
さて、6日目の午後。
午前中に奈良公園で観光して、12時からレガシィ乗りの人とオフ会。
待ち合わせのコンビニに着くと白いGT-Bハケーン。
トミーカイラのセンターパイプを譲ったお相手。
ちょっとお話して、オススメのラーメン屋さんへ。うまうま。
あのセンターパイプどうですか~?と聞くと、高回転はいいんだけど下が抜けすぎて低速トルク落ちてしまうので今は使ってないのだとか。
後ろに何百kgもの船?引いて走るときもあるらしく、その時に低速トルクがモノをいうので、「車にとっても良くないし残念ながら・・・」ということでした。
まあ仕方ないね~。
食べた後もまたコンビニ戻り、さらに10分くらいおしゃべりして。
この後、「酷道」308号線に行きたいと話ししたら、「絶対やめたほうがいいよ、あの急坂はリップ擦るもん」と忠告を受けつつも、途中まで道案内してもらって行く。
ここまで来たからには行かねばらなぬのだよ。
酷道こと国道308号線。峠の名前は「暗峠(くらがりとうげ)」。
酷道とは、国道なのに砂利道だったり1車線で獣道になりかけだったり。
酷い道の「酷」と国道の「国」を合わせて「酷道」と呼び、県道でも同じようなのがあり「県」と険しいの「険」を合わせて「険道」と呼んだりする。
ニコニコ動画やヨウツベで検索すると出てくる件数を見て分かるように、私みたいにこういう道にそそられるマニアさんも多数いるわけです。
そしてここ308号線は、国道なのに石畳路面、ほぼ1車線の曲がりくねった激坂で有名な酷道なのです。
とりあえず国道24号線に乗っかって、教えてもらったとおり308に行く道を行ってみる。
行ってみるんだけど~なんか間違ったみたいで気付いたら阪奈国道(308号の1本上の道で、その名のとおり奈良と大阪を結ぶ道路)を走ってた。
この先少し行くと、行ってみたかった生駒スカイラインに行く道もある。
が、スカイラインに行くと308号とクロスしてかなり遠回りで効率が悪い。
とりあえずこのまま阪奈国道を走って大阪まで行き、308号線の大阪側の入り口から308号に入り、奈良に出てまたこの阪奈国道に乗って生駒スカイラインを走り、国道25号線に出て天理市から今朝走ってきた名阪国道(AMのブログに出てきた起伏が激しい高速状態の国道)で上野まで行って・・
って地元の人しか分からない説明はさておいて。
とりあえず大阪に向かう。
大阪について、とりあえずたこ焼きくらいは食ってやろうかと探して食べて。
308号線を探してみる。東大阪市、「枚岡」って駅の近くにあるはずだ。
むおっ、あった!俺にしちゃ珍しくスムーズにみつかっ
みつ・・
アレェェェェ
ここはどこ?私は誰?ここは私?
も~すっかり迷い込んで。
しかもあの辺り、軽自動車でもギリギリ通れる位の道の狭さに+勾配何%?と聞きたくなる急な坂で、家からはみ出してる枝に車体を擦らせながら、ミラーたたんで何とかすり抜ける。
が、その先行き止まり、おまけに工事してやがる。
持てる車両感覚フルに使ってY字路で切り返し、戻る。
ううう・・ここはどこなんだ、地図が大雑把過ぎて分からんぞ・・。交番も見つからないし。
うろうろうろうろ、ようやく駅発見。駅名確認。・・・地図のってないじゃんorz
と、とりあえず国道170号に降りようか。相変わらず道狭いし、後ろから軽が煽ってくるし・・・。
で、なんとか170号に出る交差点に辿り着くと、奈良(308号)に行く道路案内標識発見!
ようやく行けるのか・・?
標識に従っていくと、再び山の方へ向かう。道が相変わらずギリギリ2車線のクネクネ道を行くと、308号らしい石畳の激坂とご対面。
みつかったぁ・・・。
とりあえずビデオカメラセットして、いざ!
もうね、何でこれが国道なのかと改めて思い知る激坂、ダッシュボードに設置したビデオカメラが落ちましたよ。
登りの途中で止まってたレガシィが、発進のときに軽くホイールスピンするの。
下りでちょっと強くブレーキ掛けるとABS働くの。
登りも下りもMTATどちらも1速固定。
私が撮ったやつじゃないですが、こんな感じ。
ところどころで写真撮ってると、自転車で降りてきたお爺ちゃんと
「どこから来たの~?」
「札幌です~(笑)」
「ずいぶん遠くから・・新潟辺りまで船できたのかい?」
「いえ、青森からずっと太平洋側走って、ここを折り返しに今から帰るとこなんです~」
などと談笑したりしながら登り、頂上で一休み。
お土産屋さんもありましたが華麗に激しくスルー。
頂上はまるまんま石が露出した路面で、スクーターが激しく上下にダンスしながら走って行きました。
冬でも開通してるようですが、こっちは雪が降らない?からできることなんだよな・・。
さてさて、ふもとに降りるまでにもう一回行方不明になりつつ、どうやら国道168号線に出た様子。
168号線は・・生駒スカイラインに行くのには遠くはないんだけど、すでに時間が16時近いということで断念。
名阪国道(三重から奈良にくるときに通った国道)を使い、天理インターから三重県の亀山市までひとっ飛び。
国道1号線に出て、四日市市を目指す。
腹減ったなぁ・・ん~・・1号線に出たと思ったんだけど・・いつの間にか脱線してるっぽいし、適当に飯食うかぁ~・・という感じで、ラーメン屋に入って夕食。
時間は20時過ぎ。
このあと、もう一つ「酷道」421号線を通過して琵琶湖に行き、その辺りか日本海側に出たところで寝ようと考えてたんだけど。
ラジオや携帯のテレビで台風が2つ接近してて、兵庫県で大雨警報出てるらしく、
それに向かっていくのは気が乗らないので421号線と琵琶湖も今回は断念して、大人しく日本海側に出る作戦に変更。
四日市市の木曽川手前で国道258号線へ曲がり、岐阜県を目指す。
岐阜県の大垣市で国道を乗り換えて417号線に乗る。時間は22時近く。
ふむぅ・・・。この疲れ具合と時間だと、今日中に日本海に出るのは不可能。行けるとこまで行かねば。
国道303号に乗り換え、本巣市に向かうためさらに国道157号線に乗り換え。
さすがにここまでスケジュール飛ばし過ぎてたから、そろそろシワ寄せがきてるなこりゃ・・。
この先に道の駅があるからそこで寝よう。
うおお、眠いぞ・・・。車降りてストレッチ。民家も少ないのをいいことに、大声出して目を覚まして。
こんな田舎道で事故ったら洒落になりません。
さて、あと50分くらいか。頑張れ俺。
窓は開けっ放しで音楽聞きながら走ってみる。西川貴教さん、私に力を・・!
しばらく走ってると、道路の右側に駐車場と建物の明かりが。
お、あれ道の駅じゃね?もう着いたのか。
おまけにあいつ(愛知にいる元同級生)手振ってるwようやく休めるな。
ウインカー出して減速、ハンドルを切る。
・・・いや、あいつは今愛知にいてここは岐阜だよ!?しかもこんな時間(23時過ぎ)にいるわけがない!!
と急ブレーキ!
顔を上げるとそこには道の駅なんかなく、歩道と車道を区切る高めの縁石と、その先に高さ数mの土手、土手の上に民家。駐車場も、建物も、その明かりもない。
・・・。
・・・・・。
あっぶねぇ・・・(((・д・;;))))げ、幻覚見ちゃった・・・。
しっかり目も覚めてしまったし、あと500mくらいなのでとりあえず発進。
今度こそ本物の道の駅「うすずみ」に到着。
大きな駐車場もあり、すぐ横には宿泊施設と温泉もある。(無論もう開いてないけど。)
トイレして、飲み物飲んで、シート倒して。
日付が変わって0時過ぎ、吸い込まれるように就寝。
終身しなくてよかったよ本当に・・・。あんなもの見えるなんて、よほど脳みそが体を休ませたかったんだろうな・・。
走行距離自体はメッチャクチャ多いというわけではありませんでしたが、折り返し地点・最終目的地に相応しく、良いことも悪いことも非常に濃厚な一日でした。