ROYAL PURPLE XPR 10W-40  

いつも愛用しているアメリカを本拠地にするカルメット社が展開するロイヤルパープルのXPRシリーズです。

このオイルを入れ始めて、4万キロ走りました。当初は紫色の怪しいオイルだなと思っていましたが、入れてみると、今まで経験したことがないレスポンスの良さ、爆発的な加速力！

特に加速力については特筆すべき点があり、高速でターボを効かすと、まるで飛行機が離陸する時の感覚になります。胃がフワッと浮くというか、そんな感覚です。これはロイヤルパープル独自のシナーレックにより、粘度を柔らかめにしても薄くて強靭な油膜がエンジンをしっかりと保護するからに他なりません。

XPRシリーズはエンジンオイルとしては高めのオイルで、万人受けするかといえば、そうではありません。むしろ、ある意味走行性能と耐摩耗性に振り切った尖ったオイルなので好き嫌いが分かれるとは思います。
また、リンの大量に処方しているので、API規格には通っていません。もし、当てはめるとしたら、SHかSJかSLあたりになると思われます。ですので、エンジン保護性能は高いですが、環境には、まぁ悪いです。

それでも、この画像を見て下さい！これは8月の猛暑時に入れて、5000km走行後10月のオイル交換をする際に、オイルゲージのオイルを拭き取った時のものです。5000kmを100kg以上の重い荷物を積み、時にはプラスで大人3人乗り、高速をターボを効かして走り、時にはその状態で標高1000m以上に登り、油温も110度を何度も何度も越えて酷使しまくりました。通常、直噴ターボエンジンといえば、オイルが真っ黒になることで有名ですが、画像をご覧の通り、少し濃げ茶色くなったかなというくらいです。しかも元々が紫色ということを考えると大したものです。ちなみに油圧も最後まで、新油時から大幅に劣化することはありませんでした。

私はこれまで、大体3000~5000kmでオイル交換をしてきましたが、5万キロ走っても、このオイルの綺麗さです。ロイヤルパープルのオイルは走行性能、耐摩耗性は勿論、洗浄性も非常に高く、車を長く乗りたい方には絶対オススメです！是非是非試してみて下さい！

ちなみに画像は10W40ですが、実際には5W40と5W30を入れています。ロイヤルパープルはシナーレックで油膜が強いので、同じ粘度のオイルよりも少し柔らかいですが、取説通りの粘度がオススメです。