DPFをDIY洗浄しているとはいえ所詮素人。
試行錯誤の連続ですし背景も当然違います。
ここで言う「背景」は、たとえば燃料に添加剤が入っているのかいないのか?
入ってるなら何が入ってるのか?などなど。
そんな違いがある時にとんでもない気づきを生むよね!ってのが今回のお話です。
毎度毎度の繰り返しで聞き飽きてるとは思いますが何卒ご容赦を。
DPF洗浄で排出される堆積物の大部分がエンジンオイルの成れの果ての硬質カーボンであることはわかっています。
ならばDPFにエンジンオイルが入らないようにすれば良いってことになりますからオイールでブローバイガス中の油分をカットしてやればOKってことになる。
実際にこのオイール、メチャメチャ優れものであれだけドロドロになっていた吸気系の油分がビタッと止まりました。
もうキャッチタンクなんか要らないっスってくらい凄いんです。
でも、なんか、いくらDPF洗浄してもなかなか良くはならないし、良くなったと思ってもたった数ヶ月で元に戻っちゃう。
昨年と比べても悪化するまでの期間が短くなっているんです。
「変だな?もしかしてインテーク以外からオイルがDPFに入ってる?」と考えた。
インテークからオイルがDPF、つまり燃焼室に入らないならオイルが減ることはありませんよね?
でも減ってるんです。オイルが。
ならタービンのオイルシールが死んだんじゃないか?と思ってもこの場合、経験上モロに白煙を噴くんですがそれも無い。
じゃあオイル漏れしてるか?とあっちこっちチェックするもそれも無い。
オイルは減ってるのに白煙が無いってことは燃えてる以外ないんです。
廃油ストーブってあるでしょ?
オイルも充分な熱と空気があればキレイに燃えるんです。
でも廃油ストーブほどキレイに燃えるわけない。
だってエンジンですもん。
だから微かに白煙は出るけど見えないだけなんです。
それがマフラーエンドに茶色い付着物としてくっ付いた。
なるほどなるほど。
さて。
燃えたオイルはどこから来たの?ってことになります。
5000kmで350ccほど減ってるって結構な量。
こんだけ食っちゃうのってオイル上がりかオイル下がりしかない。
インマニ洗浄時に吸気ポート内部を観察するもオイルが漏れた形跡はない。
排気バルブ側は確認できないけど排気バルブ側からオイル下がりしていたのなら燃焼室以後でオイルが入ることになるからタービンのオイルシール破損と同じく白煙モクモクになるはず。
ってことはオイル下がりは無い。
消去法でオイル上がりしかないから、その根本原因はピストンのリング、オイルリングがちゃんと働いてないってことになる。
で、バーダルのリングイーズプラスの添加って相成りました。
添加して驚いたんですがオイルリングがシリンダーに密着していないんで、隙間がありますわな。
その隙間ってスラッジとかで塞がったりしているもんだから隙間も小さくなってるんでしょう。
そのスラッジがリングイーズで溶けて隙間が広がるんでしょう。
添加開始から2000kmまではメチャクチャ激しくオイルが減りました。
DPF再生間距離など180kmから100km切るくらいに悪化。
もうどうしましょう状態。
でも、だんだんとオイルが減らなくなってきた。
2000kmと3000kmでオイル交換して都度添加してるから現在は3本目の1600km。
合計で6500kmほど走ってますがオイルは減るどころか順調に増えてます。
良き良き。
リングイーズ添加によっての副産物もかなりのものがありまして、エンジン内部のスラッジやガム質なんかが溶けてエンジンがキレイになったのでしょうか?
フリクションロス低減、オイル経路の抵抗低下、ラッシュアジャスターの機能回復などなどがあったのでしょう、DPF GENの値が全く上がらないようになりました。
そもそもこのGENってエンジンの負荷などから算出されますから低負荷でエンジンが回るならそりゃ低い値になりますもんね。
おかげさまでGENだけならMAX6.2だとしても350kmを振り切る値になりました。
(50km走って1.0に達しない)
残るはDPF ACCだけ。
さて、ここからが本日のメインです。(長いって)
リングイーズでオイルリングを洗浄してもトップとセカンドリングがちゃんと働いてないならブローバイガスはオイルリングにモロに当たってスラッジを発生させちゃう。
だからディーゼルウェポンも併用して燃焼室内部とトップとセカンドリングも同時洗浄していたんです。
DPF洗浄後の2回目の再生終了後にDPF DSDの値が下がらない現象が出たんです。
実際には再生終了後のDSD値が2.00以上あるってのもザラ。
「あぁ、それだけオイル上がりでDPFに油分が入ったんだなぁ」くらいしか考えてなかった。
けど、なんか変。
今までこんな現象なかった。
考えてみたら今まではDPFの通気改善後に即対応できるようDPINEクリーナーが燃料に添加されていたんです。
その時って再生終了後はDSD値が0.04とか。
この違いって、やっぱりDPINEクリーナーが硬質カーボンを低温で燃やしちゃってるからDPFの通気抵抗がないんじゃ無いだろうか?
で。
本日ですね、仕事が終わってから走ったんですけども。。。
DPINEクリーナーが硬質カーボンを低温燃焼させると仮定して、最も効果のあるシチュエーションってDPF再生時だよなぁと。
DPINEクリーナーは燃料添加されているから再生時の高温下でできるだけ多くDPFに到達させるなら、DPF再生中にごく短時間高負荷加速してポスト噴射分の燃料とエンジン回転分の燃料をコアにスリップさせるくらいにした方がいい。
あまり長時間の高負荷は良くないし急加速を伴うから危険だし。
そんなこんなで再生中に3度ほど急加速を交えながらDPF再生を終え帰宅。
その結果がこれ。
68km走ってGEN、ACC、DSDともかなり良い数値になってきた。
これがどこまで続くのか?
最終的に何kmで再生が始まるのか楽しみ。
しかも再生のたびにこの急加速再生を繰り返したならどれほどACCが改善するのだろう?
また、これ以上の改善がないとしてもその時点でDPF洗浄したならその後どれだけ改善するのだろうか。
面白くなってきた。
ご注意。
あくまで私の自車で起こったことであり、DPF内部油分が高温液体説に基づいて行った処置でもあります。
オイル上がりやインテークからの油分流入が全く無い条件下でもありますし、悪化→即DPF洗浄が行える前提のお話でもあります。
お読みになった皆様のお車で実践される際は何卒自己責任にてお願いいたします。