新島サイクリング その6
投稿日 : 2019年01月23日
1
膝立ちで窓から見える波の様子を撮ろうとしても、画角が安定しない。
2
波飛沫は窓を覆うぐらい上がる。
こりゃもう、横になってやり過ごすしかないな。
もちろんカップラーメンをすするどころじゃない。
ラーメンの汁も津波となって鼻に直撃することうけあいだ。
3
この航路は下田から神津島、式根島、新島、利島をまわって下田に戻る巡回航路なのだけど、この日は利島寄港がキャンセルとなり、時刻表より30分早い16:00に下田に到着することになった。
激しい揺れは下田の湾内に入るまで続き、それまで一歩も動かずに過ごした。
4
下田のフェリー乗り場からはタクシーで伊豆急下田駅まで移動して、電車で横浜まで戻る。
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予定では普通列車を乗り継いで帰るつもりだったのだけど、フェリーが早く着いたおかげで特急「踊り子」に乗ることができた。
乗り換えなしで横浜まで1本は楽だ。
それに、もう乗る機会はこれが最後かもしれない国鉄185系電車に乗れるチャンスを拾った。
そろそろ引退が迫っているという185系はいまや横浜駅に停まる唯一の国鉄電車、唯一の抵抗制御電車だ。
座った席はもちろん自由席の9号車、モハ185−1。
動力モーターと制御装置が搭載されているけど、コンプレッサや電動発電機は搭載されていないので純粋に走行音が楽しめる。
そして先頭車両に近いので汽笛も聞こえる。
帰りは疲れて居眠りしながらになるかと思ったが寝てなんていられない。
国鉄電車のモーター音と、ピヒィーとキハみたいに鳴く汽笛をつまみに缶ビールをあおった。
思いがけないオカズのおかげで、結局、下田に着くまでメシにありつけなかったとか、夕飯に駅弁を買おうと思ったら売り切れで、コンビニ弁当で妥協したとか、もうどうでもよくなった。
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