2014年01月02日
2013年度大阪府立高校「文理学科」の塾別合格者数のデータを入手したので分析してみました。
北野では大手二強(類・馬渕)の占有率がなんと99%。大手塾では統一された学習システムで大量の生徒を効率的に指導できるため、合格者数の上では圧倒的に有利になるのは当然の結果かもしれません。されど長年の間王座に君臨していた類が馬渕に逆転されたのはちょっとしたサプライズでした。北野の王座奪還を目指すのか?それとも全体的なレベルアップに進むのか?類の進む方向はとても興味深いものがあります。
さて、来年度から学区制が撤廃され、どこからでも大阪府下の高校を受験できるようになります。大手塾は、豊富な広告宣伝資金、厳選された教材とカリキュラム、寄らば大樹の陰に集まる講師・職員を擁して、戦略に合わせた選択と集中を図ることができる訳です。類と馬渕では今後を見据えて続々と新たな拠点を開設しており、ますます人気校の激戦化に拍車をかけていくことでしょう。その一方で、地元密着型の中小塾は、優秀な生徒を確保することがますます困難になっていき、早晩、一定の役割を終えることになるかもしれません。(シャッター商店街と同じ運命を辿る。)
昨年度の文理学科10校の競争率は2.889倍、今年は2.885倍と予想されており、文理学科全体ではほとんど変化は見られません。しかし、文理上位校の激戦化のかげで、下位校との格差が拡大が進むとも言われいます。また中の上クラスの人気校(春日丘や清水谷など)に5~6倍の希望者が殺到することにも大きな変化はないでしょう。
2013年度の北野文理合格者の通塾率は100%でしたが、通塾なしで合格することは決して不可能ではありません。高校受験問題は難易度が高くないので、努力すれば必ず突破できると断言しておきます。しかし、その先にある難関国立大学レベルは努力だけでは突破できない事も断言しておきます。
Posted at 2014/01/02 11:44:27 | |
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子育て | 日記
2013年12月31日
自分の子供がテストで悪い点を取ってしまったらどうしますか?叱り飛ばしますか?我が家では「失敗した部分は徹底的にこだわりましょう!」と教えています。なぜなら成功体験から学べることは少なく、逆に失敗はたくさんの教訓を与えてくれるのです。
失敗は「経験」
その後にどう動くかが「実力」
そして結果が「成長」
という原則を忘れてはいけません。人の真価は挫折した時に試されることになるのです。松下幸之助語録にも『失敗したところでやめてしまうから失敗になる』という名言があります。多くの失敗をしてもかまわないので、恐れずに高い目標に挑戦し続けることが大事です。前に書いた内容の繰り返しになりますが、学歴をお金で買うような「推薦や内部進学」という選択は、我が子の成長機会を奪うに等しい行為です。この前途多難な日本で、生き抜いていくための力を身に付けるには、失敗から成長へつなげていく努力こそが大切です。来年も多くの失敗をして、そして苦悩して、乗り越える努力を惜しまないで欲しいと思います。
Posted at 2013/12/31 15:22:05 | |
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子育て | 日記
2013年12月22日
さきぬべき 花はいずれに おくれても
さくべきものと おもひしらるる
咲かない花が無いように、地道でもまともに人の道を踏み外すことなく一生懸命生きていけば、必ずや何時かは人生の華が咲く日が来るという教えを詠んだものです。
子育ても、教育も、子供が出来るようになるまで「待つこと」は難しいもんです。なぜなら、結果を急がせる方が教える側は圧倒的に楽だからです。
じっと待って、我慢して、さらに待って、我慢して、それでも待って、やっと子供が芽を吹いてくれるとそれは嬉しいもんです。その喜びは黙っていても子供にきっと伝わるでしょう。親が喜んでくれると子供も嬉しい訳で、また努力しよう!という気持ちが湧いてくるのです。花が咲く時期は人それぞれ、10代で咲かない花もあるでしょう。30代でも咲かないかもしれません。でも咲かない花はないのです。信じて待つのが親の役目であることを忘れてはいけません。
高校受験や大学受験で花が咲かないこともあります。受験で花が咲かなかったら人生は終わりでしょうか?それは違います。心の優しい母親になれるかもしれせん。立派な子供を育てる父親になれるかもしれません。逆に一流大学から大企業に入っても、結婚もせず死んでいく人生もあるのです。仏教視点で考えると、また違った世界観が見えて来ますね。
最後に。大手塾や予備校は自分の子供がきっちり花を咲かせるまで待ってくれるでしょうか?答えはNo!です。テキストや参考書を押しつけ、理屈を並べて、子供に押し付けるだけです。そもそもビジネスなので我慢して待つ事などできません。彼らにとっては上位校の合格実績だけが生命線なのです。我が子の進路はあなたが一緒に寄り添って考えてあげるのがベストです。
Posted at 2013/12/22 11:12:00 | |
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子育て | 日記
2013年12月21日
我が子の受験が近づき、心にゆとりがなくなっているお母さんが多いかもしれません。少しここで考えてみましょう。志望校に合格したらあなたのお子さんは幸せになれますか?
志望校に合格しても将来の幸せは決して確約できませんね。受験を通じて「生きる力」を伸ばしてあげる事ができるかどうか。ここが一番のポイントなのです。
それでは受験を通じて学べる事は何でしょう?
・積み重ねる努力の大切さ。
・嫌な事や困難な課題に立ち向かう勇気。
これは考えると色々と出てくると思います。
なかでも「失敗から這い上がる強さ」は不合格からしか学べません。果敢にチャレンジした目標だった場合、不合格でも良いのです。敗者となった自分は何がダメだったのか・・・・挫折から学ぶ事は沢山あります。
このような視点で受験をとらえてもらうと、お金で学歴を買う(内部進学や指定校推薦枠利用)行為は、教育ビジネスのお客さんに成り下がっているだけで「生きる力」には決して結びつかないことが見えてくるでしょう。親も受験生も早く楽になりたいので指定校推薦を利用しますが・・・・その後に待ち受けている困難(就活)を考えると無謀ですね。
最後に、子供が失敗を通じて成長できるかどうかは「まさしく親の力量」で決まるということは忘れてはいけません。
Posted at 2013/12/21 11:53:10 | |
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子育て | 日記
2013年11月28日
いよいよ受験シーズン本番突入です。ワンランクでも上の学校へ進学することがとても大切と繰り返して来ましたが、この期に及んでしまうと「志望校の高望み」は逆に危険です。特に15歳の春に志望校へ進めなかった場合は、本人のダメージは大きいはずです。本番シーズンまでに十分な学力を貯金できたかどうか、この点が非常に重要と言えるでしょう。
さて本題。我が家の娘達は通塾なしでも高い学力を形成しています。どの程度高いかと言うと「大手塾のトップクラス」と同じ程度のレベルです。生まれ持った資質や才能にとびきり恵まれたという訳ではありません。我が家の経済力も高くはありません。それでは普通の子供達と何が違うのでしょうか?
それは・・・・「生活のリズム」です。
長女 就寝21:00~22:00 起床03:00~04:00
次女 就寝21:00~21:30 起床05:00
典型的な「早寝早起き」です。「三度の食事」と「早寝早起き」が子供の人間形成に非常に大きな影響を持ち、その一部である学力にも影響を及ぼします。生活のリズムはすぐに作り変えることができませんし、毎日の繰り返しです。子育てにおいて母親の果たす役割はとても大きく、地道な努力とその手間ひまは大変なものです。この手間ひまなくして、立派な人間を育て上げることは、至難の業だと思っています。母親の就業率が上がり、その結果、子供達の通塾率が上がるというのが現代の皮肉な実態です。受験突破目的の学力はお金である程度買えますが・・・・その学力だけで立派な人間ができることはありません。
これからは寒さが増す季節。それでも早寝早起きを続けることが大切です。
Posted at 2013/11/28 10:18:09 | |
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