
初代アルシオーネのデザイナーだった碇穹一様はご自宅での闘病生活の後、11月20日未明に息を引き取られたそうです。
写真は昨年の富士重工矢島工場祭の時に撮影。
アルシオーネは碇様の愛車です。アルミもご自身のデザインで初代レオーネの4本スポークステアリングがモチーフだそうです。
昨年の矢島工場感謝祭の前夜祭から碇様は参加されて、私の持って行った郷ひろみ主演の映画「ダブルクラッチ」のパンフレットに興味を示されご自身のデジカメで写真を撮られたりしてました。アルシーネを手掛ける前は主に軽自動車の部品のデザインを手掛けていたそうです。写真下の私のKTサンバーに付いている車内側のドア開閉レバーや550サンバーのマイナーチェンジで付けられたフロントグリルなどをデザインされたそうです。ご自身は工業デザイナーなのでレバーなどは試作して実用性をテストする事も有ったと言う事です。
アルシオーネは社内外共に珍しくエクステリア、インテリア共にデザインされたそうです。
北米から要求のあるスタイルの良い2ドアクーペをレオーネをベースにという指示だったそうです。
なのでアルシオーネはレオーネのクーペだとおっしゃっておられました。
モックアップは1/1は自分ではやっていないとおっしゃっておられました。なので市販車のデザインでは碇様のオリジナルと違う部分があるそうです。その違いを詳しく伺わなかったことが悔やまれます。
アルシオーネは当時の富士重工社長が気に入って社長車として運転手付きで使われていたそうです。助手席のシートスライドを増やして後方にシートが来るようにしていたと言う事です。
それで社長賞を頂いたと嬉しそうにおっしゃっていた事が昨日のようです。
碇様は大変気さくな方で短い時間ながら色々とお話を伺う事が出来た事は良い思い出となりました。
また大変クルマ好きな方と言う印象でした。工場祭の駐車場では参加者の旧車を見て廻っておられたのが印象に残っています。
慎んでご冥福をお祈りいたします。
Posted at 2016/11/25 22:25:59 | |
トラックバック(0) |
スバル | クルマ