
14日は東京で今年初の雨が早朝から降っていた。
晴れの成人式なのに可哀想だななどと思いながら、ミルクを入れ過ぎた甘いカプチーノを飲みながら何気に窓の外を眺めていると、雨の様子がなんだか違ってきてる・・・と思った刹那「あっ、雪だ」とつい口を吐いて言葉が飛び出した。予報では雨で雪が降っても雨に混じる程度だったと覚えている。しかし目の前の窓越しに写る光景は混じるというには度を越えている、強風に煽られた白い悪魔達が凄い勢いで真横に流れてゆく。30分も経たないうちに西新宿の狭い住宅街の民家の屋根はみるみるうちに真っ白に汚染されていく様が8階の窓から見下ろせる。
「これで東京はまたパニックだな」と思いながら、さも自分には関係なさげに真っ白な世界を楽しんだ。
明けて15日の朝、自宅前には約8cmの積雪が。出社するために靴底に簡易スパイクを装着し出撃!エントランス出て10mで断念、杖が滑って使い物にならず。スキーストックのように刺さる物でないと歯が立たない・・・スパイクだけ準備して満足していた自分の相変わらずの詰めの甘さに呆れながら部屋へ戻った。上司へ自宅で仕事する旨のメールを送り、会社のサーバーへリモートアクセスしメールチェックから開始。まったりと仕事を続け、15時を回ったところで携帯が鳴った。見覚えのない番号表示、それは駐車場オーナーからの課電だった。「先程影さんの車にタクシーがぶつかりました。」それを聞いた刹那、絶句した。オーナーは続けて「リアバンパーにぶつかったのですが、それほど大きな凹みじゃありませんよ。そしてタクシー会社にも連絡しておいたので、後程そちらにかかってくると思います。」「それはご親切にありがとうございます。」と短いやりとりで終わった。契約している駐車場は契約車以外にめったに車が通る事が無い路地に面していて、しかもタクシーで、そしてオーナーがタクシー会社に連絡・・・これ以上のゲスの勘繰りは意味がないので、打ち消した。
現場を確認に行きたいのは山々なのだが、何せ積雪が半端ないので無理。
手につかなくなった仕事も完全にやめて、苛々モード突入。結局その日は酒に逃げて撃沈。
昨日、どうしても出席を促されている会議があるため出社。さすがに二日経てば自宅から会社までの歩道は雪掻きがされていて問題なく歩行できた。午前中きっちり会議に集中し、遅めのランチを食べて、恐る恐る駐車場へ。
「これのどこが大きな凹みじゃないんだよ!」とつい叫びそうになる衝動をやっと飲み込んだ。一通りチェックすると、ホイール、マフラー、フェンダーは問題無さそう、ただFRP製のバンパーは当り前だが交換確実。
気持ちを切替えて、オフィスに戻るとすぐに携帯が鳴った。この番号も見覚えの無い番号、出るとタクシー会社の名前と事故処理担当者の名前を告げられた。野太く迫力のある声だが、丁寧にお詫びから始まって、全面的に弁償する旨と、今後の流れを説明された。こちらの方で修理手配して、修理業者名をおしえてくれという事なので、後日連絡すると伝え電話を終えた。流石にプロだなぁと妙に感心した。
今日、修理先をどこにするのかは、考えるまでもない。自宅から近いDが本当は都合がよいのだけど、ハミタイで出禁中。本日午後から用賀でFフェンダーの爪を折ってもらって、ハミタイ解消する予定だったけど、雪掻きされてない駐車場内は完全なアイスバーン状態で車を出せるような状態ではないので、用賀はキャンセル。
だとすると選択肢は無く、必然的に用賀に決定。
午前中WAVE店長と話して、雪融け後にローダーで回収に来てもらうことで落ち着いた。
西新宿から用賀までを電車に乗ろうと思うと、最低2回は乗り換えしなければならず、僕の脚では結構なストレスなのでローダーを出動させて送迎してもらうことにした。
自宅マンションの地下駐車場の空き待ちもいつになるか分からないしなぁ・・・
子供の頃は雪が積もろうものなら、犬並みに喜んで雪ダルマや雪合戦を純真に楽しめたが、大人となった今では雪は白い悪魔にしか見えなくなった哀しいオッサンに成り下がった・・・。
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2013/01/17 14:33:32