
パワーアンプには通常ボリュームがありません。 そのため別途プリアンプやボリューム、或いはアッテネータを介して入力信号を減衰させる必要があります。
現状ベリンガーのモニター1というバランスライン用のボリュームを使っていますが、カーボン抵抗ボリュームを使っているだろうな ということで、内部を調べてみました。 予想通り4連ボリュームでした。 写真には写っていませんが他に数個の固定抵抗が使われていました。 よく使う絞り位置で端子間の抵抗値を測ると、2,3番は約5kΩ、1番は0.2kΩでした。
モニター1を介した音は、当初良く感じましたが、慣れてくるとどうもよろしくない。 鮮度が落ち定位が曖昧です。 これを改善するにはアッテネータしかない。 アッテネータとは固定抵抗をロータリースイッチで切り替えるパーツです。 昔から高級プリやボリュームの代替に使われてきました。
難点は高価で複雑なことです。 特にバランス型は4回路必要ですので高価で、作る場合も難度が高いです。 キットで1諭吉~、完成品は3~5諭吉 製品8~12諭吉です~~;
もうひとつの懸念は、音量を絞るほど多数の抵抗を経由するということです。 小生のように小音量で使う場合大問題となります。 接点やコネクターも増えるし。

(回路図はアンバランス用、某ブログより借用)
そこで、ひと思案・・ それなら抵抗を差し替えたら? ICソケットを使い、せいぜい8個の抵抗を差し替えればいいんじゃない? そうすれば信号は夫々1個の抵抗を通るだけで済む。 接点は無し。 で、XLRコネクターを廃して直付けでいけば高音質間違いなし! 安直な閃き、さあどうでしょう?
手持ちのパーツをゴソると・・ ありました。 抵抗を含めほぼ在庫品でトライ出来そう(数十年分のゴミ有りゞ) で、簡単に配線図を決めて、基板に配線。 半日で出来上がり^^ 測るとR1/6.8kΩ、R2/5.6kΩ で2、3番6.7kΩ 1番0kΩでした。
さてどうでしょう・・ ベリンガーを外し、DAC-Amp間に設置。
いいですね、全く違います! 鮮度MAX、定位バッチリ。 低音も変わらず。 アッテネータを介しているとは思えない音! Fosi Z3monox2 が漸く全開といったところ。
その後、半田を修正して、銅箔シールドを施し実用に耐えるようにしました。 6.7kΩではまだ音量が大きいので、10~15kΩの抵抗を注文しました。 やってみるものです^^
追記です。
では、音量の微調整は? 曲(アルバム)によって録音レベルにかなりの差があります。 それはMac上の再生ソフトで調整します。 Audievana の場合、PCM出力は問題ありませんが、DSD(DoP)出力は効きませんので困ります。 AmazonMusicは問題なく調整できます。 再生ソフトの音量調整は、絞り過ぎると音質が劣化しますので、やはりアッテネータが必要かと。
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2024/11/01 08:48:38