BLITZ ZZRにCUSCOピロボールアッパーマウントを取り付ける
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
フロントにキャンバー角をつけたい(もちろんネガティブ)ということで車高調の買い替えも検討していましたが、たまたま某オークションにCUSCOピロボールアッパーマウントが出品されており、落札しました。
(おそらくみんカラユーザーさんが出品されたもの)
すでにキャンバーボルトは導入済みですが、もっとつけたいという果てしない欲求には勝てませんでした(笑)
写真は取り付け後で、フロントはピロボールアッパーマウント+キャンバーボルトで3.0度ついております。
リアはN-TECさんのシムで3.5度。
2
CUSCOピロボールアッパーマウントは同社の車高調"SPOTRS R"のアッパー部分のみのパーツと思われます。
15MBがあるとはいえ、デミオ(DJ型)に"SPORT"シリーズが設定されているとは…
3
ピロボールアッパーマウントですが、商品としては以下の3点で構成されています。
・アッパーマウント
・ピロナット
・ピロカラー
取り付けには別売りの"アルミシート"が必要になります。
ピロナット及びピロカラーは取り付ける車高調に合わせて選定する必要があり、
この選定を間違えると異音や乗り心地の悪化、最悪は破損してしまうようです。
4
ということで、まずはBLITZ ZZ-Rの寸法を測ります。
ざっくりした部分もあるので精度は保証できませんがおおよその寸法は図の通りです。
アッパーマウント部の高さをZZ-Rとピロボールで比べると20mm強の差が出ることがわかりました。
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続いてはピロナットとピロカラーの選定をします。
選定方法はCUSCO商品カタログに記載があるので一部引用し、ZZ-Rの寸法等をまとめたのが表になります。
ということで、それぞれ下記の型番を選択するとZZ-Rに取り付けが可能です。
・ピロナット:00B 450 I
・ピロカラー:00B 452 27
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ちなみにピロカラーの寸法が足りない場合、図の赤丸の部分のように隙間ができ、路面のギャップを拾う度にガツンガツン異音がしますのでご注意を。
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別売りのアルミシートですが、これはスプリングのIDに合わせたものを準備すれば問題ありません。
ただし、スプリングを保持(支える?)部分が5.0㎜ほどしかないです。
私の場合はID62にralgusのアダプターを取り付けています。
(理由は後述)
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ここまでくればあとは組付けるだけとなりますが、異音がしないよう念には念を入れます。
異音防止のために下記を準備しました。
・ベアリングシート
・スラストシート
・ゴムスペーサー
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ベアリングシートはNTN社製のパーツを組み合わせ、グリスアップ。
・AS形軌道輪(ワッシャ):AS1113
・スラスト針状ころ軸受け:AXK1113
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スラストシートはMAQsのID65を使用。
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ゴムスペーサーは耐油、耐候性のあるゴムシートを切り出しました。
・ピロカラー用
→ 内径:12.5/外径:13.5ほど
・サスペンション用
→ 内径:65/外径:75ほど
・アルミシート用
→ 内径:62/外径:72ほど
ピロカラー用に関してはカタログ上2mmの隙間ができるようだったのでこれを埋めるために作りました。
正直なところ、メーカーが2㎜の隙間を用意しているのを埋めるのはよいのかは何とも言えませんが…
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アルミシートとスプリングの間にこれだけ入れたかったのでID62のアルミシートにアダプターでID65に変換するようにしました。
ちなみにこの段階で減衰調整ダイアルを付けるとボディに取り付ける際に邪魔になります。
<補足>
ピロナット:21㎜
ボディにつけないとトルクがかけられないので注意が必要です。
私は緩み防止剤を塗布したうえでトルクをかけました。
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組みあがった車高調はこちら。
…すっごいキメラ状態ですね。
ちなみにツインスプリングにしている都合上、これ以上車高が下がらないというのがネック…
下げる場合は、メインスプリングを短く(102㎜:4インチ)にする必要があります。
とはいえ、現時点で指1本くらいなのでちょうどよいかと。
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ボディ取り付け後からわかるように、ストラット部分に工具を入れる隙間があまりないです。
キャンバー調整をする場合は車高調を外してとなるため、キャンバーボルトなしの場合は
理想のキャンバー角ぴったりが難しいとのこと…
ストラット部分を切る勇気はありません(笑)
<補足>
減衰調整ダイアル:16㎜
KTCの16㎜のディープソケットを使いました。
TONEの16㎜ディープソケットではダイアル部分に干渉し、締められません。
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アライメント調整を千葉市のF-factryさんにお願いしました。
レーシングダミーホイールを使用してのアライメント調整のため、機械式以上の精度とのこと!
アッパーマウントのメモリをほぼ揃えていたこともあり、アライメント調整前の時点で左右差はほぼなしの
理想的な調整になっていました。
とはいえ、トー調整やステアリングのセンター出しなどを行っていただきました。
リアはN-TECさんのリアキャンバーシムを導入しており、3.5度ついています。
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以上でBLITZ ZZ-RにCUSCOピロボールアッパーマウントの取り付けは完了です。
異音や突き上げなどもなく乗り心地は問題なしです!
あれこれ考えながらパーツ選定し、試走の中で改善点を出すという楽しみを噛み締めることができました。
ただ本音を言うのであれば…
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最初からキャンバー調整機能付きの車高調を買いましょう
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オフ会等でデミオオーナーと話しますが、車高を下げてキャンバーを付けるのであれば、
odula"蹴脚"を買うのが一番コストパフォーマンスがよいという結論でした。
ZZ-Rとの価格差も5万ほどなので、そこはケチらない方が長く楽しめますので参考までに。
(結局のところ、ZZ-Rとピロボールアッパーマウントキットでほぼ同じくらいの金額になります)
とはいえ、知識、技術を得るという意味では大変良い教材かと思いますので、既存の車高調にピロボールアッパーマウントを付けたい!という方の参考になれば幸いです。
※他の車高調の寸法がわかる方いたら連絡いただけると嬉しいです🙇
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