ヒーターコア交換(0)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
ご覧になる前に
1)代替フロンなどを含むエアコンガスを抜く工程が含まれています。適切に回収しないと法令違反で罰金刑となりますので、くれぐれもご注意ください。もし個人で作業する場合は作業前にディーラー・ショップへ依頼して抜いてもらうことをオススメします。
2)作業は米国仕様のWrangler Sport 4.0L (2001, MT, 左ハンドル)で行いました。国内仕様や年式によって設計が異なる可能性があります。
3)工程数が多いので、順調に進んでも素人なら1-2日かかる可能性があります。いくつかの工程では二人いると楽ですが、一人でも可能です。ドアなどの大型パーツを静置できる十分なスペースを確保し、お天気にはご注意ください。
プロローグ
TJはクーラントをヒーターコアに流して、その熱を暖房に利用しています。冬でもポカポカなのは素晴らしいのですが、割と壊れやすいことで有名でした。具体的にはコアに亀裂が入ってクーラントが車内に漏れてくるのです。
そうなると車内が蒸発したクーラントで満たされるので、あまりよろしくありません。ちょっと臭いますし、床がベチャベチャします。冬は暖房を使うとフロントガラスが曇って危ないです。私も真冬の走行中に助手席の嫁さんに拭いてもらってたのは懐かしい思い出。
原因であるヒーターコアを交換すれば直るのですが、問題はそれが車内ダッシュボードの最深部に収められていること。この極悪設計のせいで、そのパーツにたどり着くだけで車内をほぼ全バラせねばならず、今から十数年前の米国でもパーツ代1万円に対して工賃が15万円以上かかっていました。
そんなの払ってられねーよと感じるアメリカ人も多かったようで、各所BBSでDIYしたぜという報告が多数ありました。私も払いたくなかったので、色々情報を総合して、これならできるかもしれないな、と思いました。ちなみに私は工作は好きですが電気系は苦手。車いじりもホムセンのセット工具でできる範囲なら、というレベルです。ネットには散逸的な情報しかなかったので、せっかくなら全工程をまとめたプロトコルを作って、ジープ仲間に使ってもらおうと思いました。
できるだけ各工程を写真に収めたら100枚近くになりました。各画像にコメントを付けてGoogle クラウドにアップしました。当時、ジープのDIYといえばStu OlsonのHPでした。お手本にした交換手順も彼のサイトに掲載されていたものです。そこでStuに連絡し、私の画像プロトコルを掲載してもらうことになりました。当時、Googleのクラウドには閲覧数が表示されていて、1年間で100万アクセスを記録したのをよく覚えています。今もStuはサーバーを移しながらサイトを運営してくれていますが、本人は退職してジープを降りたと言っていました。いつか彼の生まれ故郷のミネソタに遊びに行きたいものです。
さて、前置きが長くなりました。2025年にこのプロトコルを使いたい人が居るのか分かりませんけども、丁度10年前の6月に作った大作、ここで記録として共有します。手順数が多いので、複数回に分けて投稿します。コメントの翻訳もあるのでマイペースでやらせてもらいますがご容赦ください。
2
まずヒーターコアが破損したときの状態をお見せします。
画像は運転席側に漏れてきたクーラントです。大元は車体の中心付近から漏れてくるので、内張りもベチャベチャになります。運が良ければ?漏れが止まったかのように見えることもありますが、多分亀裂に負荷がかかっていなかっただけで一時的なものです。
3
そんなことをいっているうちに、助手席側にもお漏らしが⋯もう諦めましょう。貴方のヒーターコアは死にました。まずはできるだけ速やかに予算の確保に走ること。そんな大金、すぐには用意できないって?そんな貴方にこの手順書を授けます!貴方に必要なのは自身の労力と時間、そしてやりきる覚悟です。心の準備は良いですか?さあ、始めましょう!
(ヒーターコアや必要な工具などは予め揃えましょうね)
(1)に続く
[PR]Yahoo!ショッピング
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク