東京横浜 弾丸トラベル(ジラソーレ編3)
投稿日 : 2009年07月20日
1
さらに続くジラソーレインプレッション。
ステアリングコラムから生えるレバースイッチは、右にワイパー左に灯火類と、欧州車としては標準的。
ワイパーは2段切り替えだけど、高速と低速とで大して差が感じられなかった。
灯火類はウィンカーとライトが別になっている。
ライトのスイッチはひねる方式だけど、一段ひねるのに90度回転する。
回転させると、手前に表示される絵柄が、消灯・スモール・点灯と変わるのが面白い。
2
スモールランプ点灯状態。
ヘッドランプ内蔵型のポジション球。
3
ヘッドランプ(ロービーム)点灯状態。
ここまではごく普通のクルマ。
4
ハイビーム点灯状態。
ロービームが消えて、バンパーにあるランプが点灯する。
これは意表を突かれた。
フォグランプだと思ったらハイビームランプだったのね。
ちなみに、パッシングをすると、消灯状態では下の2灯が点灯し、ロービーム点灯状態では上下4灯が点灯する。
5
磯子から一山越えて、江の島方面までやってきた。
鎌倉天満宮の前を通過したら、観光客の注目の的になっていた。
「うぉっすげー!」と少年。
「かわいー!」と若い女性。
「あっレンタカーなんだー」と中年男性。
黄色いボディと、貼られたステッカーの派手さが注目を引き立てる。
ちょっとはずかしい。
ずいぶん前に、通り過ぎる軽ワンボックスベースのEVを目にしたことがあるが、あの時は独特の走行音が印象に強かった。
キュイーンとラジコンのようなモーター音を響かせて通り過ぎていったように憶えている。
しかし、このジラソーレはかなり静か。
耳を澄ませば、たしかにブーンとモーターがうなる音が聞こえるレベル。
タイヤノイズや振動でボディが響く音、そしてなにより周囲のクルマの騒音にかき消されて、ほとんどわからない。
これは確かに、歩行者に気づかれやすい警告音を出しながら走る必要があるかもなぁ。
そんな警告音、要らないだろうと思っていたけど考えを改めた。
音を出すにしても、うちの会社の倉庫で動くフォークリフトみたいな音は嫌だな。
さて江の島、天気はあまりよくないけれど、3連休ということもあって車の流れが悪い。
「よろしくメカドック」のように、ここはニトロを焚いて猛ダッシュか。
なんてわけにもいかないし、時間も迫ってきたので、ゴール目前にして引き返すことにした。
6
引き返す道すがら、江の島電鉄の列車が一編成通過した。
しかも、VVVF制御の500系と抵抗制御の1500系の混成。
時間があったら江ノ電の新型にも乗りたかったんだけどなぁ。
さて、ジラソーレの制御系も逸品。
はじめは恐る恐るアクセルを踏み込んだら、けっこう踏み込まないとモーターに電流を流してくれない。
慣れるまでに少々時間を要するけれど、不用意に踏んでしまっても急発進しないようにしてあるのだろう。
チョット意地悪だけど、シグナルグランプリよろしく、信号が青になると同時にアクセル全開に踏んでみた。
しかしカクンと加速するわけではなく、じわりとトルクをかけてくれる。
ホイールベースが短い車体だから、ちょっとアクセルをラフに踏むとピッチングが激しく、乗り心地が悪いだろうと予想していただけに、うれしい誤算だ。
じわりと加速するわりに、その加速力はパワフル。
30km/hまでならガソリンエンジンに遜色を感じない。
むしろ変速ロスがないから力強くグイーンと速度が乗る。
30km/hを越えると徐々に加速力は鈍り、平坦な道では70km/hがトップスピードといったところ。
鎌倉天満宮から藤沢方面に向かう道が一番昇り勾配がきついルートだったが、この勾配をアクセル全開にして45km/hで頭打ちだった。
町乗りには十分な運動性だろう。
2ストの原付スクーターぐらいの運動性能は持っていると言ってもいいだろう。
磯子と江の島を往復するぐらいの交通状況では、周囲のクルマに出遅れることなく走ることができた。
回生ブレーキも面白い。
もっと強烈に減速するものかと思ったけれど、違和感を感じさせず、加速と同様にラフな操作でギクシャクした挙動にはならない。
しかも、速度ゼロまでエンジンブレーキがかかるようなものだから、渋滞の中で20km/hぐらいのストップ&ゴーを繰り返す状況ではブレーキを踏まなくても止まる。
一方、ブレーキ操作は慣れが必要だ。
ブレーキブースターが装備されていないから、がっつり踏み込まないと効かない。
ステアリングにはパワーアシストはないものの、軽い車体と短いホイールベースのおかげで、軽くてクイック。
エリーゼに近い。
イタリアンブランドのスポーツステアリングホイールみたいなデザインで握りやすい。
横Gが強くかかるような状況でのの挙動は今回はパス。
なれない道だし、道も混んでるし。
ただ、なんとなく前輪がキャビンの前にある軽トラに近い予感がする。
出発時の充電レベルが90%で、江の島に着いたころには65%、レンタカー店に戻ってきた時には50%弱だった。
彦根で使うことを想定しても航続距離は余りあるほどだろう。
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