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ToshiTechのブログ一覧

2021年09月05日 イイね!

中華ナビでワンセグ受信

中華ナビでワンセグ受信
普段は車でTVを見ることはまずないのですが、災害時に停電やネットの不通が長引いた時などはTV放送の受信も必要かな、と考えました。また私の車はナビ装着パッケージ仕様でTV用のフィルムアンテナが元々付いているのでそれを有効活用してみたい、というのもあります。非常用なのでフルセグの必要はなく、ワンセグで十分です。


●チューナー
・ワンセグチューナーはWindows用だとamazonで700円くらいで売っているのですが、Android用だとフルセグ対応で高価な物しかないみたいでした。そこでAliExpressから日本の電波方式(ISDB-T)に対応したこれをトライしてみました。
https://ja.aliexpress.com/item/1005003071044441.html
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・チューナーのインターフェースはUSBマイクロBなので、USB-Aコネクタへの変換アダプタをamazonから調達しました。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00LGM3MN8
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●アンテナ変換ケーブル
・車体側のアンテナコネクタからチューナーへの接続ケーブルは、最初自作を試みたのですがうまく接触が得られなかったのであきらめて市販品を購入して改造することにしました(実はそもそも感度が悪かっただけと後からわかりました)。アンテナ側はGT13というコネクタになります。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0876BPP5Q
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●アプリ
・Android側は付属のCDのファイルは使わずに、Playストアから同名のPadTVというアプリをインストールしたところうまく動作しました。Windows用ワンセグのソフトだと日本の文字放送の字幕も出せるのですがこのアプリでは出ません。まあ非常用なので。
・このアプリはスキャンするとフルセグ用のチャンネルも引っかかるので、何十個もTV局が得られますが、実際に見れるのはワンセグのチャンネルのみです。
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アンテナブースター
・実際に車のアンテナと接続したところ、予想外に感度が悪く、家の駐車場の車内でスキャンすると10局程度しかヒットせず、うちワンセグは2局受信できるかできないかでした。チューナー付属のロッドアンテナを車内で使った時といい勝負です。ちなみにこのチューナー、部屋で壁に来ているアンテナ端子と接続するとスキャンで30局以上、ワンセグでNHK2局、東京の民放5局、ローカル1局が受信できるので、チューナーとしては正常だと思います。
・車のアンテナケーブルは2本あって、メーカーのNAVIではダイバーシティ方式で電波状況によって切り替えるのでその部分にブースターの機能が入っているのだと想像されます。
・そこで以前購入したものの全く効果がなくてお蔵入りしていたラジオ用ブースターがあったのを思い出し、ダメもとでこれを接続してみることにしました。
https://ja.aliexpress.com/item/32911313142.html
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・このブースターはPumpkinのナビの時にラジオの感度を改善しようと買ったのですが、その頃は中華ナビから車のアンテナに行っている給電線が+12Vだと思っていたので、車側のブースターが正しく動作しないどころか特にAM帯では減衰器になっていたと思われます。0は増幅しても0だったというわけです。
・このブースターの中身を見てみると広帯域アンプと思われる素子(IC? FET?)に信号がコンデンサで接続されているだけで通過帯域を制限するためのLCフィルタなどは入っていないように思えるので、もし素子のスペックがUHF帯まで伸びているならTVの信号でも増幅できるはずです。
・ラジオ用の入出力の同軸ケーブルを、先のGT13ケーブルとロッドアンテナ改造ケーブルで置き換えました。デジタルラジオ用の出力ケーブルは取り外します。
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・このブースターにはフェライトコアが2つ付属していて、説明はなかったのですがおそらくはラジオには不要な高帯域でのゲインを下げるためにアンテナ線に噛ませろということかと思うのですが、今回はもっと上の周波数まで増幅したいので、アンテナではなく電源線に1つだけ使うことにしました。
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・USBコネクタとアダプタと本体は差し込んだ後でアセテートテープで固定しました。
・結果としてそれなりに増幅できるようで、スキャンで30局以上、雨天だと日テレの受信が苦しいようですがそれ以外は問題なく受信できるレベルになりました。
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・AliExpressでUSB電源のTV用ブースターが$2.5ほどで出ているので発注してみました。配送が11/02予定だそうで、届いたら12V用に改造して使ってみるかもしれません。

Posted at 2021/09/05 12:58:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中華ナビ | クルマ
2021年09月04日 イイね!

NaviFly UIS7862 実車搭載編

NaviFly UIS7862 実車搭載編
実車搭載が完了しました。PumpkinからOwniceに載せ替えた時のような感動はありません、、、
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●GPS
・もともと車に組み込まれているGPSアンテナで20個前後の衛星をつかむことができました。
・このナビはGPS(アメリカ), GLONASS(ロシア), BeiDou(中国), QZSS(日本)すべて受信できます。
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●WiFi
・WiFiはやはり家との通信は圏外となりました。よって車内と家をつなぐときはUSB給電のポータブルWiFi中継器(レンジエクステンダー)が必要でした。今使っている中継器は3年ほど前にamazonから\2000くらいで購入しましたが全く同じ物はもう売ってないみたいです。USB充電シガープラグとともにセンターコンソールに放り込んでおき、使う時のみ通電することにします。抜き差しが面倒なのでUSB電源スイッチを発注中。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MTL86FA

ラジオ
・アンテナへの給電線をACCに変更したおかげで今までの中華ナビでは受信できなかったAM局も受信できるようになりました。
・FMは95MHzまでのワイドFM対応です。
・一般的なラジオアプリでスキャンをすると、受信可能な放送局を順次見つけてはボタンにセットする動きをしますが、このアプリは逆で、右側に並んだボタンにセットされた周波数を10秒ごとに順に切り替えるだけみたいです。よって前もってマニュアル選局してボタンに登録しておかないと、スキャンかけたのに受信できる放送局がない!となってしまいます。これはアプリのバグではないかと思うのですが。
・周波数とラジオ局名をあらかじめ登録しておくと選局時にラジオ局名が小さく表示されます。マニュアル選局をするためには訪れそうな地方の局をあらかじめ登録しておく必要がありますね。
・放送局のロゴの登録は後からはできないみたいです。apkのリソースを調べると中国のラジオ局のロゴが多数入っていました。
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●音声認識
・内蔵マイクを切り離したのは正解だったようで、走行中の音声の認識率は今までのナビとは段違いです。外部マイクはメータの手前のステアリングコラムカバーにテープで止めています。Aピラーの上部とかの方が良いのかもしれませんがとりあえずこれで様子見です。

●リバースに入れたオフディレイ
・遅延時間はたまたま約7秒なのですがそれでちょうどいい感じです。パーキングブレーキを引くとすぐに通常画面に戻るのも気に入りました。ナビ本体にこの機能を入れてくれればいいのに。

●ランチャー
・どうせユニットが起動したらナビ画面に切り替えてしまうので私自身は今までランチャーにはこだわりがなかったのですが、Owniceから載せ替えると華やかさがないというか昔のPumpkin時代に戻ってしまった感もあり、またトップ画面から1操作を経ないとアプリを起動できないのも嫌気がさしたのでNOVAランチャーを組み込んでみました。
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Posted at 2021/09/04 13:37:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中華ナビ | クルマ
2021年08月26日 イイね!

NaviFly UIS7862 ソフト準備編

NaviFly UIS7862 ソフト準備編
●気づいた点など
・ro.build.fytmanufacturer = 116でした。
・工場設定、開発者向けオプションともにPINは3368です。最初からデベロッパーモードになってました。
・ステータスバーに通知が出ません。中国の開発者は「運転中に見ることはないから不要」という考えなのかもしれませんが不便です。
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●音声アプリ
・Webだと独自の音声検索アプリが入っているように見えますが、ステアの音声ボタンではGoogle音声検索が起動します。Googleアシスタントを起動させた方が画面を独占しないのでスマートだと思うのですが、音声アプリを設定するメニューは存在しないみたいです。本当は今のアプリ画面に音声ボタンがあるならそれを自動でタップ、さもなければアシスタントを起動、とかだと音声ボタンの動作としては完璧だと思うのですが。

●NAVIアプリの自動起動
・「一般設定」「オートナビ」をオンにすると、終了時にナビを起動していなくても次回起動時には「ナビアプリの設定」で設定されたアプリが起動します。設定できるのはNAVI系のアプリに限らないのですが、NAVIボタンで起動するのはここで設定されたアプリになります。

●シャットダウンからの再起動時のアプリの自動実行
・「ユーザー設定」「Application Setting」というマニュアルにはない謎のメニュー項目があり、この先でチェックを入れたアプリはシャットダウン後の起動時に自動で立ち上がります(スリープ解除では起動しません)。がしかし!ここにチェックを入れるとスリープできなくなることがかなりの頻度で発生しました。事象としては、ACCオフで画面は消えるのですが0.5A程度の電流がいつまでも切れず、またUSBも給電されたままになります。スリープと自動起動を両立させたいときはここの設定ではなくFYT-StarterかTaskerを使った方が良いと思います。

●USB機器接続時の挙動
・一般的なandroid端末にメモリ以外のUSB機器を接続すると初回に許可ダイアログが出ます。Pumpkinナビではシャットダウンすると設定を忘れてしまうので再起動時に毎回聞かれるのが鬱陶しくて常時スリープにしていましたが、このナビは一切問い合わせてきませんので実に快適です。これならスリープでなく毎回シャットダウンでもいいかな。
・そのおかげでUSB機器を刺したときに関連付けられたアプリを自動で立ち上げたりすることはできません。(私は別段不便とは感じませんが。)

●Killされないアプリ
・Owniceとは異なり、このNAVIはスリープで設定済みのユーザー補助が強制的にオフになることを防止する設定はできないみたいです。Taskerのユーザー補助はスリープしてもオンのままなのですが、MacroDroidのユーザー補助などはオフになってしまいます。どうもあらかじめ決められたパッケージ名のアプリだけがkillされないようです。
・/oem/app/190000000_com.syu.msの下のapkを開くと\assets\app_category\protected_app.txt"というファイルがあり、ファイル名からしてkillされないアプリのパッケージ名っぽいです。ここにはTaskerは入っていなかったのですが、この中にcom.tiantian.ttclockという使いそうもないパッケージ名があったので、試しにパッケージ名を
com.tiantian.ttclock.ほげほげ
としてアプリを作ってみたらユーザー補助はkillされませんでした。パッケージ名は前方一致で判断しているようです。自作アプリを自分で使う分にはこれを使えばいいかな(前部分は他人のパッケージ名なので公開はできないでしょうが)。

●再起動後のGoogleマップナビ
・Googleマップのナビで、案内中にスリープまたはシャットダウンした場合、オフしていた時間が1.5時間未満なら目的地を覚えているようで、次回起動すると「ナビ開始」ボタンが表示されるモードからのスタートとなります。Pumpkinナビのように案内モードでのスタートにはなりません。これはOwniceも同じ挙動なので、今の中華ナビの共通仕様なのかも。

●GoogleマップナビがPIP(ピクチャーインピクチャー)表示にならない
・マップのアプリ設定ではPIPを許可しているのですが、ホームボタンを押してもランチャーに切り替わるだけでPIPになりません。これは不便。YouTubeVancedなどはPIPになるのでNAVI自体には機能はあると思うのですが。

●起動ロゴの変更
・工場設定からHONDAのロゴを選択はできるのですが、巨大なエンブレムがドーンと表示されあまりセンスがいいとは思えません。Owniceのlogoフォルダからbmpファイルを抜き出しました。USBメモリにmycarという名前のフォルダを作成しその中にbmpファイルを入れてNAVIに差し込み、ロゴ設定で選択画面を送るとUSB内の画像が選べます。1280x720dot以下でないとまずいようです。(↓JPEG変換されてしまうのでボケボケですが元のbmpはもっとくっきりです)
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●任意のBluetooth機器との接続(くれぐれも自己責任で!)
①NAVIから/oem/app/config.txtをPCにコピーします。この際プレインストールされている「ファイル」アプリだと上位フォルダにアクセスできないので、別途ファイルマネージャ系のアプリをインストールする必要があります。ルート化していなくてもこの場所の読み取りは可能です。ただし、プレインストールアプリを使わないとUSBに書き込みができない(外部アプリ用のストレージへのアクセス許可画面が組み込まれていない)ので、いったんファイルマネージャではconfig.txtをホームディレクトリ下の例えば/tmpフォルダなどにコピーし、その後プレインストールのファイルアプリを使ってUSBに移動するといった2段階の操作が必要です。
②PCにコピーしたconfig.txtを編集し、
sys.fyt.bluetooth_type=1
となっている行の数字の1を以下のように0に変更します。
sys.fyt.bluetooth_type=0
③ネットからUIS7862モデル用のアップデートファイルをダウンロードして圧縮ファイルからlsec6315updateというファイルを取り出しておきます。
④FAT32でフォーマットしたUSBメモリに、lsec6315updateと編集後のconfig.txtだけをコピーします。
⑤USBメモリをNAVIに差し込んで少し待つと、自動的に再起動され書き換えプロセスが走るので、緑の文字でremove deviceのメッセージが出たらUSBを抜きます。NAVIは自動で再起動されます。
⑥PlayストアからBluetoothのペアリングメニューを呼び出すアプリをインストールしてペアリングを行います。
・以上の操作でOBD2用のELM327やBlutoothシリアルのHC-06やBluetoothリモコンとペアリングして通信することができました。
・なお作業後のUSBメモリをPCに戻すとエラーチェックするように促されるのでとりあえず従うのですが実際に修復されたことはありません。またAndroidとLOST.DIRというフォルダができているのですが、これは次回書き換え時もデリートする必要はないみたいです。
・ちなみに通常の使用時にUSBメモリを抜くときには「設定」「デバイス設定」「ストレージ」で外部ストレージの右側の▲をタップしてから抜けばWindowsに戻したときにエラーは出ないようです。

●WiFiがたまにつながらない
・起動時に5G-WiFiが接続できないことがたまにありました。WiFiの設定でデフォルトのDHCPから静的IPに変更し、さらに開発者オプションでWiFiスキャンスロットリングをオフにしてみました。ちょっとこれで様子見です。

●自作アプリで起動時にTaskerが送るインテントを受けられない
・自作の時計表示アプリでは、メイン画面を出さずにサービスを起動するためだけのアクティビティを用意してあるのですが、Taskerで起動時の画面オンの状態をトリガにインテントを送っても受けられませんでした。仕方ないのでこのインテントを送るタスクをapkとしてエクスポートして、Taskerではこのアプリを起動することにしました。Taskerでのapk書き出しをこのNAVIでやろうとすると書き出しエラーになってしまうので他のタブレットでapkを作成してこのNAVIにコピーしてインストールしました。
・ちなみにSystemUI調整ツールで元々の時刻表示は消せませんでした。

実車搭載編に続く

Posted at 2021/08/26 17:12:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中華ナビ | クルマ
2021年08月25日 イイね!

NaviFly UIS7862 ハード準備編

NaviFly UIS7862 ハード準備編
今年の頭にPumpkinからOwnice C960に交換したばかりの中華ナビなのですが、Owniceは開発者オプションに疑似ロケーションアプリを設定する項目がありません。自作の慣性航法ユニットの実験をしたかったので買い替えることにしました。

●NaviFlyのUIS7862モデルをチョイス
aliexpressを見るとTeyesのCC3が良さげでしたが本体も送料も高めです。NaviFlyのメモリ4G/64Gモデルが送料込みで253ドルと安かったのでこちらのJazz(Fit3)用モデルを選択しました。発注から6日で郵便局から配達されました。Fedexだと速いですね。
https://ja.aliexpress.com/item/1005002487703470.html

●中身
・Owniceでは結線図の紙が入っていましたが、NaviFlyには説明書の類は何も入っていませんでした。
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・NaviFlyのHPにもマニュアルは見当たりませんでしたが、Webで本体と画面の写真を見る限りIsudarのV72と同じ物のようなので、IsudarのHPよりマニュアルをゲットしておきました。
https://www.isudar.com/blogs/user-manual/instruction-for-h53

・一応最低限の配線には信号名を書いたタグが付けられています。
・WiFiアンテナは小指の先ほどのサイズの5G用が本体から直接生えています。2.4G用は先のマニュアルによれば本体の一番左端のコネクタにBluetoothと共用で出ているようですが、コネクタの先には短いシールド線がピロンと出ているだけで、しかも先端が乱暴にカットされています(心線が1cmほどの長さで切られていてかつ絶縁保護キャップが付けられていない)。そのためか2.4Gの感度は悪く、部屋で3m先にある中継器の電波強度が中程度です。車内だけで使う分にはこれでも問題ないと思いますが、駐車場から家のWiFiにつなぐためにはUSBの5Vで動作する中継器を車内に持ち込む必要がありそうです。
・ちなみに同梱されていたGPSアンテナは不良品で衛星を全くつかみませんでした。今回はこのアンテナを使わないつもりでしたし、手元にある以前のNAVIのアンテナで動作チェックはできるので問題なしとしましたが、このNAVIが最初の1台目だときついですね。

★準備(ハードウェア)
・真夏の車での作業を極力減らすために、定電圧電源装置から+B電源と、ACC、イルミ、バックそれぞれスイッチを介して信号線を配線し、NAVIが机上で動作できる環境を整えました。
・ちなみに電源電圧12.5V時に起動時の消費電流は0.7~0.8A、暗電流はスリープ時6.4mA、シャットダウン時1.7mAでした。

●ハーネスの改修
・海外モデルのFit3用の変換ハーネスが同梱されていますが、国内モデルに対応するためには1か所改修が必要です。
・具体的にはステアスイッチを読み込むためのKey-2が車体側24Pカプラの9ピンに接続されているので、これをカットしてFitの車体側20Pカプラの12ピンに接続するためにギボシ加工を行いました。(実車側では20Pカプラの12ピンから配線を引き出してギボシ加工を済ませてあります。)
・ちなみに実車側では20Pカプラの12ピンと2ピンを470オームで接続する加工をしてあります。これを行わないと10個のキー全てを読むことができません。
・この辺はOwniceと同じなのでピン配の図は過去のブログを見てください。
・なお変換ハーネスの24Pカプラの9ピンの端子は引き抜いて22ピンに入れなおしました。(このピンに車速パルスが来ているのでいずれ自律航法ユニットで使うため)

・OwniceもそうですがパネルタイプのNAVIは本体を取り付けただけではGNDが車のボディと電気的に接続されません。GNDは車体ハーネス経由ではなく直近でボディに落とした方がノイズ的に有利なので、変換ハーネスのGND線の外皮を剥いて太めの線を半田付けしました。これを直近のボディに接続する予定です。
・またACCも他に使いたいので半田で3本ほど分岐してギボシを付けました。
・半田付けした箇所を保護するためいったんピンを抜いて熱収縮チューブをかぶせました。
・+Bラインには自作の低電圧遮断ユニットを入れるため中間で切断して両端にギボシを付けました。実車にはバッテリー上がりを防ぐための小さなソーラーパネルが設置してあるので、そこからの受け側のギボシもこの部分に併せて付けました。

●リバース時のオフディレイを追加
・リバースにシフトするとバックカメラの映像に切り替わり、シフトを戻すとすぐに元の画面に戻るわけですが、戻る側に数秒のディレイを入れたら便利ではないかと常に思っていました。切り返し時に、車体をまっすぐにラインに沿わせたり、また今回のナビはリバースに入れてから画面が切り替わるまで1~2秒かかるのを埋める効果もあります。
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・NAVIのバック線はデジタル信号の入力端子なので電圧をコンデンサで保持することにしました。バック線に直結だとコンデンサのチャージはバックランプ側に流れてしまうのでダイオードで逆流防止をしています。これでNAVIのバック線の電圧はコンデンサーのチャージ電圧がNAVIのリバース入力端子の内部抵抗で徐々に放電し、閾値を下回るまではバックのままと認識されます。実験してみると220μFのコンデンサで7秒ほどのディレイが得られました。
・パーキングを引いたらもはやディレイは不要なので、1kΩの抵抗とダイオードでコンデンサのチャージを急速に放電するようにしています。0.1秒ほどで元に戻るはずです。
・ダイオードは手持ちの整流用の1Aクラスのシリコンダイオードです。
・コンデンサはバッテリ電圧が14V以上になることもあり、さらにサージが乗ることを考慮して耐圧16Vではなく25V品を使っています。
・製作は空中配線で熱収縮で保護してギボシを付けました。配線の途中に割り込ませるだけです。
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・このNAVIにはリアカメラのビデオ入力と同じコネクタに[CAM 12V]という線が出ていますが、ここにはリバース時とリバース解除後5秒ほど12Vが出ることがわかりました。よって今回はリアカメラはこの線から給電することにします。カメラの電源を従来のようにリバースからとると、せっかくディレイを入れても画像だけが消えてしまいますので。
・この線がないNAVIでもディレイを入れたい場合は、リアカメラの電源はバック線ではなくACCからとる必要があります。言わずもがなですが。
・ただ、遅延時間はコンデンサの容量とデジタル入力の内部抵抗に依存するわけですが、内部抵抗はメーカーごとに異なるので他社のナビだと調整が必要か、うまくいかないかもしれません。ちなみにOwnice C960では100μFで同程度の遅延、Pumpkinでは内部抵抗が小さいようですぐに放電してしまい目的が果たせませんでした。その場合は次のようにバッファを入れるとうまくいきました。
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●ラジオアンテナ給電線の変更
・今の車のラジオアンテナにはブースターが組み込まれているのでNAVIから電源線が接続されていますが、実はこの線[ANT+12V]は信号線であり給電線ではないという情報を得ました。実際測定してみると電源12.5V時にこの線の出力電圧は10.59Vで1kΩ抵抗をつなぐと0.12V電圧がドロップしました。計算すると11Ω程度が直列に入っていることになり、100mA取り出したら1.2Vも電圧が下がるわけでやはり給電には使えないことがわかりました。そこでアンテナへの給電線をカットして[ANT+12V]からACCに変更しました。
・ちなみにアンプ制御線[AMP-CON]もNAVI側から電圧を出せますが、電気的特性は[ANT+12V]と同じでしたので、そちらも給電には不向きです。

●冷却ファンの追加
・IsudarのUIS7862モデルにはV72の後継機種と思われるT72という製品があり、Webを見るとそちらはリアに冷却ファンが付いていると思われます。TeyesのCC3にもファンは付いています。
・室温28℃でCpu Monitorで温度を見ながらGeekbench5を走らせると90%を超えたあたりで瞬間的にですが99℃に達しました。やはり冷却ファンがあった方がよさそうです。
・12Vの静音ファンを調達し、針金で(タイラップだと熱でやられる可能性があるので)、ケース側に風が当たる向き、すなわちラベルを内側に取り付けました。ファン側のパルス出力の白線はカットし赤と黒線にそれぞれギボシを付けました。リード線が0.5sqより細いのでギボシの圧着部に半田を流し込み、スリーブの後ろからグルーを流し込んで固定しています。
・給電はACC直結としています。回しっぱなしですがファンの寿命はNAVIよりは長いと踏んでいます。これで先のベンチでも86℃程度に収まるようになりました。無負荷だと室温より10℃アップ程度なので問題ないと思われます。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B002TOJVE6
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●内蔵マイクの切り離し
・中華NAVIは本体左側にマイクが内蔵されており、右ハンドルの車ではドライバの声は車のノイズに埋もれてしまい走行中の認識率はいまいちでした。今回のNAVIは3.5mmのジャック接続の外付けマイクが付属していますが、これを差し込んでも内蔵マイクはオフにはなりません。そこで内蔵マイクを電気的に切り離すことにしました。
・XDAの情報によればKEY接続のフラットケーブルの右側2本分がマイクの信号線とのことなので、この部分をカプトンテープで絶縁しました。私はケースを開けたこともありメインボード側のケーブル端にテープを張りましたが、NAVI本体をパネルから外すとスイッチ部分のカバーが外せるみたいなのでそちらのケーブル端でやった方が楽だったかもしれません。
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●GPS変換ケーブルの調達
・私のFit3はNAVI装着スペシャルパッケージ車なのでGPSアンテナは取り付け済みです。今回はそれをそのまま使うこととし、GT5コネクタとSMAのオスを変換するケーブルをAliexpressから調達しました。
https://ja.aliexpress.com/item/1005001559550967.html

ソフト準備編に続く

Posted at 2021/08/25 21:57:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中華ナビ | クルマ
2021年07月17日 イイね!

ナビ ステアリングスイッチ動作確認用治具

ナビ ステアリングスイッチ動作確認用治具
ナビを机上で動作させる際に、アナログ式(抵抗式)のステアリングスイッチ読み取りの動作確認と学習を行えるように、ダミーのスイッチボックスを製作しました。



ネットで入手したHONDAのDOPナビの結線図はこちら
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これのスイッチ部分を抜き出しました。

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元の結線図ではコンデンサが入っていたので自作の回路図にも入れましたが実装はしていません。元の結線図で容量の記載がないことからおそらく実車でも未実装で、電波照射試験でNGだった時に追加できるようにパターンだけ用意されているのではと思います。


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10個あるスイッチを全て使うためには実車では470オームの抵抗で2つのピンをジャンパーする必要があるのですが、その470Ωも今回組み込んでいるのでNAVIとの結線はKEY-1, KEY-2, GNDの3本だけです。

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パネルはフォト用紙にインクジェットプリンタで印刷し、半円の彫刻刀を使って丸穴をくり抜きました。

これを使えば机上でスイッチの学習ができるので、実車にNAVIを持って行った際の学習は不要になると思います。

私の車はFit3ですが、スイッチがアナログ式のHONDA車なら他の車種でも使えるかと思います。他社の車でもアナログ式ならナビ側の動作チェックには使えますが、抵抗値がHONDA車と違うでしょうから実車での再学習が必要となる可能性が高いと思います。

★余談
車から降ろした後でMalayskからストックROMに戻してあったPUMPKINナビに接続したところ、学習結果を覚えていたようで何もせずにそのまま使えました。フラッシュしなおした時にたぶんワイプしたと思うのですが、学習結果はどこか別の場所に書かれているのかもしれませんね。

Posted at 2021/07/17 15:50:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中華ナビ | クルマ

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