こんにちは。車のパーツを自作したくて3Dプリンタを買いましたが、最近は、3Dプリンタで遊んでしまってます😅
そんな訳で、今日は改造ネタです。エンクロージャーヒーターを付けました。
私が持っているFDM式のプリンタはこれです。

色々なフィラメント(材料)が印刷できるのと、サポートが良いとの評判から買いました。最初こそ苦労してマンションのベランダから投げ捨てたくなりましたが、サポートの助けも借りて、安定して印刷できるようになりました。印刷クオリティにも満足です。
そんなこんなで、改造する必要ない気もしますが、趣味手術じゃなくて改造ということで(古い💧)やってしまいました。
この機種の上位機種に、エンクロージャー内を60℃に保ち安定した印刷・・・
みたいなことが書いてあってちょっと良いなって。
そこでPTCヒーター 24V250Wを取り付けることにしました。24Vにしたのは、プリンタ本体の電源が24Vだからです。ただ、プリンタについているスイッチング電源は350Wなので、そのまま付けると電力不足になる恐れが。そこで、350+250=600Wに交換しました。電源の厚みが増えたので、そのままでは底板が閉まらず、底板を加工してギリ収まりました。
で、ヒーターとサーモスタット、サーモスタットの電源スイッチを付けたのがこちらです。

赤マルは、温度センサーと、PTCヒーターです。この機種は内部に余裕があってこの位置では干渉しません。ちなみにエンクロージャ内に、温度計をつけているのですが、

この数字と乖離が大きので、写真撮影の後に、温度センサーの位置を変更しています。

コントローラー(サーモスタット)の方はこんな感じで設置しました。本当は、本体に穴開け加工をして、スッキリと埋め込みたかったのですが、プラスチックの筐体の内側に金属フレームがあって、そこに穴を開けるのはちょっと大変そうだったので、3Dプリンタでケースを作ってそれを両面テープ留めています。(温度センサーと電源ケーブルを通す穴は開けています)
サーモスタットは24V20A対応のものを探してこれにしました。

プリンタ本体の電源から取っているので、プリンタがOFFになればヒーターもOFFになります。印刷が終わったら自動で電源をOFFにする設定をしておけば、一緒にヒータもOFFになってくれるので便利です。
でもリモートで何かあると怖いので、これらを使って遠隔監視や強制電源OFFができるようにしています。庫内につけたSwitchbotの温度計で、温度が上がり過ぎた場合にも、強制的に電源をOFFにするという二重の管理です。


フィラメントの種類によってはヒーターを使いたくない場合もあるので、スイッチも付けてました。

DC20Aまで流せるのがなかなか見つからなくて苦労しました。
配線が済んだら、電源をオンにして、サーモスタットの設定です。
SETボタンを10秒程長押ししてP1モードに入ってたら「H」にします。
Hの場合指定温度になるまで、ヒーターが通電します。(デフォルトはCになっていて、こちらはクーラーなどを付けて、一定温度以上になったら通電するという、今回の目的とは逆の動きになってます)
あとは、P2を設定します。これは指定温度から何度下がったら再度ヒーターをオンにするかという設定です。デフォルトでは2℃になっています。そのままでも良さそうですが、一定温度をキープした方が良いかなと思い1℃に設定しました。
さて、肝心の効果の程ですが、まず、この機種の場合、このPTCヒーターだけで60℃まで持って行くのは難しいと思います。でも、ヒートベットとノズルと今回取り付けたPTCヒーターのお陰で、エンクロージャー内を55℃まで上げることができました。(残念ながら60℃には達しませんでした。外気温15℃)でも、プリンタの前に立つと熱気を感じるますし、エンクロージャー内の湿度は1桁台まで下がりましたのでマズマズだったかなと思います。印刷クオリティーはというと、元が良いのでそれほど劇的な変化は体感できませんでした。でも、これから色々な素材を印刷していこうと思いますので、その時に、きっと!役に立つはず!と信じています。
ま、効果がなくても改造自体が楽しいのですけどね^^
車もプリンタも。
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Posted at
2022/12/05 14:09:31