日曜日に行ったメイン作業。
「ドライブシャフト」と書いてますが、正確にはドライブシャフト両端に装備されている
「等速ジョイント」をプチ・オーバーホールしました。
オーバーホールに至った経緯について。
以前スーパーへ買い物に出かけた時、帰りに駐車場でオバちゃんに行く手を阻まれ(笑
ステア据え切り・フルロック状態での発進を強いられた事がありまして。
その時、ホイールハウスからの軽いゴリゴリ音&ステアリングへの振動を感じた事が発端。
ただ、温間時には発生しなかったので今まで様子見していました。
しかし、ある週末にリフトUPした時にジョイント部のブーツにピンホール&グリス漏れを
発見した事で、今回のオーバーホール?を決意した次第。
ただし、まともにすると大変な作業になるので、簡易的なプチ・オーバーホールに留めるw
まぁ、「プチ」と言ってもブーツ交換寸前までバラしますけどね。。。
作業方法については、割愛させていただきます。
イマ時こんな事するのは私くらいのモンだろうし(笑
実際、ショップの社長&メカニックK氏にもそんな風に言われてしまったw
恐らくDラーさんならASSY交換で済ますだろう。
そこで、ほんどの方は目にする事は無いと思うのでパーツ内部を公開。
参考程度・知識として知っといて損はないと思うので。
先ずはアウトボード側(ホイール側)等速ジョイントの内部画像。
画像1

ピンボケ御容赦願いたい(笑
この画像は、ドライブシャフトのブーツをズラした状態。
ココのグリスはブーツ破れが無い限り、通常は老化していても水っぽくドロドロの状態
なんですが、私のは開封後半年ほど冷蔵庫に放置した海苔並みに硬くなってました(笑
で。この状態で海苔を除去すると。。。
画像2

初公開?のアウトボード(ホイール側)ジョイントの内部。
中心部(名称忘れたw)に刺さっているのがシャフト本体。
そしてその周りに画像では順番が違うように見えるが。。。
ベアリング/インナーレース/アウターレースの順に配置されています。
インナーレースにテカってる部分があるの、判るかな?
このテカリ部分がアウターレースとの接触?による磨耗キズ。
ゴリゴリ音&振動の発生場所です。
気付かずに放置していたら、確実にパーツ寿命は短くなっていただろう。
しかし私的には、今回のケースは「ステアリング切れ角オーバー」も絡んでる?様な気もする。
多分これは。。。ロールセンターアダプターを装着した影響かな。わからんけど?(謎笑
やはり、タイロッドエンドも換えんとイカンのかな。。。
あぁ。イカンイカン。話を戻そう(笑
一般的には、ブーツが破れ → グリス飛散 → 潤滑不良に至る場合が多い。
なので、ブーツ破れに注意していれば出先で立ち往生する確率はグッと低くなる。
ちなみに、私は今までこの部分を破壊した事も無ければ、ブーツを破った事も無い。
上の画像2の状態では、全てのグリスを除去するのは不可能。
全てのグリスを除去するには、シャフトを引っこ抜き&灯油etcに浸して洗う必要がある。
が!しかし、内部に灯油を残してしまい潤滑不良を引き起こしてしまう可能性が。。。
それに、シャフトを抜く時にベアリングをバラバラする事もあり(汗
どちらにしろ後が面倒だ(笑
今回はそんな事態を避けるべく考慮した上での選択が、今回の「プチ・オーバーホール」。
なので、この状態で新しく用意したグリスを注入w
そしてジョイント部を動かして馴染ませた後、再度グリスを注入する。
画像3

盛大モリモリに盛付けてみたw
本当はココまでモリモリにする必要は無い(笑
入れ過ぎると、内圧変化でブーツ廻りからグリスが溢れだす事もあるので。
今回はどーだか。。。もし漏れたら拭きゃイイのだ(笑
ちなみに、使用しているグリスは普通に国産車用に使われているモリブデン配合タイプの
等速ジョイント専用グリス。
敢えて粘度を表現するなら「マヨネーズ」みたいなカンジw
こちらはインボード側(MT側)内部画像。
画像4

アウトボード側と比べると、随分あっさりした構造。
これはアウトボード側に対してステア操作が無い分角度変化が少なく、サスペンションの
ストロークによって起こる長さ方向の変化を、ジョイント部でスライドさせる事で吸収して
いる為。
結果、ジョイント部に掛かる負担が少ないので封入されているグリスの種類は違うのだが。。。
グリス?が流れ出てきた瞬間、思わず
なンじゃ!コレはっっ!!
と(笑
こんなの始めて見た!色といい粘度といい、カニ玉に掛かってる「餡」みたいw
これってグリスなのか?オイルなのか??
普通?はマスタードみたいなグリスが入ってるんですが。。。
ちなみに両側とも同じでした。
インボード側はあまり極圧を気にする必要が無いからか?オイル潤滑で十分なのか??
今回はインボード側もモリブデン配合タイプのグリスに変更しました。
変更した理由は特に無いが、敢えて言うならば。。。
用意していなかっただけ(爆
潤滑性能&滞留性能は上なので問題は無いだろう。
もし問題が起きたら、とりあえず笑う事にしよう(笑
それに恐らく音は消えん。
物理的にインナーレースが接触する事には変わりが無いのだから。。。
今回の作業は、チョットした延命処置みたいなモノだし。
最後に構造を見たカンジ。
前から知っていたが、ごくごく普通。外車だからといって特別な構造ではない。
サイズも国産小型車と同程度かチョット小さい程度なので、特別強くはないだろう。
しかし、アウトボード側のグリスの有り様には驚いた。
普通は「ブーツ切れ」さえ気を付けていれば良いのだが。。。
思うに、走り方によって寿命は変わるだろうが、走行距離にして80000~90000km
がターニングポイントか?
当たり前だが、走り方&パーツ選択によっては更に寿命は短くなるだろう。
もちろん?スポーツ走行してる人は、百も承知の事でしょうが。。。
とりあえず、私はそれなりに理解した上で&考えてパーツを選び、走っているつもり。
早い遅いは別として、いずれ壊れるパーツとして認識している。
結論として、「ドライブシャフト」なんて物は消耗部品って事。