第二油圧計増設計画 〜 PSIからkg/㎠ゲージに変更編 〜
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
前回の投稿では、
オートゲージの2インチ油圧計の
「PSI表示のものをkg/㎠表示の物に交換したら単に文字盤が変わっただけで数値がインチキだった。」
と書きました。
最初に結論から書いておきます。
その個体のkg/㎠のゲージだけが中身が誤ってPSIのゲージを組み込まれて出荷された可能性が高い。
ということです。
何故なら私はkg/㎠表示の全く同じ油圧計の色違いなどをいくつか持っています。
以前車両につけてみたのはホワイト文字盤のもの。
今回はシルバー文字盤のものです。
どうやらこのゲージはPSIの文字盤のものとは中身が異なりちゃんとキロ仕様で組まれている様で正しい数値を表示している様に見えます。
しかしこの時点ではまだゲージを取り替えただけでしっかり検証し直していません。
以前、80PSI程度の時、キロ仕様のゲージをつけて5.6キロとかを差さねばおかしいところ、
8キロを表示したんで明らかに文字盤だけ変えたインチキだと思ったんです。
PSIのゲージは100PSIですから、センサーも同じ、メーター中身も同じならキロ仕様はフルスケールで7キロでなくてはおかしいですよね。
油圧版ハッピーメーターw
(油圧が高杉ってハッピーじゃないけどw)
これはインチキだということで、
キロ仕様のメーターをある程度正確に使いたければセンサーの抵抗値(3〜160Ω)に並列に抵抗を入れて、
抵抗値を全体に少し下げなければなりません。
100PSIで7.031kg/㎠でしたっけ?
合成抵抗が0.7031倍になる様に並列に抵抗を入れようというところまでが前回の投稿。
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まず可変抵抗を用意し、まあだいたい80Ωに調整してPSIのゲージとkg/㎠のゲージでどの様に表示されるか見てみます。
これではっきりしますね。
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自作の電圧可変の電源装置を使い家の中でテスト。
メーターの電源端子に+14V付近の電源を入れ、
G端子にマイナス。
S端子(センサー端子)から可変抵抗を通してG端子に繋げます。
SとGを短絡すれば針が0になり、SとGが離れると針が振り切れてしまいます。
この間に油圧センサーが入り油圧に応じて3Ω〜160Ωの間で抵抗が可変し針が増えます。
抵抗が大きくなると圧力が高く出るということです。
この油圧センサーのシミュレーションで可変抵抗(ボリューム抵抗)を入れるということです。
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80Ωに調整した時で65 PSIを指しました。
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80Ωで65PSIでしたから、80Ωでキロのゲージの場合、4.5キロほどを差さねばならないところ、
6.5キロを指しています。
ほらね
65 PSIと6.5キロ、インチキでしょ?w
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こんなふうに計算しながら検証を進めていきます。
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次に約4.5キロを指すところまで抵抗のボリュームを回していき、
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4.5キロ時の抵抗を測ります。
4.5キロで57Ω。
油圧センサーのほうが80Ωの時に65PSIですから、
油圧センサーをそのままに、並列に抵抗を入れて、
油圧センサーと並列に追加する抵抗の合成抵抗が57Ωになれば良いわけです。
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そして計算すると、
約200Ωの抵抗を油圧センサーに並列に入れると、
並列に入れた抵抗が200Ωで、
油圧センサーが80Ωの時、和分の積で、
80x200/(80+200)=約57
合成抵抗は57Ω、ゲージは4.5キロを表示するハズです。
昨日は390Ωを並列に2本、つまり195Ωを油圧センサーと並列に入れてちょうど良い数値になったと書きましたから、なかなか良い線をついていたというわけです。
(昨日は実車はPSIのゲージのまま擬似的にチェック、76PSIが195Ωの抵抗入れて54PSIとかになったと書いてます。ドンピシャです。)
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マックスの時もシミュレーションしておきます。
PSIのゲージが100PSIがMAXなら、キロだと7キロですよね。
7キロになるまで可変抵抗をボリューム回してセット。
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90Ωです。
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センサーの仕様通りなら100PSIがMAX振り切れでは、160Ωのハズです。
キロのゲージも10まで切ってありますからキロのゲージでもチェック。
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はい160Ωでした。
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こんな風に幾つかのポイントでゲージの表示と抵抗値を、
実測値と計算の両方で検証していき、やはり200Ω程度の抵抗をセンサーと並列に入れると、この白いキロのメーター付けてもだいたい良いところを表示することがわかりました。
220Ωとか180Ωを一本でも良かったのですが発熱が怖かったので
390Ωを並列に2本で195Ωです。
油圧センサーは無駄に二つの場所につけてますんでそれを更に念の為2つ作りましたw
390Ωの抵抗を四つ(センサー1つにつき2本使用)使いました。
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製作したら念の為抵抗値測定。
ちゃんと195Ωです。
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それを実車に、
まずは一本、片方のセンサーにだけ取り付けて切り替えながら確認してみます。
テストはシルバーのキロ表示のメーターに交換してから行いました。
まずは抵抗を入れていないほうのセンサーからチェック。
冷間時エンジン始動直後で約5.8キロ。
ん?
いつものPSIのメーターでは80PSI、
白いキロのメーターでも8キロくらいを指してたハズだけど・・・
ここで、シルバーの方のメーターは抵抗入れなくても正確なんじゃね?と薄々気づき始めるw
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そして195Ωの抵抗を入れた時のセンサーに、リレーで遠隔で切り替えます。
4.1キロを表示。
5.8 x 0.7031 = 4.07
おお、
ちゃんと計算通りです。
でもなんかいつもより油圧低い様な。。
完全冷間時はPSIのメーターでもいつみ80PSI(5.6キロ)以上を指してたんですよ。。
ん?
それって今の抵抗入れて無い方のセンサーの5.8キロって表示がだいたい合ってねえ??
ここでようやく気づきました。
インチキメーターだったのは白いほうのキロのメーターの個体だけだったことに。。
ってことはあの家の中でテストに使った白いキロ表示のメーターが、中身がPSIと同じものという不良。
それ以外のキロのメーターはこんな小細工する必要なかったってことwww
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その後、無駄な抵抗はやめて(文字通り無駄な抵抗w)
元に戻して正常動作してるシルバーのキロのメーターを使うことにしたのでしたww
ここ数日何やってたんだww
でも油圧センサー2箇所からとってそれぞれのセンサーをリレーで切り替えて一つのゲージに表示とかバカなことやってるの俺だけじゃないでしょうか?w
ほんとは一つはサンドイッチブロック(フィルターエレメント一次側)でもう一つのセンサーはエレメント二次側に取れれば、以前書いた通りフィルターのつまりとか圧力損失とかフィルターリリーフバルブの作動状況とか推測するのに役立ちそうなんですけどね。
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