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ちばっしーの愛車 [マツダ MAZDA3 ファストバック]

整備手帳

作業日:2022年9月24日

マツダ3から安全にACC電源を取る方法

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
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今さらの情報ではあるんですが、マツダ3からACC電源を引くときのコツを紹介しておきます。
マツダ3の室内ヒューズボックスは全て常時電源ですが、ACC電源が取れる場所が近くにあるわけです。マツダ3では定番の助手席左側ヒューズボックスの上方向にある白の32極カプラーの左端の白い配線になります。
しかしながら、ここのACC電源にはちゃんとした役割があるというか、元から純正機器を動かすために存在しているので、ここから「後付け電装品」を動かしていくには荷が重すぎるわけです。

それとシガーソケットの裏からACC電源を引くパターンもあるかと思いますが、せっかくならシガーソケットはそのままにしておいて、いざという時に使用出来る電源として確保しておいたほうが良いように思うわけです。

要はすでに用水路として活用してあるところから分岐させるのではなく、大きな河川から後付け電装品専用としての用水路を新設させるやり方になります。
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後付け電装品専用のACC電源を新設するカギは「4極リレー」になります。32極カプラーからの貴重な純正ACC電源線を、リレーのスイッチ線(リレー駆動用電源)として使い、ヒューズボックスの常時電源から後付け電装品を動かしていきます。これなら純正ACCは省電力で済むし、シガーソケットの容量も削らなくて済みます。

後付け電装品のほとんどが運転席側に設置することを考えれば、助手席のヒューズボックス周辺にリレーを置いて、黄色線(後付け電装品を動かす電源)だけを運転席側へ持ってくるのがベストかと思います。
配線の太さは2スケアぐらいあれば16アンペアも流せるので、ドラレコやレーダーやスロコンや計器類程度を動かすには充分すぎる量を流せます。
予め先端を分岐(メス側ギボシで絶縁)させておけば、後から電装品を購入してきたときに設置がラクチンかと思います。

ちなみにエーモンの「配線ガイド」があれば、助手席側から運転席側へ配線を通しやすくなると思います。こうした配線関係のDIYには必需品になります。
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注意点は純正のACC電源を分岐させる方法です。エレクトロタップでは不安が残るので、カットギボシやスプライス端子でガッチリと固定していきますが、その前にカプラーを外したり、配線の皮膜をむくところからですね。
個人的に車のDIY「三種の神器」と呼んでいるんですが、専用工具をそろえておくと難しい作業が簡単になるので紹介しておきます。

右手の青い持ち手の工具はカプラー外すための工具で「室本鉄工 メリー HS175C カップリングツール」になります。専用品なので、固いカプラーでもスポスポ抜けます。
真ん中のは「フジ矢 万能電工ペンチ FA106」で、電工ペンチは色んな種類が山ほど売ってますがモノが全然違うんですよね。これは安くて間違いないやつです。
左手の小さいのは「ベッセルのワイヤーストリッパー」です。ワイヤーストリッパーは自動と手動の2種類あるんですが、自動のものは細線にリスクがあったり狭い所に入らないので、車いじりに使うなら手動一択です。ベッセルの良いところは小さくて確実な仕事をするところ。これが無いと先に進めないシチュエーションも多いです。

車の配線をいじる際、難しいポイントってどこだろうと考えると、ほとんどの問題がこの3つで解決出来ると思います。「カプラーが外せない!」「細線の皮膜がむきづらい!」「きれいに圧着出来ずイライラする!」これらから解放してくれるのは技術ではなく、トータル6000円ぐらいの工具たちになります。
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作業手順の最初は皮膜のむき方です。個人的なやり方になりますが、①ワイヤーストリッパーで2ヵ所切り込みを入れます。②切り込み入れた後は、中身の銅線を傷付けることなく皮膜だけがカットされた状態になります。③カッター(先端が細いやつがオススメ)で皮膜だけを切り取ると、④ポロッと皮膜だけをカット出来ます。
配線の密集地帯や奥まった場所でも、この方法で突破出来ているので結構気に入ってます。
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続いてカットギボシの作成。①ギボシ端子を電工ペンチで半分にカットします。②カットした後側を使用します。カット後に尖った部分を残していると、絶縁するときの弊害になるので少しカットするか削ったほうが良いです。③配線を合流するポイントにカットギボシを乗せるんですが、その前に合流させる側の配線を少し長めにしてグルグルからめておきます。④電工ペンチでカシメて終了。さらに強くするにはハンダ付けがオススメです。

検索してたら詳しいサイトを見つけました↓
https://www.hinata.jp/ek9/tea12.html
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マツダ3に話しを戻します。
上記の手順を参考に純正のACC電源に配線を割り込ませるために、まずは配線の皮膜を取り除きます。場所は白の32極カプラーの左端の白い配線になります。
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配線がむけたら、0.75スケア辺りの青線を合流させるんですが、その際はグルグル巻きにして外れにくくします。それを包み込むようにカットギボシを乗せます。
エーモンのリレーも青色がリレー駆動用に使われるので、色をそろえておくと後々分かりやすいと思います。
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電工ペンチでカットギボシをカシメた後の画像です。この部分をビニールテープで絶縁させて、カプラーを元に戻します。
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純正ACC配線から分岐出来たら、後はラクチンです。助手席のヒューズボックスの中から「後付け電装品」を動かす電流を引くだけです。ここがメインの河川になりますね。ヒューズボックスの空きスペースの中で迷ったらF7の位置が良さげです。

F7の位置というのはCX-30ではパワーリヤゲート25Aとなっているので、どちらの車も似たようなつくりなら安心材料かと思います。私はサブウーファー(最大10Aぐらい?)をF7から電源引いて半年ほど動かしていて今のところ問題は起きていませんが、この辺は自己責任でお願いします。
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リレーは「エーモンのコンパクトリレー 5線 DC12V車専用 3234」で充分かと思います。安くて小さくて10アンペアまで耐えられます。
10アンペアもあればほとんどの電子機器は動いてくれると思います。ドラレコ、レーダー探知機、スロコン、計器類等ひとまとめにしても全然余裕ですね。
容量的な不安が残るものはサブウーファーやサブバッテリー、ヒーター関連でしょうか。大きな電気を使う際は20アンペアや30アンペアのリレーを使い、電源はバッテリーから直接引っ張ったほうが安全かと思います

ちなみにこのコンパクトリレーは5極になるので、単にACC電源として利用するなら1本(白線)いらないので絶縁しておけば普通に4極リレーとして使用出来ます。

長々と書いてきましたが、マツダ3の配線処理の難しさはACC電源の取りづらさに直結しているように思います。でも最初に上記のACC線(助手席にリレーを置いて、運転席へ黄色線を延ばす)を仕込んでおけば「悩み無用」になりますよというお話しでした。
これから色んな電装品を取り付けていきたいけれど自信が無いという方のお役に立てたら幸いです。

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この記事へのコメント

2022年9月24日 21:14
こんばんは。
カットギボシを使う際の皮膜の剥き方、勉強になりました😲
これからはその技法でやってみます。
コメントへの返答
2022年9月24日 21:25
参考になれたら幸いです。

カットする太さを間違えなければ、結構ズボラに作業出来るのでラクチンです。
たまに分かりづらいというか、皮膜が太いのに銅線の細いモノもあるんですが、最初に太い穴に合わせて噛んでいき、徐々に細くしていけたりするので、かなり安全に部分カット出来たりします。
そのためにもワイヤーストリッパー必須です!!

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「[整備] #MAZDA3ファストバック 車のバッテリーをマグネットプラグで充電する https://minkara.carview.co.jp/userid/3405313/car/3213930/7635918/note.aspx
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主に電装系にこだわっていて、バッテリー管理やドラレコ駐車監視(ドアパンチ対策)、360度ビュースイッチ増設(ステアリング+ウインカーレバー)、自作スイッチ群あた...
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