KTC / 京都機械工具 12.7sq.ロングラチェットハンドル BR4L
※注:昔から付き合いの長いTONEやKTCには愛をもって辛口評価をしています。予めご了承ください。
KTCがこのシリーズを21世紀バージョンツールと呼ばなくなって久しいですが、
あえて私は登場当時から触れてきて、良くも悪くも思い入れもある「21世紀バージョン」という言葉を、親しみを込めて使いたいと思います。
もう誰もこの一連のシリーズのこと21世紀バージョンて呼んでる人いないもんなww
私はねえ。
このシリーズのラチェットだけでなく、
メガネレンチやコンビネーションレンチについても、出た当初凄く酷評したのを覚えていますよ。
スナップオンに追いつこうとして、必死だったのかもしれませんが・・・
3/8(9.5sq)ラチェットは、
野暮ったいけど空転も軽く使いやすかったBR20から、
36ギヤ化で空転は重たくなり、仕上げもスナップオンと比べたら中途半端、
ユニオン機構と名付けられたプッシュリリース機構と真ん中に分け入る様に入った意味不明な溝のおかげで、
見た目もなんか妖怪からかさ小僧みたいで好きじゃなかった。
その上、空転トルクは当時のスナップオンを思わせるほどガチガチに硬く感じ、
こんな中途半端で使いにくいならスナップオン使うよね?あっちはシールドラチェットだし見た目もかっこいいし・・・
って思ってたんですよ。
メガネレンチやコンビネーションレンチなんかも、スナップオンのXBMと比較して、オフセット角度などは近づいたなと思ったけど、ゴツくて野暮ったくて、I形断面とはいえあんな角ばった手馴染みの悪いレンチを作るなんて、
21世紀バージョン作ったやつは工具使ったことない素人なんか?
と暴言を吐いたほど。w
うーん。
でもねえ。。
文句言いながらも永年付き合ってみた21世紀バージョンの感想・・・
今の評価はね〜
それがねー・・・
「悪くない。」。゚(゚^∀^゚)゚。
あの時あんなに酷評してごめんなさいKTCさん。
多ギヤ化多ギヤ化でラチェットハンドルも72ギヤ以上が当たり前になった今、
36ギヤのBR2、BR3、BR4(2ぶ、3ぶ、4ぶ)シリーズの感触も、たまに使うと良いのよ意外とコレが。。
砂の36ギヤ時代のも今も時々好んで使うくらいだから36ギヤ好きになったんでしょうね私も。
当時はダサいと思ってた一つ目からかさ小僧も今では愛嬌と思える様になった。
表面仕上げも今の溢れる中華製工具たちには絶対に出せない渋い魅力があるよね。
我々は目が肥え過ぎていたんです。
幸せなことだったんですね。
んでね。実際にこのKTCのラチェットって結構丈夫で信頼性もあって、結構無茶が効く。。
それは時が証明してくれてますね。
ま、我々は決まって無茶させるのは永久保証と謳っていた砂とかMACとかじゃなく、結局TONEとかKTCを犠牲にしてきましたからね。ww
このBR4Lは、全長375mm。
ロングだけど1/2“(12.7sq)としては長さもちょうどいい。
スピンナハンドル(ブレーカーバー)でガッツリ弛めてから、ラチェットで早回し・・・とか、みんなが言う様なそういう使い方あんまりしないですよね。
実際は最初からラチェットで一発ガツンと弛めてそのまま最後まで・・・
ってパターンですからね。
このくらいの長さ有れば、パイプ延長なしでも結構ガッツリいけるし、弛めから本締めまで一本で完結するんで、
なかなか悪くないサイズ感なんすよコレが。。
真ん中わけみたいな意味不明な溝も、実は角度締めする時に目印になるんですね。
んで、ギヤ数が36ギヤだから1ラッチ10°。
振り角云々よりも、角度締めの時とか9ラッチで90度とかわかりやすいんですよね。
36の倍数の72ギヤも
1ラッチ5度で、それも角度を数えるにはわかりやすいんですが、72だと一山一山が細かくて、数える時ちょっととんじゃったりしますよねw
ユニオン機構(プッシュリリース)だけは今でもあんまり好きになれないですけどね。
まあそこまで毛嫌いするわけじゃありませんが、それでも例えば9.5sqのBR3なんかだとプッシュリリースのBR3Eと、プッシュリリースなしのBR3Aと選べるんですよ。
私は頭が貫通してて親指でギヤを直接押さえられる非プッシュリリースのラチェットが好きなんですが、BR3Aは見た目は古臭く感じるけど結構通好みな良い商品だと思っています。
ただでさえ空転トルクあんまり軽くないんだから親指でギヤを軽く押さえて抵抗にしながらギヤがともまわりしないようラチェッティングできたほうが使いやすいと思うんですよね。
もちろんリペアキットも双方あって組み換えも可能。
んで、実はこのBR3Aのプッシュリリース無しのアンビル部って、プッシュリリースのBR3Eのアンビルよりもしっかりソケットがセットできてグラつかないんですよ。
非プッシュリリースのBR3Aがほとんど出回っていないおかげであまり知られていませんが、隠れた名品だと思います。
でも1/4(6.35)のBR2シリーズと1/2(12.7)のBR4シリーズには非プッシュリリースのモデルが用意されて無いんですよねえ。残念ながら。。
KTCさんなんで出してくんなかったの?
もう21世紀もそろそろ四半世紀を過ぎようとしているので今更出さないでしょうね。
ただでさえ既に古臭いメカニズムに感じる様になってるしww
36ギヤ21世紀バージョンの宣伝に騙されて買った当時の新米メカニックたちも、今はもうおっさんで、
「36ギヤラチェット未だに使ってるオサーンが職場にいるんだけどさー。」
とか若者に言われちゃってるんでしょうから、もう今更このシリーズ推しはしないでしょうね。
ただKTCが昨年スイベルラチェットを出した時、
「永年BR3Eを使って慣れたオサーンの為に、ハンドルの長さや形状をBR3シリーズと揃えました」
っていってきた時には、オサーンはちょっとうれしかったですね。w
重ね重ね、あの時は酷評して悪かったよww
21世紀バージョンのメガネレンチも今はハンマーで叩きやすいとかそういう理由で結構評価高いっす。
出た時は酷評して廃番になる旧シリーズの方ばっかり持ち上げてたけどw
「KTC 21世紀バージョンツール」
あえて私はまだその呼称を使わせてもらってます。
KTC neprosの前身とも言える高級ラインのKTC ミラーツールや、
このスタンダード版21世紀バージョンで得たノウハウをネプロスにフィードバックしていくことになるのですから、
KTCにとっては大事なシリーズだったんでしょうね。
だからこそ、KTC自身もまだ「21世紀バージョンツール」って呼べばいいのになと思ってしまいます。
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この見た目、今でこそKTCラチェットの象徴とも言える顔ですが出たばかりはなんだコレ?と思ったんです。
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からかさ小僧か一つ目小僧が浮かんできます
すみません拾い物の画像なので後で消しときます。
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グリップはクラシカルで嫌いじゃないです。
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仕上げも頑張ってる方ですが、当時は中途半端に感じちゃったんですよね。
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MADE IN JAPAN
色々酷評してますが工場見学したくらいにはKTCフリークですからね。w
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ユニオン機構という名のプッシュリリース
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BR4シリーズは通常がBR4E、ロングはL、フレックスはF、フレックスロングはBR4FLです
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3/8(9.5)sqのBR3Eが定番ですね
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9.5sq.にはプッシュリリースがないモデルも存在します。私はコレ名品だと思ってます。
BR3A
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BR3Aにはリペアキットも存在。
コレが1/2(12.7)のBR4系にも欲しいです。
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BR4系には残念ながらプッシュリリースのリペアキットしかありません。
22世紀には間に合わせてくだ
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