Pipercams Camshaft Ultimate Road  

■基本データ
パワーバンド　　2500-6500rpm
アップ出力　　　20BHP
価格　　639GBP

■装着後の変化
（１）エンジン音
エンジン音が大きく変化します。高音のピューという音が大きくなりました。吸排気量が増加したためエアフィルター流量増加に伴う音だと思います。ターボ音も力強くなったように感じます。装着しているSuperSprintマフラーはもともと控えめの音ですが、カム交換後はだいぶ派手な排気音になりました。

（２）走行性能
a)レスポンス、回転
高回転まで気持ちよく回ります。
理屈で言えばバルブのリフト量がアップで燃料の吸入量が増大して、爆発後の排気バルブも排気効率が上がるので、時間あたりの燃焼燃料が増加します。その結果、以下の二つが感じられます。
①出力アップ　　
②抜けがよく高回転まで回るように感じる

必ずしもショートストロークの高回転型エンジンではありませんから、正直に言えばこのエンジンが、こんなに気持ちよく回るようになったことは驚きです。
加速ももたつきなく素直に伸びていきますので大変気持ちよいエンジンになりました。

b）パワーバンド
パワーバンドは2500-6500rpmとカタログデータには記載がありますが、実際には3000rpmからのように思います。
一般にカム交換で下のトルクが落ちると言われますが、体感的には十分に実用に耐えるレベルで、それほど落ちたという実感はありません。
同じメーカーのRace typeですと3500-7500rpmと記載がありますから、こちらは下のトルクはやや落ちるのかもしれません。下のトルクが落ちにくいという点では今回のRoad typeを選んだのは正解と思っています。

（３）その他
アイドリングが不安定になるためやや高めに設定しています。燃費はやや悪くなることはやむを得ないところです。

■総合評価
カム交換がこんなに大きな変化をもたらすとは考えていませんでした。吸排気のチューニングを済ませた場合にはコストパフォーマンスから考えてもオススメのチューニングだと思います。