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とんこつラパンのブログ一覧

2023年08月06日 イイね!

KTCスイベルラチェットの空転音など

KTCスイベルラチェットの空転音など

↑KTC 9.5sq. スイベルラチェットハンドル BRSW3 & BRSW3L(ロング)

汚い手ですみません。
先日、ブログで紹介したKTC(京都機械工具)の3/8”sqスイベルラチェットの話の続きです。

評判の良い空転音や、逆に評判のイマイチな正逆切り換えの様子も動画でご覧ください。



ちなみに何度か分解して注油や調整してみたりしています。

空転トルクが軽くなるようにハートばねを整形してみましたが、ひと山ひと山のしっかり感がなくなりましたので元に戻しています。

あまり変形させると72ギヤが36ギヤのようになりますので触らないほうが無難です。

ちなみにセンターのT25トルクスねじは、欧州の丸形ラチェットによくある「締めすぎると動かなくなる」タイプで、
似て非なるアストロスイベルなどは締結してしまって大丈夫なタイプです。

それで密林レビューなどで大文句つったれてる方がいましたが、HAZETやFacomなどの丸形ラチェットの大御所もKTCと同じ構造を採用していましたので、KTCなりの理由があってこの構造を採用しています。



そしてロックタイト(ねじロック)が塗布されており、分解再調整後は私もロックタイト222(低強度)を塗布しています。

スイベル部の固さ調整にもロックタイト222
、ロングスイベルのほうのセンターねじにはロックタイト243を使ってみました。



ちな、リペアキットBRSW3-Kも入手済みで、バネを変形させてしまったBRSW3Lは既にリペアキット付属のハートばねに交換しました。w

エヒメマシンさんでハートばねだけを130円、2個発注済み。

パーツの入手性の良さと価格の安さはKTCの強みですね。

とは言えリペアキットの値段でSK11の安ラチェット一本か2本買えちゃうけどw


センターネジは締結後、20度戻して切り換えが出来るか確認する様に説明されています。



リペアキットにはヘッド本体は含まれませんがKTCではパーツの設定がありそうなのでメーカー送りにて修理は効きそうですね。

スイベルや丸形ラチェットなど内歯式のラチェットはヘッド本体側の摩耗も進みますので。。



リペアキットのセンタートルクスねじにはねじロック剤が確認できると思います。

赤いからってロックタイト高強度(赤)とか永久強度とかは使わないほうがいいですね。

中強度でいいならラチェットメンテには半固形のリップクリームタイプがおすすめです。

とは言え、調整が決まるかどうか確認してから再度組み立て時にロックタイト塗布推奨。

丸形ラチェットは一回でいいとこ決めるのなかなか難しいです。


組み込み時、ハートばね変形に注意です。



スイベル固さ調整ねじにはロックタイト222(低強度 紫)を使いましたが、後浸透の221でも良いかもしれませんね。







Posted at 2023/08/06 21:39:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年08月04日 イイね!

過去の作業風景

過去の作業風景

最近、工具の記事を書き始めたので過去の作業風景とか見ていて見つけた11年くらい前だかの写真です。

ラチェットハンドルは丸形が
おフランスの名品Facom J.161かな?

まだファコムがおフランス製造だった頃の物ですね。

小判形ラチェットがドイツのHAZET 8816S

バイクのエキパイに掛かってる丸形ラチェットは、ドイツ HAZET 8816F

どれもかっこいいですねえ。

地面に転がってるのはスイス PB のドライバーかな?

黄色と青のサイレンサーは、カワサキ 手前のGPZ900R用のモリワキ MARK Ⅱで、

奥のカーボン巻きのヨシムラ トライコーンチタンサイクロンがついたバイクはホンダ エイプ100です。

工具もいっぱい買ったけど、バイクもいっぱい乗ったなあ。

今まで乗ったバイクは、自分のと家族所有の合わせたら両手両足じゃ足りないくらいだけど・・・

今は家にあるのはヤマハのXV250ビラーゴとエイプ100のみ。

あとはロードバイクとクロスバイクです。


みんカラは車で登録していますが、基本的には二輪が好きだったりします。

あ、小学校では一輪車倶楽部でしたので最終的には一輪車に戻るんでしょうかね?w


Posted at 2023/08/04 19:48:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年08月02日 イイね!

KTCのスイベルラチェットがいい意味でも悪い意味でもトンガった思想を持ってて最高に好き過ぐる

KTCのスイベルラチェットがいい意味でも悪い意味でもトンガった思想を持ってて最高に好き過ぐる



KTCラチェットハンドル祭りも盛り上がって?きたところで、

一昨年あたりに発売されて工具ヲタ界隈でも話題になったスイベルラチェットを紹介。

BRSW3とBRSW3Lです。

他にもいろんなメーカーのラチェット売るほど持ってるってのもありますが、
新商品とあってまだレビュー書けるほど使っていません。

それでもこれまで頑なにスイベルヘッドラチェットを出して来なかったケテシが満を辞して発売に踏み切ったスイベルとあって、

私もかなり注目していたラチェットです。


せっかくケテシのラチェット祭りな気分になっているので、

このスイベルラチェットについてもそのスペック、プロファイルなどから、

第一印象や、既存の他社スイベルなどと比較したKTCならではの部分などを紹介していきたいと思います。


レビューとしてはまた後ほど改めて一本ずつ書きます。

とりあえずは私の溢れんばかりの思いを書いておきます。w



スイベルラチェットと言えばやっぱりなんと言ってもスナップオンの通称「ベンツ」ラチェットですよね。

砂のスイベルといえば、
現行100ギヤ「ベンツ」ラチェットはもちろん、
72ギアでコンパクトヘッドの「小ベンツ」も人気です。

砂は四角いハードプラグリップ(今はクラシックグリップ呼び)のスイベルラチェットが使いやすいと評判でしたが、

今はソフトグリップのスイベルも人気ですね。

それから工具店であるファクトリーギアオリジナルブランドとも言えるDeenから、
プラスチックグリップの砂を模したペンタグリップのスイベルラチェットが発売されて人気を博したり、

コーケンさんからもヘッドが大きいけどスイベルラチェットがあったり、

アストロプロダクツなどからも格安のスイベルヘッドが発売されて、
その圧倒的な安さと使いやすさで人気を博しています。


KTCの国内最大のライバルでもあるおトネさんも、
アルミ中空グリップで、スイベル部ロック可能な特徴的なスイベルラチェットを出して来て話題になりましたよね。


そんな中、我らがおケイさん(KTC)が、ついにスイベルラチェットを発売!

現時点では、
一流工具メーカーの中でほぼスイベルラチェット最後発とも言える製品で、

満を辞しての真打ち登場ですから、
これはやはり話題にらない理由がないですよね。


ラインナップはまずこのスタンダードとロングの発売からでした。
後からショートもラインナップに加わり、現在全三種。

さてそんなスイベル最後発のKTCが取ったスタイルはと言えば・・・





やはり(良くも悪くも)KTCらしい拘りがたっぷり詰まった、

オーソドックスで、
クラシカル・・・

それでいて トンがった個性を併せ持ったスイベルラチェット界のストロングスタイル。(意味不明)

つまりKTCらしさを感じさせつつ、
いい意味で期待を裏切る、
クラフツマンシップに溢れた、
とっても魅力的な工具に仕上がっていました。


KTCとTONEをdisらせたら世界一じゃないかと思っている私ですが、今日は褒めますよ。゚(゚^∀^゚)゚。


このラチェットも実は悪いとこいっぱいあるんですけど、
それでも私はこのスイベルラチェット、好きですねえ。

工具としての評価云々を超えてシンプルに「好き」です。


最初は、KTCがスイベルラチェットを
スイベル王道の樹脂グリップではなく金属グリップで出してきたと聞いて、

「やっぱりかこのカタブツめ!」

って思ったんです。

しかしそこはカタブツなりに考えがあってのことだろうと。

私もKTCさんとは長い付き合いですから、
もちろんその言い分はすぐに理解しました。





今までのスタンダードラチェットBR3Eとかと同じグリップ形状に
ローレット加工を施しただけのような金属グリップを見た時、

思わずニヤけちゃいましたね。


なんでかって?

スイベルラチェットって、

「ドライバーハンドルのように立てて回す。」って方、多いですよね。

実際、私もやりますが、

「立ててラチェドラの様に、ドライバーハンドルのように」
という使い方は、

砂をはじめとした既存のスイベルラチェットユーザーが
KTCのスイベルラチェットにも期待してしまうところでしょうね。



スイベルラチェットに樹脂グリップの採用が多いのも、

「樹脂グリップのほうがドライバーハンドルの様に使いやすいから」

だと言われています。


・・・で、


KTCさんが樹脂グリップのラチェットハンドルを毛嫌いしてるというのは、
工具ヲタ界隈の暗黙の了解となっていまして・・・w
(TONEもですけどね。)


そんなKTCらしい金属グリップのみのラインナップで登場し、

「従来のKTCユーザーが永年慣れ親しんだBR3Eスタンダードラチェットと同じ感覚で違和感なく使える様に」

というようなことを言ってきた時には、
とにかく私は痺れましたねえ。(((o(*゚▽゚*)o)))


んで、



ロングスイベルのBRSW3Lのほうは、
従来小判型ロングラチェットのBR3LやBR3FLではなく、

BS3 スピンナハンドル(300mm)の方に全長を合わせて来たんですよ。

これが何故だかわからなかった方も多いみたいなんですが、もちろん私は「ピン」とキましたよ。

スイベルラチェットって、使い方がスピンナハンドルと似てるんです。

「立ててドライバーハンドルの様に」

もスピンナハンドルでやりますけどね。


それより何より、
今ではあまり知られていないスピンナハンドルの本来の使い方の一つ。

「スピンナハンドル」の名前の由来でもある、

「グルグル旋回させる様な使い方」

とほぼ同じ軌道の回し方が、スイベルラチェットにも当てはまるんですね。


過去にも書きましたが、
スピンナーハンドルって、

「ブレーカーバー」

と呼んでるメーカーもあって、

スピンナーハンドルもブレーカーバーも、
その説明をされる時に、



「どちらも同じ用途で、固くしまったボルトを緩める際に・・・」



みたいな書き方をされてるんですよ。



ところがスピンナーハンドルの本当の価値は別のところにあったりします。



ユニバーサルジョイントとソケットにエクステンションバーつけて、

片手でエキバー持ってグリングリン振りながら、
右手でスピンナハンドルをブンブン回して早回し。

とか、

障害物で360度まではグリングリンできない場合でも、

270度くらいでハンドルを返すイメージで、グリングリン回せるんです。

ちょっと説明難しいですが、とにかくスピンナハンドルの名前の通り、旋回させる様な軌道で回すんです。



ドライバーみたいに完全に立てて回す時はねじがスルスル回らないと出来ませんが、

その方法なら少々ねじが固くてもぐりぐり回りますね。



ラチェット機能の無いスピンナハンドルの方が圧倒的に早い作業パターンがあるということです。



私がいつも言ってるのはこれです。


「連続回転に勝る早回し無し」


「片道しかねじが回らない往復運動(ラチェット運動)は早く回せている様に見えて実はスピンナハンドルよりも遅い」


スナップオンはスピンナハンドルのことをブレーカーバー、

国内メーカーはスピンナハンドルと呼んでいますが、


私はそんなメーカーのしがらみに固執する必要はありませんから、


固くしまったボルトをガツンと弛める用途に使う場合は「ブレーカーバー」と呼び、


早回しに使いたい時は「スピンナハンドル」


と、勝手に呼び分けています。w


そしてスイベルラチェットの特徴として、

そのスピンナーハンドルと近い旋回軌道の回し方の出来るラチェット機能の付いたハンドルということもできるでしょう。

スイベルラチェットは、
私の言うところの、「ブレーカーバー」にはなり得ませんが、

「スピンナハンドル」の上位互換としての機能は持ち合わせているんです。






では、KTCが

「何故、スイベルラチェットに
丸みを帯びた金属磨きハンドルを採用したのか?」

ってところですが、

金属ポリッシュのツルツルした丸みを帯びたハンドルは、

上手いこと手の中で滑ってグリングリン旋回する様な時に滑らかに回しやすいんです。


その上で、

立ててラチェドラの様に使う場合の為に、
指の位置に合わせて部分的にローレット加工(ナール加工)を施したというわけなんです。


多くのユーザーが、

「ドライバーグリップに近いプラグリップとかのほうがラチェドラの様に回しやすい」

って言ってるのに、

KTCさんは、

「いやいやスイベルの早回しって立てるだけじゃ無いでしょ?

それはそれで良いんだけど、

スピンナーハンドルの本来の使い方知ってる?

まあいいやナーリングも刻んどくから好きなように使って」


と言わんばかり。w



「ロングの方はKTCのスピンナハンドルと全長を合わせました。あとは分かるよな?」


とヒントをくれているんですね。w



スタンダードスイベルラチェットとロングスイベルラチェットの長さを

従来のスタンダードラチェットBR3E、
スピンナハンドルBS3の長さにそれぞれ合わせた理由を、



多くの人は「トルク感」云々って解釈をされている様ですが、それも最もだとは思います。


でもおそらく私は、

「KTCの中の人」の真の意図というか、


従来のKTCスタンダードラチェットユーザーやスピンナハンドルユーザーに、
スイベルラチェットもすんなり受け入れてもらい、

完全とは言わないまでもスピンナハンドルの上位互換としての一面も持たせよう


としたんじゃないかな?

と・・・



いやもしそうなら、実際KTCの言い分は正しいと思います。



BR3EやBS3のグリップ形状も、
21世紀バージョンツールとして次世代スタンダードを担うべく、
メカニックの様々な手の動きを研究したものだそうですからね。

21世紀バージョン発売当時から、
(一部のわいみたいな)ユーザーになんと言われようと、
KTCが一貫してあの金属グリップ形状に拘りを持って製造し続けて来たのを私は知っています。


あれから約20年の時を経て、
新作のスイベルラチェットでも今なおその思想を貫いてきた。


ひと目見て私はそれに気づきましたよ。

私は久々にKTCに痺れました!


いやー久々に一目惚れした最高にカッコいい工具ですねえ。



このスイベルラチェット、

BR3EやBS3と同じ人が開発したのか?
それとも若い人がその思想を引き継いだのか?


どちらにしても最高にカッコいいと思いません?


KTCディスり師1級の私も、今回ばかりはべた褒めさせていただこうと思います。


あ、言っときますけどこのスイベルラチェット、
ダメダメポイントも結構ありますよ!www


ダメダメポイントなんてあって当たり前、

工具というのは使い手やシチュエーション、
職種などによって大きく評価が変わりますからね。


整備工場の中で、
お客さんの車を全バラし全組み立てする人に、

「モンキーレンチ一丁でなんとかしろ」

とは言えないでしょう。


逆に、
モンキーレンチ一丁持ち歩いて不特定多数のねじを適当に回せれば良いやという人に、

「モンキーなんて使わずに、整備工場にいる時と同じ様に、現場にもフルセットの工具キャビネット背中に背負って出かけろ」

とは言えませんよね。


状況や使い方次第で良し悪しなんて変わるんです。



だからこそ工具は面白いと思うんですよ。



悪いと感じる部分はあって当たり前。
好き嫌いもあって当たり前。


悪いと感じたところは遠慮なく酷評しちゃいますが、

そういう意見にもヒヨらず20年続けちゃう様なKTCが好きだったりもします。ww





とは言ったものの、

みんなが言ってるKTCスイベルラチェット致命的にダメなところランキング第1位の発表www


「正逆切換に指がかからず滑って固くて切り換えづらい。」


これはマジ切り替えづらいです。


もともと内歯式の丸型ラチェットってただでさえ今がどっち側になってるか分かりにくいのものなんですが、

そこへ持ってきて更に「回すのが固い、指がかかりにくい、滑る。」


慣れれば片手でも切換は可能ですが、
ストロークも長いし、
爪を立てて回さないと固い時があります。


コツだけでなんとかなる問題じゃなく、
特に油手ではそもそも指力がないと片手での切換はキツイですね。

真ん中のトルクスを弛めれば少しゆるくなりますが、根本的にレバー部のベンツマークに指がかかりにくいです。

アストロのスイベルとそっくりなのにKTCのは明らかに切り換えの操作性が悪いですね。

72ギヤで送り角は5度。

空転トルクは軽くは無いですが、BR3Eよりは遥かに軽快で、
ギヤもキッチリ噛んでる感じで小気味良いサウンドを奏で、
質実剛健なKTCらしさを演出しています。

聞いたところ、
オールメイドインジャパンらしいですね。

私もよく拝見している工具系YouTubeチャンネルの方も、
「パルス感のある音」という様な表現をされていました。

そうそう正しくそんな感じ、

キャプトンマフラー
(Come And Buy To Osaka Nakagawaなので正しくはキャブトンですが当方地区では訛ってキャプトンと呼ばれてたw)

を入れた感じのパルス感・・・

んーちょっと違うかもだけどまあそんな感じで72ギヤもあるのに一山一山乗り越える音がしっかり聴こえてきもちいいんす。



KTCが打ち出してきたわかりやすい方の特徴は、このコンパクトヘッド。

特にロングのほうは比率的にも超小顔に見えます。

実際はアストロのスイベルも超小顔で寸法的には大して変わりは無いのですが、
スイベルラチェット本家とも言える砂の3/8ベンツラチェットよりだいぶ小顔ですね。


1/4ボディ&ヘッドに3/8スクエアな小ベンツと同等くらいでしょうか。。


それよりやはりこのスイベル部の限りなく狭いクリアランスに、
クラフツマンシップを感じずにはいられませんね。

カッコよく見せる一つの要素にもなってますね。

KTCのロゴと平面部の仕上げもカッコイイです。




「挟み込み注意!!」

のステッカーも日本🇯🇵らしくて感動。
もったいなくて貼ったまま使ってますw

今日はやけにKTC褒めるなww
自分でも気持ち悪いですwww



スイベル部の初期固さは、24mmソケットを保持して横向けてもクタらないように設定したそうで、
スイベルラチェットとしては固めです。


奥まった場所とか、
例えばクランクプーリーのボルトにかけて回すのにロングスイベルラチェットを使う場合とかあると思うんですが、
そういうところにもう一方の手で補助しなくてもソケットがクタっとせずにアクセス出来ると思います。

実際、画像の様に21mmのディープソケットと75くらいのエキバー付けてもクタりません。

KTCの狙いとしては、最初はこの固さで慣れて、あとは好みで調整してくれというスタンス。



スイベルかたさは
2.5mmのヘックスで調整可能ですが、
弛めてもあんまりゆるくはなりませんでした。

ゆるめが良い人は出来るだけゆるくして、
ロックタイトとかでネジの弛み脱落防止をした方が良さそうです。

私はどっちかというとそこまで柔らかくしなくていいので、
使い込んで柔らかくなりすぎたら締めて調整という感じで行きます。




分解はT25のトルクスで行い、KTCらしくリペアキットも設定。

ただ内歯式の丸型ラチェットは、摩耗が進むとリペアキットだけでは直らないことも多く、砂のベンツなんかも結構寿命を迎えてる個体がありますからね。

長期使用での耐久性が心配なところ。

耐トルクという点では、BR3Eと同程度までOKとのことで、

常識をわきまえた大人が扱うぶんには十分な強度だと思います。


誰ですか?「細い金属グリップは樹脂グリップよりパイプ差し込んで延長しやすいんだよ!」なんて言ってるのは!! (*`д´*) w



ハンドル部の仕上げはBR3Eなどとは似て非なるものという感じで、

BR3Eなども当たり外れあったし、よく見ると加工跡が見えたり均一じゃない表面ですが、

BRSW3スイベルは、メッキ前の加工方法が違う様で、均一に円周方向のバイト傷みたいなものが見えます。

若い頃はこういう中途半端な仕上げがあまり好きではありませんでしたが、今ではピカピカ傷ひとつないネプロスとはまた違った良さがあると言うか、

「これ以上の仕上げは実用上は不要!」という潔さや凄味の様なものを感じて、結構好きな仕上がりと感じる様になりました。

実際に実物手にしたらマジかっけぃんですこのスイベル。


プッシュリリース(ユニオン機構)付きにしてKTC NEPROSラインからの発売も期待されているスイベルラチェットですが、

現時点では丸型ラチェットの耐久性的には72ギヤまでが妥当だとKTCは考えている様ですし、プッシュリリースもどうかな?

私はBR3A譲りのカッチリしたユニオン機構なしアンビルが好きなので、NEPROSじゃなくてもいいかな?


KTC自身も「90ギヤ以下はネプロスとは呼ばないとの思想のもと、KTCブランドでの発売とした。」と回答している様です。

ん?

じゃあ俺の持ってる36ギヤNEPROSラチェット群は黒歴史だからもう忘れろってことか?ww
結構気に入ってるのにwww


KTCからついに発売され、良いところも悪いところもしっかり詰まったスイベルラチェット。

KTCファンでもそうでなくても店頭で一度試してみて欲しいラチェットです。

これ触ったら絶対欲しくなると思いますよ。

私、切り替えレバー固くてダメダメなの店頭で確認した上で買ったんで。ww





KTCのスイベルラチェット、
久しぶりに痺れるほどカッコいいと思った工具です。


まあスイベルラチェット、あんま使わないんですけどねwww














Posted at 2023/08/02 22:47:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年07月26日 イイね!

KTC ラチェットメンテあるある小噺

KTC ラチェットメンテあるある小噺KTC(京都機械工具)のラチェットハンドルの話が続きましたので、ラチェットハンドルのリペアーキットの交換方法や、洗浄注油などのラチェットメンテナンスについての「KTCあるある」なお話を。



まず普通の人はラチェットハンドルを分解することは無いと思いますし、私も仕事で使ってるものはほとんど注油やメンテナンスなどしません。

防錆の為以外に注油はほとんど必要なく、仕事で使ってるなら粉塵の場所で使った時や、ねちょねちょ系スケール混じりのグリスの現場で使った時に洗い油の中にドボンとぶっ込んで洗浄機で洗ってエアブローとかする以外、ほとんどメンテなんてしません。

TONEもCRC吹いとけば十分と言ってますね。

自動車整備士なんかはゴミ噛みでギヤが歯飛びした時にエンジンオイルにどぶ漬けしたりすると聞きます。

分解してまでとか、リペアーキット組み換えてまでメンテナンスする人は稀な様です。

ただ、KTCやTONE、スタビレーやスナップオン、ハゼットなど有名メーカー、一流工具ブランドは、リペアキットを用意してくれていることが多いです。

私の様な工具ヲタは、

「ラチェットメンテ」と称して、グリースやオイルの種類を変えてラチェットサウンドやラチェットフィーリングをチューニングしたり、

バネをカットして空転トルクを軽くしたり、仕様違いのリペアキットを取り寄せて、カタログにはない仕様に組み換えてみたり、グリップ入れ替えてみたり・・・

結構遊べます。

オイルやグリスの定番は、シリコングリスですが、
私はスナップオンなどのシールドラチェットでOリング等のゴムシールへの攻撃性が無いという理由でシリコングリスを使うことはありますが、他の理由でラチェットにシリコングリスは使いません。

歯車の潤滑には不向きだからです。

そもそもほとんどのメーカーは、
グリスが埃を呼んで摩耗や歯飛びの原因になったり、劣化して固化してバネやフラップの動きを阻害したりとよろしくないことが起きることを懸念して、グリース潤滑は推奨していません。

サラサラオイルが無難ですね。

ただ私はグリースならスズキ機工のベルハンマーグリースちょう度2号がオススメですね。

空転も軽くなり、おともコクコクコクっと静かになります。

グリース潤滑は昔ながらの2枚独立の羽根式(爪式)のラチェットや、
小判形ではなく、内歯式の丸型ラチェットなんかには不向きだと思いますが、

KTCの現行の(21世紀バージョンツール)BR3E系とかのラチェットには良いですね。

EPグリースとか極圧系の性能のあるものが良いと思います。

あとはボールの当たる部分だけグリスで、歯車部はオイルとかですね。

オイルなら
AZ CKM-001超極圧・水置換(かなりサラサラ)

AZ CKM-002超極圧・極潤滑(少しサラサラ)

とか、

スズキ機工 LSベルハンマースプレー
スズキ機工 LSベルハンマーゴールドスプレー

なんかもオススメです。

さてここまではKTCに限らずですが、
ここからはKTCラチェット独特のあるあるです。w

そんなラチェットメンテの時に開けるヘッド裏蓋のビスがナメ易いんです。


例えば

BR3EとかBR3LとかBR3F、BR3FLとかの9.5sq.(3/8“)のラチェットヘッドに使われている裏蓋のねじは、

皿ビスのM2.5 。

・・・なんですが、

通常M2.5は規格では確か+0番(PH0)の十字溝なところ、

KTCのラチェットの裏蓋ビスの場合、+1(PH1)のドライバーを使わないとなりません。

サイズが合わないドライバーを使ってナメてしまう事例をよく聞きますね。

更にねじ山にはロックタイト(ねじロック剤)を塗布してありますのでヒートガンで予め炙ってからしっかり十字溝にフィットする良質なドライバーで弛めたいところ。

さもなくば舐めてしまうかも?

ナメてしまった時は、「ANEXのナメたねじ外しビット」などで穴を開けたあとナメたねじ外しビットのエキストラクタ側で抜き取ります。


その後は画像の様に六角穴付き皿ビスやトルクス穴付き皿ビスに変更してしまうのも良いですね。

私は強度区分10.9のSCM435 六角穴付き皿ビスに交換しています。


もともとロックタイト(ねじロック剤)塗ってありますが、私は塗りません。
もし塗るならスティックタイプの半固形ロックタイトが塗りやすいですね。

もし私が塗るなら低強度222あたりをちょんと塗ります。

KTCのリペアキットを買うか、エヒメマシン様の様なKTCに強い工具店さんなんかでは、ビスを単品で補修部品として購入することもできます。

六角穴やトルクスの皿ビスは入手性悪いので、それも一つの方法です。



9.5sq.(3/8)のラチェットはM2.5ですね。

全長(首下ではなく皿頭からの全長)は8mmです。

先程書いた通りドライバーはPH1(+1)を使用。

六角孔付き皿ビスにするならヘックスレンチのサイズは1.5mmです。

トルクス(ヘックスローブ)ならT8かな?





6.3sq.(1/4”)ラチェットや、1/4“ボディーを持つ3/8”差し込みのコンパクトラチェットなどは、 ビスのサイズM2 x6mmです。

ドライバーはこれこそ普通は0番使いたくなりますが、KTCラチェットの場合は+1(PH1)を使いましょう。
さもなくばナメます。
KTCラチェットメンテあるある第一位ですw

画像はネプロスの、シブイチ(2分)ボディーに3/8(3分)の差し込みを持ったコンパクトラチェットですがKTCのスタンダードラインのBR2系統と同じでM2でした。

M2の六角穴付き皿ビスやトルクスビスは更に入手性が悪いです。
アリエクを利用するのが一番安上がり。

M2の皿ビスはヘックスレンチサイズ1.27mm(1/20“)ですので9本組みや6本組みのセットには無いサイズです。)
トルクスならT6かな?



12.7sq.(1/2”)のBR4系統の場合は、
M4x10mmと入手性が良くなります。

工具も+2(PH2)が使えます。

六角孔付にするならヘックスレンチは2.5mm。
トルクスならT20ですかね。

うろ覚えですのでサイズ間違ってたらすみません。

あと市販の皿ビスは時々頭の径が少し違うのとかテーパーが微妙に合わないのあったりしますので要注意です。





「KTCのラチェットは、ドライバーサイズが普通のビスと違うのとロックタイトが塗られていてナメやすい。」

までは工具好き界隈ではよく知られたKTCあるあるで補修部品も手に入るのは良いのすが、

代替ビスを買う際の購入すべきサイズの目安まではあまり語られないので記事にしてみました。

材質は私はSCM435(クロムモリブデン鋼)の強度区分10.9にこだわっていますのでなかなか入手性悪いですが、

+0番の普通の十字溝ので良ければ結構見つかります。
それかチタン製やSUS304(オーステナイト系ステンレス鋼)、なまくらのビスの単なる黒仕上げでよければネットで安価に買えますね。

ビスが外れて混入させたくない系の仕事に使うならロックタイトも塗布すべきですが、私は趣味で使うほうのは色々チューニングしたいのでロックタイトは塗りません。w

皆さんも音のチューニングにグリスやオイルを色々試してみては??


元の響きが好きならサラサラ系の極圧添加剤入りのオイルがオススメです。

グリースはいっぱい詰めるとラチェット内の空間を埋めてしまうので響きが変わります。
塗布する量でもラチェットサウンドチューニングが可能です。

埃を呼びますし劣化もするので、自己責任で、頻繁にメンテするとかが必要になるかもしれません。
暇な時に手でラチェットカリカリやって遊ぶとかフタ開けてイタズラするとかが好きな人以外にはオススメしません。w

KTCラチェットあるある小噺でした。

















Posted at 2023/07/26 10:19:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具
2023年07月24日 イイね!

ホンダEBR-2300CX発動発電機オイル交換&点検

台風前にホンダのガソリンエンジン発電機の点検をしておきます。

以前台風で停電した時これでIH調理器とかポットとか、親戚の家のエアコンとか運転して凌ぎました。井戸ポンプもソフトスタートのPAMとかインバータポンプならこれで回せます。

インバータ発電機ではありませんが、エアコンもパソコンもこれでOKです。

心配なら常時インバータ給電方式のUPS(無停電電源)等持っていますので間に入れればOkですが、ほとんどの家電等は交流をそのまま使っているものはなく内部で直流にして使っているので、インバータ発電機で無くてもまず問題は出ませんよ。

気をつけてるのは、エンジンかけてから発電機のブレーカー入れて、エンジン切る時は先にブレーカー落とす様にするくらいですね。

オシロスコープで波形も確認済みですが55Hz程度で正弦波ではありませんが比較的整った波形でしたよ。

もっと安価な中華発電機はダメな波形でした。

これはホンダでも安いほうなので、あまりケチってチャイナチャイナとかじゃなければインバータ発電機でなくても問題ないです。

ガソリンは定期的に入れ替えていましたので始動は問題なし。

暖機運転をしたらオイルを抜いてオイル交換します。

↑自作した「オイルドレーナー抜け作くん」のおかげでオイルの抜き取りが楽です。w

令和3年11月にオイル交換していたっきりですが、
ほとんどエンジンかけていなかったのでまだまだ綺麗ですね。




ドレンガスケットは再使用ですもちろんです。



ドレンプラグは手ルク管理しますもちろんです当たり前です。



オイルは贅沢に正真正銘グループ4&5 100%化学合成油 SUMIX GX100 5w-40を使用。

余ってたやつなんで交換する意味あんまないかも?w

無駄に高級オイルでしかも5w-40ですがまあ良いでしょう。w



スパークプラグも点検異常なし。



エアクリーナーも点検。湿式フィルターですが触ってボロボロになる予感しかしないのでそっ閉じw

オイル交換のテプラ(p-touchだけど)貼り替えて試運転中に燃料コック締めてある程度キャブレータの中のガソリンを燃やしてしまいます。




自作した「キャブドレーナー抜き麻呂くん」でフロートチャンバ内のガソリンを全て抜いたら作業終了です。




Posted at 2023/07/24 18:39:01 | コメント(1) | トラックバック(0)

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