再起動時に毎回聞かれるのが鬱陶しくて常時スリープにしていましたが、このナビは一切問い合わせてきませんので実に快適です。これならスリープでなく毎回シャットダウンでもいいかな。
・そのおかげでUSB機器を刺したときに関連付けられたアプリを自動で立ち上げたりすることはできません。(私は別段不便とは感じませんが。)
●Killされないアプリ
・Owniceとは異なり、このNAVIはスリープで設定済みのユーザー補助が強制的にオフになることを防止する設定はできないみたいです。Taskerのユーザー補助はスリープしてもオンのままなのですが、MacroDroidのユーザー補助などはオフになってしまいます。どうもあらかじめ決められたパッケージ名のアプリだけがkillされないようです。
・/oem/app/190000000_com.syu.msの下のapkを開くと\assets\app_category\protected_app.txt"というファイルがあり、ファイル名からしてkillされないアプリのパッケージ名っぽいです。ここにはTaskerは入っていなかったのですが、この中にcom.tiantian.ttclockという使いそうもないパッケージ名があったので、試しにパッケージ名を
com.tiantian.ttclock.ほげほげ
としてアプリを作ってみたらユーザー補助はkillされませんでした。パッケージ名は前方一致で判断しているようです。自作アプリを自分で使う分にはこれを使えばいいかな(前部分は他人のパッケージ名なので公開はできないでしょうが)。
●再起動後のGoogleマップナビ
・Googleマップのナビで、案内中にスリープまたはシャットダウンした場合、オフしていた時間が1.5時間未満なら目的地を覚えているようで、次回起動すると「ナビ開始」ボタンが表示されるモードからのスタートとなります。Pumpkinナビのように案内モードでのスタートにはなりません。これはOwniceも同じ挙動なので、今の中華ナビの共通仕様なのかも。
●GoogleマップナビがPIP(ピクチャーインピクチャー)表示にならない
・マップのアプリ設定ではPIPを許可しているのですが、ホームボタンを押してもランチャーに切り替わるだけでPIPになりません。これは不便。YouTubeVancedなどはPIPになるのでNAVI自体には機能はあると思うのですが。
●起動ロゴの変更
・工場設定からHONDAのロゴを選択はできるのですが、巨大なエンブレムがドーンと表示されあまりセンスがいいとは思えません。Owniceのlogoフォルダからbmpファイルを抜き出しました。USBメモリにmycarという名前のフォルダを作成しその中にbmpファイルを入れてNAVIに差し込み、ロゴ設定で選択画面を送るとUSB内の画像が選べます。1280x720dot以下でないとまずいようです。(↓JPEG変換されてしまうのでボケボケですが元のbmpはもっとくっきりです)

●任意のBluetooth機器との接続(くれぐれも自己責任で!)①NAVIから/oem/app/config.txtをPCにコピーします。この際プレインストールされている「ファイル」アプリだと上位フォルダにアクセスできないので、別途ファイルマネージャ系のアプリをインストールする必要があります。ルート化していなくてもこの場所の読み取りは可能です。ただし、プレインストールアプリを使わないとUSBに書き込みができない(外部アプリ用のストレージへのアクセス許可画面が組み込まれていない)ので、いったんファイルマネージャではconfig.txtをホームディレクトリ下の例えば/tmpフォルダなどにコピーし、その後プレインストールのファイルアプリを使ってUSBに移動するといった2段階の操作が必要です。
②PCにコピーしたconfig.txtを編集し、
sys.fyt.bluetooth_type=1
となっている行の数字の1を以下のように0に変更します。
sys.fyt.bluetooth_type=0
③ネットからUIS7862モデル用のアップデートファイルをダウンロードして圧縮ファイルからlsec6315updateというファイルを取り出しておきます。
④FAT32でフォーマットしたUSBメモリに、lsec6315updateと編集後のconfig.txtだけをコピーします。
⑤USBメモリをNAVIに差し込んで少し待つと、自動的に再起動され書き換えプロセスが走るので、緑の文字でremove deviceのメッセージが出たらUSBを抜きます。NAVIは自動で再起動されます。
⑥PlayストアからBluetoothのペアリングメニューを呼び出すアプリをインストールしてペアリングを行います。
・以上の操作でOBD2用のELM327やBlutoothシリアルのHC-06やBluetoothリモコンとペアリングして通信することができました。
・なお作業後のUSBメモリをPCに戻すとエラーチェックするように促されるのでとりあえず従うのですが実際に修復されたことはありません。またAndroidとLOST.DIRというフォルダができているのですが、これは次回書き換え時もデリートする必要はないみたいです。
・ちなみに通常の使用時にUSBメモリを抜くときには「設定」「デバイス設定」「ストレージ」で外部ストレージの右側の▲をタップしてから抜けばWindowsに戻したときにエラーは出ないようです。
●WiFiがたまにつながらない
・起動時に5G-WiFiが接続できないことがたまにありました。WiFiの設定でデフォルトのDHCPから静的IPに変更し、さらに開発者オプションでWiFiスキャンスロットリングをオフにしてみました。ちょっとこれで様子見です。
●自作アプリで起動時にTaskerが送るインテントを受けられない
・自作の時計表示アプリでは、メイン画面を出さずにサービスを起動するためだけのアクティビティを用意してあるのですが、Taskerで起動時の画面オンの状態をトリガにインテントを送っても受けられませんでした。仕方ないのでこのインテントを送るタスクをapkとしてエクスポートして、Taskerではこのアプリを起動することにしました。Taskerでのapk書き出しをこのNAVIでやろうとすると書き出しエラーになってしまうので他のタブレットでapkを作成してこのNAVIにコピーしてインストールしました。
・ちなみにSystemUI調整ツールで元々の時刻表示は消せませんでした。
実車搭載編に続く
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Posted at
2021/08/26 17:12:21