八朔牛突き　その２

この日の最重量級は前頭戦の座元「緑宝3号」1050kgVS寄方「堅盤嵐（かきわあらし）」950kg。
ズドドドと地響きを立てて1050kgが3m以上は押し戻される。
踏ん張る蹄が土を耕す。
こんなのの側で綱を取るのも相当な勇気がいるだろうなあ。,

関脇戦は座元「高田山号」780kgVS寄方「秀岐号」850kg。

秀岐号は後ろ足の運びがうまくないのか、2度ほど転倒。
2度目の転倒で首元を押さえつけられて勝敗が決した。

秀岐号はまだ闘志が衰えていなかったが、このまま続けても危険と判断されたのだろう。
押さえ続ける高田山号と立ち上がろうともがく秀岐号を引き離して、高田山の勝ちとされた。

大関戦は座元「王将1号」800kgVS寄方「堅盤嵐心太号」800kg。

堅盤嵐は序盤から攻勢に出て勝敗は早く決するかに思われた。
一方の王将は防戦一方に見えて粘りつづける。
やがて、堅盤嵐の息が上がり、脇腹がふいごのように波を打つ。

ふぅーーーーっ！　ふぅーーーーっ！

牛の鼻息が激しい。
20分以上の取組の末王将の粘り勝ち。
息の上がった堅盤嵐を押し切った。

舌を出してへとへとの堅盤嵐。

勝利に沸く座元。