
(注)写真、グラフ等は全て借り物です
先日、97歳の男性が暴走事故を起こし、歩行者の方々6人を死傷させてしまうという痛ましい交通事故が発生しました。
被害者の方々には、心よりお悔やみ申し上げます。
私が勤務している自動車学校でも、この事故のことは、大きな話題となりました。
昔の自動車学校は、若い人が殆どでしたが、今は高齢者の方々を対象とした運転免許更新に必要な講習を行っていますので、学校には毎日のように多くの高齢者の方が来られます。そうした事情もあり、高齢者の方による交通事故は大変気になるところであります。
テレビやネットのニュースでも、高齢者による交通事故は、非常に大きく取り上げられています。YouTubeを見ても、高齢者の方による逆行運転等の動画がたくさん目に付きます。
そこで、高齢者による交通事故がどのくらい増えているのか、改めてネットで調べてみたところ、意外な事実が分かりました。(あくまでも統計データの話です)
まず、高齢者による交通事故は、この10年間、減少の傾向にあります。頻繁に報道されていますので、増加の一途かと思っていましたが、そうではありませんでした。
そして、年代別に見ると、人口10万人当たりの事故件数が一番多いのは16〜19歳、次が20〜24歳、3番目が85歳以上でした。
16歳から19歳が飛び抜けて多いですね😅
ただし、死亡事故だけで見ると最も多い年代は85歳以上です。これは、高齢であるほど事故を起こした際に自分が命を失うことが多くなることが起因しているのではないかと警察庁は分析しています🤔
統計データを見る限り、どうやら危険な年代というのは、高齢者だけという訳にはいかないようです。そして、もしも仮に「危険な年代には免許を与えない」という政策を実行することになるとすれば、危険な年代には、24歳以下の若い人もその対象に含まれてしまうことになります。(いわゆる免許年齢の引き上げ⁉︎)
自動車学校に講習を受けに来られる高齢者の方々も千差万別です。70代前半でも「この人大丈夫かな?」と不安になる方がおられますし、80代後半でも全く大丈夫な方もおられるのです。これは現場で働いている者としての実感です。
ですから、単純に年齢だけで、免許返納の時期をスパッと線引きをすることはなかなか出来ないだろうと思います。これから先、さらに高齢化が進む日本では、非常に難しい問題ですね。
Posted at 2022/12/09 21:19:00 | |
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