
皆さま、2026年の夏休みはいかがお過ごしだったでしょうか?
自分の今年の夏は・・・いえ、今年の夏「も」、K4GPを中心に忙しくさせてもらっていました。
今回のK4GPは、昨年と変わらず合計4台のサポートでした。
事情により1台減って、1台新規という内容です。
新規車両のお話は、6月末日に動き出します。車両はトゥデイJA4。
K4GPテストデー(練習走行会)が7/20というスケジュールでしたので、そうれはもう超突貫作業となりました。
ECUはもちろんLink。グレードは思い切ってFuryを選んでもらいました。
今後を見据えての上位機種の選択です。
スペックはもちろんデスビレスDI仕様。
テストデーおよび前日の練習走行では思うようなタイムが出ず、セッティングデータはかなり悩みましたが・・・
本番当日、本番用のタイヤを履いたら2分22秒でコンスタントに周回出来たのでホット安心しました。
結果は残念ながらリタイヤ(足回り部品の破損)という結果になってしまいましたが、燃料を絞ったK4GP向けセッティングデータで22秒周回は、十分にクラス優勝を狙える位置(実際にクラストップ争いをしていました)ですので、今後が楽しみです。
今後?・・・という話だったのですが、7/20のテストデー終了後に「やっぱり本番までにダッシュメーターも欲しいよね!」って事に(汗
本番に間に合わせる為に超突貫で追加作業を死ぬ気で行ったのも、盆も終わって涼しくなり始めた今となっては思い出になりつつありますね。
トゥデイJA4と言ったらこの車両も忘れてはいけませんね。
マレーシアセパンを一緒に戦った車両という事もあり、思い入れが違います。
もう長いお付き合いとなりました。長いお付き合いですから、この車両は完成の域に達しています。
しかしながら、「完成の域」と言いつつも話題は次期エンジンアップデートの話ばかり
エンジンがアップデートされるという事は、セッティングデータもアップデートが当然必要です。
これくらいでもう良いだろう・・・を許してくれない、常にチャレンジを提供してくれる車両とオーナーに、感謝です。
続いては「#125 STING浜松―RT」です。
自分のブログにも何度か登場していますが、Toyota-7を模したレプリカで、「ヨタシチ君」の愛称で呼ばれている車両です。
レースの最中、ヨタシチ君のオーナーは、由良拓也氏のインタビューを受けました(K4GP Youtubeライブ配信)が、「参戦20年を超えましたが、マシンは今が一番早い!フルコンってすごいですね♪」とのコメントをしておりました。
専属セッターとしては、これ以上無いお褒めの言葉を頂き、感激です。
実際に、レース中盤は他の優勝候補を抑え、トップを独走。タイムも10秒台と、この車両の過去にない速さです。
大容量燃料タンクとテレメトリーシステムを使った「給油作戦」も型にハマり、今年こそは・・・と期待が膨らみます。
が、途中のクラッシュにより数回のピットインを余儀なくされ、順位を落としてしまいます。
結果は総合7位、クラス3位でした。
合計7回ものピットインにも関わらず、この順位ですので、今後に期待です。
というか、この車両については語りたい事がいっぱいありますので・・・語る機会がやってくるように、またよろしくお願いしますね♪
トリは「#5 IMAGE with T.T.R.C」ですかね。
5号車に関しては去年の総合優勝に引き続き、今年も当然のように総合優勝を狙うのですが、一つだけ課題が残されていました。
それは、5時間耐久・10時間耐久の2Days完全制覇。
昨年の夏は、10H(結果は総合優勝)の為のナラシとテストという名目で5Hも参加したものの、5Hは惜しくも2位(燃料残量キャリブレーションテストを優先の為ペースダウン)という結果に。
翌年の2月の冬のK4GP(冬は4Hと7H)も当然2Days完全制覇を狙いますが、7Hは黄旗赤旗の連発でレース展開がめちゃくちゃで順位も上がらず・・・という悔しい結果を残しています。
一方で4HはSCも全く無いクリーンなレース運びで、総合優勝を勝ち取ります。
「クリーンなレース展開であれば、今のセッティングデータは勝てる!」というのが段々分かってきましたが、そーはいかないのが近年のK4GP。
黄旗赤旗が連続する関係で、燃料を使ってペースアップか燃料を温存して燃費周回をするのか、常に判断する事が求められます。
もちろん、セッティングデータはペースアップ用データと燃費周回用データをリアルタイムに変更する事はできますが、その時・その瞬間、どうすれば良いのかを判断するのはピットクルーであり人間です。それも瞬時に判断してドライバーに伝えなければなりません。
テレメトリーシステムに、「TargetFuel」を実装。
簡単な物です。今現在のレース経過時間時点で理想とされる消費量より、実際の積算消費燃料量が上回っているのか下回っているのか、分かりやすく可視化しただけの物になります。
電卓を叩けば分かる事ですが、電卓を叩いていたら時間が掛かって大変です。レース中はドライバーだけがタイム勝負をしているのではなく、ピットクルーも全ての作業のタイム勝負をしているのです。
この判断の早さ、いえ、「速さ」が勝ちを拾いに行く事になりますね。
もちろんですが、これもフルコンあってこその物ですし、かつ数多くのデータ取りを行い「積算消費燃料量」というパラメーターが正確に動作している事が前提となります。これまでのフルコンの研究の積み重ねが生きてきます。
また、「TargetFuel」から算出されるプラスマイナス燃料量が、レース経過時間あたりどこまで許容されるのかも、段々分かってきました。
多く余らせすぎた場合はペースアップ用セッティングに切り替えてタイムを上げても取り返せませんし、使いすぎた場合はどんなにタイムを落として燃費走行しても最終的に足りなくなる・・・こんな「消費ペース許容範囲値」なんて研究データも、今後大事になってくるのでしょう。
日々研究データ取り、精進です。
結果はタイトル通り、5時間耐久/10時間耐久 共に総合優勝。2Days完全制覇です。
10Hの時はどうだった・・・5Hの時は・・・あの時この時・・・こうしていればという、レース、いえ、自動車レースに関わらず全てのジャンルの順位を争う競技にアルアルの「タラレバ」が一切ありません。
本当の完全制覇って、こんなに気分の良いものなのですね。
「#5 IMAGE with T.T.R.C」の皆さん、今年も最高の夏をありがとうございました!
連休最終日、報告を兼ねて、神様の所に訪問。
丁度、ミニバイクの展示が行われていました。
この、黄色のモトラを手に入れた時から、始まったんですね。初めての「エンジン付き乗り物」でした。
燃料が・・・点火が・・・と、日々夢中になっていた小僧時代の自分が、報われた気がしました。
本田宗一郎のあゆみ、という展示が常設であります。
39歳の時に、「本田技術研究所」を浜松に設立、と書かれています。
自分も来年「二回目の成人式」を迎える人ですので、目頭が熱くなる物があります。
モトラを眺めて、「ようやくここまで来た・・・」という思いになりましたが、年表を見たら「いや、まだまだ頑張らないといけないよな・・・」と、気持ちを新たにしましたね。
このビート弄りも、もうちょっと続きそうですね。