KONI SPECIAL
交換後3000キロ近く走行し、且つショック以外の足回り各パーツ交換も進んだのでようやくこのショックに正当な評価を下せそうです。
このショックのウリは何と言っても「自動で減衰力を調整する」という眉唾な機能です。
仕組みは何だか良く分かりませんが、この期間走った印象としては、たしかに謳い文句通り様々な走行シーンにおいて抑えるべき入力をうまく収束してくれているようです。
社外のショックといえば大体がスポーティドライブ志向でいわゆる硬い、というのが世間の一般的な評だと思いますが当製品は「いかにも硬い」という印象は皆無です。
どの場面でも揺れの収束が良いため、接地性というかしっかりした足回りを感じさせますが、かと言ってスポーティーという印象は何故かありません。
アタリが攻撃的でないというか、カドが取れてるという表現が良いでしょうか。
しかも付け加えるなら「ほぼ全ての走行状況で」カドが取れてる印象です。
しっとり、上質感を感じる。
純正とはまた違った運転の楽しさを操縦者に与えつつ、同乗者には不安感や攻撃性を極力与えない。
「社外ショック」そして「コンフォート性」の二者をキーワードとすると恐らく製品の選択肢はそう多くはないと思いますが、このKONI Special ACTIVEは確実にその選択肢となり得る。コンフォート性と走行性能をなかなか上手く両立させているのではないでしょうか。
私の愛するマツダプレマシーは、残念ながら社外ショックの選択肢が多くありませんが、純正や定番のモンローではちょっと物足りないな、スポーティさというよりコンフォート・上質な足回りにしたいという方には良い選択肢の一つかと思います。
良いことだけでなく留意点も書いておきましょう。
1点目、メーカーによると純正車高で最適化されており、20mmまでのダウンは許容されるが減衰力調整機能の作動領域が10%ほど低下するようです。
この実例として、最近までうちのプレマシーは足回り各所がヘタッていて、特にリアはノーマルより20mm以上ナチュラルローダウンしていましたが、それを直して車高を適切に戻した結果、ショックがかなり仕事をしてくれるようになりました。正直、乗り心地の明らかな変化に驚きました。
つまり軽めのローダウンなら良いけれど、それ以上のローダウンを考えるならこのショックの性能が100%活かされないことを念頭においておくべきだと思います。
2点目、これは社外ショックに替えるのであればどの製品でも共通の問題です。
ショック交換に際してアッパーマウントも同時に交換すべきですが、プレマシーのリアアッパーマウントはパーツ単体での供給がありません。リアショックASSYとなり所謂抱き合わせ販売しかされていない為、過走行車両の場合はこの辺りも勘案して「敢えて」純正ショックを選択することが良い場面も往々にしてあるかと思います。今回KONIを購入した私のバイアス故ついついKONI推しになってしまいますが、プレマシーのノーマルの走りの良さをご存知の皆さんならお分かりのように純正ショックアブソーバーもかなり優秀です。
リアのアッパーマウントや同じく単体でパーツ供給がないバンプラバー、ダストブーツの劣化具合も総合的に勘案しお選び頂くのが良いかと思います。
3点目、ちょっと高いですね。苦笑
しかしながら、私のようにコンフォート性を重視しつつ且つ純正という守られた枠組みから一歩だけはみ出したい、ちょっと冒険したいという方にはとても良い製品なのではないでしょうか。
そんな隠れた遊び心ある方にお勧め致します。
購入価格 | 79,800 円 |
---|
入手ルート | ネットショッピング(その他) |
関連する記事
関連コンテンツ
おすすめアイテム
[PR]Yahoo!オークション
[PR]Yahoo!ショッピング
類似商品と比較する
関連レビューピックアップ
関連リンク