2021年09月30日
最近、ディーラー等による不正車検が多数発覚し、問題となっている。
勿論、適正に法定項目を確認・整備し、車検を通すことは当たり前のことである。
よって、不正の内容云々や対策などについてはここでは触れない。
私が問題視しているのは検査員(ディーラーなど指定工場に勤務している検査員)の過剰な反応だ。
昨夜、後輩が勤務している某メーカーのディーラーに立ち寄った時に交わした会話だ。
後輩「この前、自分の車を知り合いの整備工場で持ち込み車検したんですよ。」
私「ん?自分の店舗でやればいいじゃないか?自分とこで買った車だろ。」
後輩「それが検査員から拒否られまして・・・。」
私「変な改造(社外品)でも入れたのか?」
後輩「いえ、購入時にオプションパーツカタログに載ってた(同メーカー系列会社の)ブレーキを入れてただけなんですけど。」
私「???」
私「要は、ディーラーが新車販売時に斡旋していて、オプションパーツカタログに載っている同メーカー系列会社のパーツを付けているということだけで車検拒否されたということか?」
後輩「その通りです。」
分かり易く例を挙げると、スバルのディーラーで車を買い、その時にSTiのブレーキを入れたら次回の車検で拒否されたということである。(注:本件はスバルの話ではない。)
私「お前が社内でその検査員から嫌われていただけじゃないのか?」
後輩「そんなことないですよ。」
私「じゃあ、その検査員は一般のお客さんに対しても断ってるのか?」
後輩「そうなんです。この店舗では安全性が確認できないと言って。」
私「営業は販売時にそのことを言って客に売っているのか?」
後輩「言ってません。」
私「じゃあ客は怒るだろー」
後輩「他店舗だと通るのですが・・・」
検査員の立場も分からないではない。
地方運輸局長(国交省)から認定を受けた「みなし公務員」であり、且つ何か問題を起こせば指定工場自体も取り消しされて会社に迷惑を掛けることになってしまうからだ。
が、今回の件はやりすぎだと思う。
サードパーティーの部品ではなく、車両販売時のカタログにも載っている系列パーツメーカーの部品を拒否することなどやめていただきたい。
検査員の過剰反応としか言いようがなく、他ディーラーにも同じ風潮が広まらないことを望む。
もしくは、一般客に対しては「保安基準適合品」として証明できるもののみディーラーで販売していただきたい。
と思った一日であった。
Posted at 2021/09/30 14:22:30 | |
トラックバック(0) | 日記