
少し前にホンダからFit3の燃料ポンプのリコールについての「重要なお知らせ」の封筒が来ました。部品が近々準備できそうなのでそれまで暫定として同梱のタグをワイパースイッチに掛けておいてね、というものでした。
その時はやらないよなぁとは思ったのですが、いざそのような事態になった時に頭が真っ白になることもあるかな、と考えなおしました。発煙筒と三角表示板は積んでありますが、それだけでなく赤く点滅する非常灯があった方が追突されるリスクを減らせるのではないかとも。
そこでAmazonでこのような物を見つけました。作業灯でありながら赤色点滅灯にもなるというもので、今持っているLEDフラッシュライトは照射範囲が狭くて実車作業が不便という事もあり一石二鳥かと。2つで1,800円でした。
連続点灯可能時間が書いてなかったので、フルチャージ後にCOB(強)で確認したのですが、うっかり3時間半ほど放置した後で見るとぼんやり光るだけになっていました。「自動停止しないのか?」と中を開けてバッテリー電圧を見ると2.53Vまで落ちていました。そこから中華の闇を見てしまった次第。
まずバッテリーはリチウムの18650なのですが、リード線が本体に直接半田付けされています。ふつうは電池に金属の薄板(タブ)をスポット溶接して、半田はタブ側に行いますよねぇ。(下手すると半田ごての熱で爆発したり劣化したりする可能性があるので)
また電圧が2.5Vまで下がっても出力があるという事は、保護回路のない生のセルなのだと思われます。という事は電源を切り忘れると過放電で電池が壊れます。
組付け時に被覆を噛んでいるリード線もあるし。
こて先に盛りすぎた半田を、半田ごてを振って払ったと思われますが、基板上に溶けた半田が点々と飛び散っています。2台とも似たり寄ったりです。レジストが傷ついたらショートです。あるいはこの半田屑がポロッと落ちてどこかをショートさせるとか、、、あっぶないなぁ。
溶けているリード線の絶縁被覆もあるし、、、この作業者が電池も半田付けしているなら恐ろしいことです。
リード線は半田付け部分からちぎれそうだったので、とりあえず各リード線の付け根と、ついでにUSBコネクタ周辺をホットボンドで補強し、基板上の半田屑を取り除きました。
暗電流で電池が消耗するのを防ぐため、小型のスライドスイッチで電気的にバッテリーを切り離すようにしました。非常時に電池切れでは話にならないので。
時がたつと操作方法を忘れる自信があったのでネームランドで印刷した説明を貼り付けて完成です。これをグローブボックスに入れてリスク対応完了です。
ちなみに点灯時の消費電流[mA]は、
・COB(強) 284
・COB(弱) 140
・先端LED 52
・赤色点灯 151
暗電流は私の持っているテスターでは測れませんでした。1[μA]以下かと。
また各LEDはバッテリーからスイッチ素子と電流制限抵抗を介して接続されています。(インバーターで電圧を安定させていたりはしていません)
各電流制限抵抗[Ω]は、
・赤 10
・先端LED 100
・COB 1.5 (弱はデューティ50%)
先端LEDは夜に鍵穴を探すくらいしか役に立たないと思われるほど暗いので、抵抗値を小さくすれば多少使い物になるかもしれませんし、点灯していることに気付かず切り忘れることを防止できるかもしれません。(スイッチを追加したので私はやってませんが。)
なお2.5Vまで落ちたバッテリーをフル充電するまでの累積電流は613[mAh]でした。バッテリーには何も書いてないので公称容量不明ですがかなりしょぼいですよね。COB(強)で2時間で空になる計算です。まあ非常灯としては使えるのかな。防滴構造じゃないので車内に置いて使わないとダメですが。
久々中華製品で遊べて楽しかった~
Posted at 2024/07/09 21:43:49 | |
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