SOFT99 シリコンオフ  

塗装の下処理や脱脂作業などで使用する有機溶剤の定番商品です。
昨日ご紹介したキムワイプと相性が良く、使用感も含めてのご紹介です。

主成分は、イソプロピルアルコール（IPA、イソプロパノール）で脱脂作用が強く、汚れの主成分である油分を浮かせて接着性を高めるので、ステッカーやテープ、カッティングシートを貼る前、補修などの際の塗装の下処理などで活躍します。
その特性から、金属や樹脂パーツについた油分やグリスなどの汚れの洗浄、ステッカーなどを剥がした後に残った糊の拭き取りでも活躍しますが、塗装やコーティングには影響が出る可能性があるので注意が必要です。
なお、樹脂パーツの場合は、表面加工や、やり方によっては影響が出る可能性があるので、目立たないところから試したり、念入りにやり過ぎない方が無難かも知れません。

使用法は、
①缶をよく振って、脱脂したい部分にスプレーする。
②乾かないうちに柔らかなキレイな布などで拭き取る。

となっていますが、布にスプレーでも良いようです。
直ぐに揮発する性質があり、浮かせた汚れが残らないように、スピーディーに、布などの拭く面を変えながら拭き取るのが良さそうです（使用する場所を予め軽く拭き掃除をしておくと傷が付かないです）。
自分は繊維くずが残らずに、作業性や使い捨ての便利さもあるキムワイプを使用する事が多いですが、使い捨てのシリコンオフシートと言うシートタイプの商品もあるようです。
　

パーツクリーナーに比べて、樹脂面にも使えて安心なのと、少し刺激がマイルドな気がします、が気のせいかも知れません^^;
ドジなので翌日に家族旅行を控えた夜に車内の樹脂面に使用してしまいましたが、揮発性の高さのせいか、エアコンの設定を外気導入にしていたせいか、全く問題ありませんでした。
ただ、有機溶剤であるのには変わりないので、使用場所や使用量には気をつけて、多量に吸入せず、皮膚の弱い方は手袋をした方が良いかも知れません。
可燃性もあるので注意は必要です。


エタノールで代用できる場合もありますが、エタノールで念入りにやってもすぐ剥がれてしまった場所に使用してびくともしなくなった経験から脱脂にはシリコオフを使用しています。
因みに、主成分のIPAは消毒液としても使われますが、エタノールより脱脂作用が強い分手荒れが生じる可能性があり、一方で殺菌作用はエタノールに比べて弱いので、その用途での使用現場は限られます。

　
他の類似商品を試した事がなく比較が出来ませんが、使用感が良くておすすめです。
300mlの容量の他、150mlの「チビ缶」もあり、量に比例した値段なのでそちらもぜひ選択肢に^ ^