先日ジャパンモビリティショーで展示されたホンダ プレリュードコンセプトの足回りなどを観察してきました。
そこで分かった事、そしてそこから推測されるスペックについて考察してみます。
◎分かった事
タイヤ銘柄:コンチネンタル スポーツコンタクト6
タイヤサイズ:前後とも245/35R20
ブレーキ:スリット等なしの大径ディスク+ブレンボキャリパー
前タイヤ
後タイヤ
タイヤサイズについては幅とリム径が先代のFK8型シビックタイプRと同じ。扁平率だけ一回り高く(厚く)なっていますが、展示用にフェンダーとの隙間を小さく見せるためあえて外径を大きくしているものと思われます。
車体の大きさについては、ウチのBRZ(ZD8)と比較した体感になりますが、全長、全幅はZD8より一回り大きく、全高は同等に感じました。
注意:ここからガバガバ考察です。外れてたら笑ってくだされ。
◎重量について
EV電動車とスポーツカーの両立において最も気になるのが重量ですが、前後ともFK8とほぼ同寸のタイヤを装備していることから、1,390kgのFK8より重くなったとしても大きく離れるものではないと思われます。ルーフやリアスポイラー等にカーボン材が用いられ、軽量化の工夫が外見からも見て取れます。
(同社のコンパクトEVのホンダeの重量が1,540kgであることからその辺りに収まるのでは?(収まって欲しい))
◎駆動方式について
前後同サイズのタイヤを装備すること及び以下の理由から前輪駆動であると考えます。
(1)EVで後輪駆動のeでは後輪が前輪より20mm太くなっていることを考えると後輪駆動ではないと思われます。
(2)四輪駆動の可能性も考えましたが、300馬力超のシビックタイプRが前輪駆動のスポーツカーとして成立していることから、それを上回るパワーを求めるものでない限り四駆化する必然性はありません。加えて、無闇なパワー増大や複雑化は
航続距離の低下を招き今のEVハイブリッドカーの性質にそぐわない上、スポーツカーにとって重要な軽さをも損ねてしまいます。
◎本車のコンセプトについて
街乗り領域ではダストを増やすばかりでデメリットが目立つ高性能ブレーキをわざわざ装備していることを考えると、本車には「街乗りに留まらずぜひ峠やサーキットに持ち出して性能を試してください」というメッセージが込められているように感じます。少なくとも私はそう解釈します。
今まで実用一点張りだった国産EV実用車かスーパーカーの両極端だった電動車のラインナップにおいて、スポーツカーという選択肢を提示するこの車はまさに待望の1台です。長くCR-Zに乗り、ハイブリッドとスポーツカーの両立は可能と確信するに至った私にとってはもっと早く登場してほしかったという思いすらあり、峠で、サーキットで見られるようになる日が1日でも早く来ることを楽しみにしています。
2024.5.2追記
本車はBEVではなくe:hev方式のハイブリッドカーだったので訂正しました。
参考URL: https://news.mynavi.jp/article/20231101-prelude-honda/
公式HPでの紹介のされ方が2022年の電動化戦略の発表とリンクさせるような形だったのでてっきりe、N-VANに続く新しいEVかと勘違いしていました。
2Lのe:hevということでシビックe:hevと同等のパワートレインになるでしょうから、足回りや重量含めてトータルの性能をどう差別化してくるかが見ものですね。
また、上記記事中で興味深いのがあえてハイブリッド方式とした理由としてエンジン音を挙げている点です。速度感を耳で把握できるというのはスポーツ走行でも重要なようで、アバルトやヒョンデのEVスポーツはエンジンが存在しないにもかかわらずあえてスピーカーでエンジン音を再現しています。一方ホンダは同じモーター駆動でも実際にエンジンを回す方式というのが違うアプローチで面白いですね。
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2023/11/10 20:48:56