
磨いたことによって綺麗にはなったものの、青い色が落ちてしまったウチのマフラー…(´ω`)トホホ…
今回、テールエンドの青い色を取り戻すために検討をしたので、興味があれば見ていってください。
before
after
調べてみると、TRUSTのGReddyコンフォートスポーツGTSはオールステンレスのマフラーだそうで。テールエンドの色はチタン風ヒートグラデーションとのこと。
どうゆうことかと言うと、チタンは綺麗な青色になるけど高価。そこで、比較的安価なステンにチタンの色をつけちゃおう。でも、ステンをただ焼いただけではチタンのように綺麗な焼き色にはならないから、別の方法でチタン風の色に仕上げてますよ〜ってこと。
ステンレスは、加熱する(酸化させる)ことにより表面に被膜を形成します。この被膜を酸化皮膜と言います。酸化皮膜は、温度によって色が変わります。また、加熱の時間によって皮膜の厚さが変わります。同じ色でも厚さによって色に濃淡が生じます。この変色現象をテンパーカラーといいます。
ちなみにステンレスは、英語の正式名称であるSteel Use Stainlessを略した名称で、工業的には正式名称の頭文字を取った"SUS"に、後述の分類による3桁の番号を付与して"SUS000"と呼ばれます。
ステンレスは、鉄を主成分としてクロム、ニッケル、マンガンなど錆に強い金属を混ぜることで錆びにくくなっている合金鋼です。混合する成分の種類や量(割合)によって特徴や性質が変わります。
ステンレスの種類は3桁の番号によって分類されており、混ぜる金属の種類によって百の位が変わり、各成分の割合によって十の位と一の位が変わります。
一般的には、SUS300番台及びSUS400番台が使われることが多いようです。また、それぞれ温度による色の変化の特徴が違うようです。
ここで、先述のGReddyコンフォートスポーツGTSは、オールステンレスのマフラーと言いましたが、公式HPには、SUSとしか記載がないため、正確な種類がわかりません(涙)もしかしたら、複数の種類のSUSを部分によって使い分けているのかも知れませんね。
そこで、簡単な実験をしてみました。
300番台と400番台を簡単に見分ける方法は磁性です。300番台には磁石がつかなくて、400番台には磁石がつくということです。
GReddyコンフォートスポーツGTSのテールエンドには、磁石がつきませんでしたので、少なくともテールエンドは400番台のSUSではないことがわかりました。
恐らく300番台だろうと決め込んで、テンパーカラーの温度による変化を調べてみました。
300番台の内の1つとしてSUS316Lを取り上げますと、300°C付近から黄色く変色が発生し、500°Cからは赤、600°Cでは青、650°C以上 では色の濃さが減少し灰色になっていくことがわかりました。
今のマフラーの色から推察するに300℃くらいになっていたことがわかります。
SUS300番台は、応力腐食割れが発生しやすい傾向にあります。応力腐食割れとは、腐食環境下において金属材料に引張応力が作用し、材料に割れが生じることです。(簡単に言うと、材料に海水とかが付着して錆が発生して、その部分に力が加わると割れるよって感じ。)
550~900℃の熱を加えると耐食性が低下して、腐食しやすくなります。製品として使われる場合、対策として、応力除去焼きなまし(800~900℃)や固溶化熱処理(1000~1100℃)が施されています。
☆まとめ
・GReddyコンフォートスポーツGTSのテールエンドは、たぶんSUS300番台である
・元々ついていたテールエンドの色は、焼いて入れた色ではない
・テールエンドは磨くと色が取れる
・600℃で酸化させることで、青い酸化皮膜を形成することが可能
・しかし、550~900℃になると割れやすくなる
☆結論
自分でマフラーを焼いて、青い色をつけることは可能。でも割れやすくなる。
やるなら自己責任でね!
私はやりません(笑)
このまま金色を楽しみます〜
では、良いカーライフを。
2021/09/04 少し修正して再掲しました。
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2021/06/15 00:28:03