*写真は使い回しです・・・ごめんなさい
この車を買って結構な時間と距離を乗りました。近距離から1日500kmほどの遠征まで。
そこで、思ったことを書いてみます。好き勝手書いてますが、自分のクルマのことなので許してね。雑誌の試乗記では見られない長期レポ、みたいな感じで。
雑誌の記事について
何かの記事で、LCIモデルは「節の利いたメリハリのある動きと乗り心地の車に変身していた」「硬派な乗り心地」とありました。
実は、私は初期型に乗ったことはありません(乗ってみたいです)。最初、アルピナに興味を持った時、LCIモデルよりは、すでに新車を買えなかった初期型の中古を探していました。見た目、特にフロント周りの造形が好きだったのです。
実際に購入を決断する時、LCIモデルのD3S (Touring)とB3 (Limousine)の両方を、同日、同じコースで、一般道〜高速道路含めて、それぞれ連続して試乗しました。合わせて100km少々、ですから、それほど多くはありませんが・・・。D3Sにはオプションの高性能ブレーキローターが入っていたことも多少はあるでしょうけど(高性能ローターは標準ローターより軽いんです)、セッティングの違いは私にも分かりました。そして、営業さんに「D3Sの乗り味の方が良いね、こっちを買いたい」と話したことを覚えています。でも、B3を買いました。せっかくなので、動力性能を重視しました。D3S Touringは本当に良かったんですけどね。
あれから1年以上B3に乗り、距離も時間も重ねました。正直、買ってしばらくは「コンフォート(ALPINAではこれが標準)は確かに乗り心地が良い、でも硬め」と思っていましたが、ある程度距離がかさんだら、「乗り心地、かなり良い」と思うようになりました。特に、このカドが取れた感じがユニークだと思います。このクルマは新車と馴染んできた時のこなれ方の差が大きいように思います。一方で、日本車では、こういう変化を抑えるように設計されているのかもしれません(それも優れた技術だと思います・・・車両ライフで変化を抑える)。そういう意味では、その記事を書かれた記者さんの感覚は、実は私が感じたことにも近いです。そして、10,000kmを越えた私のB3のLCIにも乗ってもらって、どう感じるかを伺ってみたいなぁ、と思いました。
極低速域では、多分、バネレートが多分高いと思われ(
ちなみに、私はスプリングイニシャルは低いんじゃないかな、と予想してます)、車体が揺さぶられる場面もありますが、やっぱりカドが取れていて、乗り比べしてもALPINAの方が良いと思うことも多いです。さらに、シート(座面が良い)もこの感覚に寄与している気がします。
一言で言うと、本当にありきたりの表現なんですが「高いバランス」ですかね・・・
エンジンフィールについて
動画や記事でレスポンスがいいエンジン、というのをみたことがあります。それは「ある場面では」そうだと思います。スポーツモードで走っている時とか(使う回転域がちょっと高めになる)、中回転域を使っている時とか。それでいてオイシイのは、挙動を乱すほどガッ、と蹴り出さずにうまくスムーズかつ強烈に加速できるよう、上手いセットアップがされています(冬場だと比較的簡単に挙動は乱れますが)。しかし、コンフォートモード(標準)で街乗りや高速道を流している時などは、「ダルい」と感じるほどにマイルドです。B3の記事や動画で「ダルい」というのは見たことがないので、敢えてここで書いてみました。エンジンが反応しないわけではないのですが・・・。だからレスポンスが良い、と言うのなら、そうかもしれません。ただ、グイッと加速しないので、楽なんです。スルスルっと加速します。そして、ちょっと多めに踏めば、フワッと、でも強力に加速してくれます。低回転域も結構活用するシフトプログラムであることも寄与していると思います。このダイナミックレンジの広さが、アルピナ専用S58エンジンの魅力であり、ALPINAによるセットアップの妙だと思います。
どなたかが動画でエンジン特性がとにかく気持ちいい、と言う表現をされてました。私もそう思います。クルージングや街乗りも快適にできるのですが・・・踏んじゃうんですよねぇ・・・。(汗
そして、高回転域ですが、これは、正直物足りない。中速域がとてもオイシイだけに、ちょっと残念に感じます。そういったことを当然わかっていて、B3 GTでは、高回転域のパワー積み増しがなされているんだと想像できますし、良いなぁ、羨ましいなぁ、と思う部分でもあります。
ちょっとエンジンフィールの話からは脱線しますが、超高速域でも安定感はピカイチ、です。以前乗っていたチェイサーや2017年Audi A3(2Lディーゼル6MT、ドイツで所有)は、超高速域では怖い思いをしますが、B3だと車内環境が静かでパワーにもゆとりがあり、安定感も非常に良いことから、音楽を楽しみながら走れます。あ、ちなみに、300km/hとか、そんな領域のハナシではありません、悪しからず。
いろんな面で、「ALPINA流セットアップのいいところ」「広いダイナミックレンジ」が見えるクルマで、「サーキットでマジ速い」などはありませんが、スルメイカみたいに噛めば噛むほどオイシイ部分が見えてくるクルマ、と言う印象を持ちました。そして、幅広いがゆえに、本当にいろんな使い方、楽しみ方ができる。それに、見た目も満足しています。使い方、と言う意味では、Touringボディなら尚更良いかもしれません。
Posted at 2025/01/19 00:45:36 | |
トラックバック(0) |
B3 | 日記