2022年12月05日
仮想マルチサーブ、いかれ版「スーパーマルチざんぶ!」
坐骨神経痛で歩行も困難、お仕事ができず布団でうんうん唸ってる日々が続いております。
過去に行った作業をそのまま4月までお蔵にしとくのはもったいないなぁと考え、概要だけでも書いておこうと思い立ちました。
作業と言ってもパイロット版で、正式な洗浄剤を使用したわけではありませんし、画像も取ってません。
ただ、こんなことやったらなんかうまくいったんだってさって程度の読み物です。
そこんとこ( `・∀・´)ノヨロシク
マルチサーブってのが世にあって、インマニ、燃焼室、インジェクター、DPFの同時洗浄を専用機材と薬剤を用いて丸洗いするっぽいのですが、なんか効果は???なところがあるんじゃないかと個人的には思ってます。
インマニに堆積したカーボンには油分が多いのはもちろん、その多量なカーボンは排気系等で酸化燃焼し、白煙を吹く。
下手すりゃDPFの焼損や溶損につながるんじゃないかとも思う。
また、経験上、アッシュは水溶するとDPFをすり抜けるがカーボンはそのアッシュ以下の粒子にならないとDPFをすり抜けることができない。
油分も同様で水溶しない限りすり抜けないですから期待はできません。
ならば多量に堆積した炭化物や油分が排出されはしないのではないでしょうか?
施工ショップもカーボンが多量の場合はドライアイスブラストを推奨しているとのこと。
次にインジェクター。
所持していた洗浄剤を金属が痛まない範囲で使用してみましたが、そうそう簡単に付着した茶色と黒の付着物は除去できませんでした。
刷毛なんかの物理的、または超音波洗浄での破砕除去を行わない限り、完全洗浄はちょっと難しそう。
今まで行ってきたDPF洗浄でのネックは溶解時間が長いこと。
ならばその溶解時間の中でインマニ・燃焼室・インジェクター、そしてインタークーラーを同時に丸ごと洗浄してしまおうってのが。。。
命名「スーパーマルチざんぶ!」となります。
あまりに変態技の数々を駆使した技ですので誰もやらないでしょう。
なので以下、文字羅列でいきます。
1.DPF洗浄手順で薬液の加熱循環中の作業
2.インジェクター取り外し、キャブコンに先端漬け込み(インジェクター洗浄)
作業の合間に先端部を刷毛で擦りキャブコンに漬け込むを繰り返す
3.1番シリンダーに長さ700mm太さ3mmの銅パイプをインジェクター穴から挿入、運転席側フロントタイヤを外し、サービスハッチを開きクランクを回転、1番圧縮上死点を探す。(どちらかの上死点でこのパイプにエアを吹いてインジェクター穴から吹き返したら圧縮上死点と判別できる)
4.オイルを排出、この時エレメントは交換しない。
また抜いた廃油は再利用するので捨てない。
ドレンプラグは開いたままにする。
当然バットも用意する。
またブローバイホースをタペットカバーから外しておく。
樹脂製のMAPセンサーも外しておく。(溶けるから)
その穴はウエスなどを詰め込んでおく
5.3の1番圧縮上死点位置がわかっているので対向する4番シリンダーは掃気の上死点(排・吸気バルブが同時に開いている。
ここから4番シリンダーピストンが2センチ下がる位置までクランクを回転する。(4番排気バルブが閉じ吸気バルブのみが開いている状態。
6.4番シリンダーのインジェクター穴に銅パイプを挿入し周りをウエスで塞ぎ簡易密閉、隊長が用いた泡洗浄剤、またはエンジンコンディショナーの泡タイプをインテークポートからインマニに逆流するまでガンガンぶち込む。
最終的には4缶丸々使い切る勢い。
7.以下全てのシリンダーを同様に洗浄。(クランク位置、4ストロークエンジンンのバルブ開閉を間違わぬよう気を付けること)
8.すべてのシリンダーから出た洗浄液はインマニ内部を壁面流となって伝い、インタークーラーに溜まる。
また燃焼室内部の硬質カーボンやピストンリング内のカーボンスタックも溶解する。
溶解した洗浄剤はすべてオイルパンに溜まる
9.各シリンダー圧縮上死点位置で5-56などの潤滑スプレーをパイプを通して吹き込み、その後エアのみを吹いてシリンダーとピストンの間の溶解不純物の除去と作業時に脱脂されたシリンダー潤滑を行う。
10.以下同様にして6から9まで2セットこれを行う。
洗浄剤を吹き込む前にエアでインマニ内部、吸気ポートの溶解物をエアで吹き飛ばすことを忘れずに。
内視鏡にてインマニ内部を観察。
キレイになるまで繰り返す。
11.10が終わったら今度はペイント薄め液をこれでもかってくらい吹き込む。
洗浄剤と溶解したカーボンを洗い流す感じ。
洗い流したらこれでもかってくらいエアを吹き込みシリンダー内を乾燥、556を軽く吹き込んでおく
12インタークーラーに溜まった多量の洗浄液をパスカルの原理でホース排出。
だいたい抜けたらインタークーラーインレットからシンナーを突っ込み出口で抜く。
あらかた抜けたらエアで完全乾燥する。
ここで心配ならばインタークーラー入り口からお湯を流し込んであふれさせる。
そうすれば可燃ガスは抜ける。
水滴は可能な限り吸い取るがそんなに気を使うことはない。
シンナーが残るのは絶対にダメ。
12.エンジンオイル注入行に灯油または軽油3L入れる。
揮発油はダメ。灯油または軽油。
オイルパンに溜まった抜けきらない洗浄液やシンナーを出すため。
その後、抜いたオイルを半量入れてすすぐ。
オイルが抜けたらドレン封鎖。
残りのオイルを注入する。
13.DPF洗浄・インジェクター洗浄が済んだらすべて組付け。
エンジン始動直後の急激なエンジン回転上昇に留意し、スタートボタンをすぐに押せるよう気を抜かないようにする。
14.暖機終了とともにエンジンオイル全交換。
作業終了。
かぴばらさんは過去の作業で、燃焼室・インマニ内部カーボンの堆積はほぼなかった。が、それでも地肌が見えるくらいにはキレイになった。
走行テストも287、265、306kmと再生距離も伸びたがDPF洗浄がまだ気に入らない。
ACCがmaxになる前に差圧で再生がスタートする。
もう一度洗浄する前に腰が死んだw
来年春にDPFのみ洗浄する予定。
あと、素材的に15万キロ走行したKEを見つけたのでその車両をマルチざんぶ!する予定。
CX5ディーゼルの未来が変わるかもしれない。
(ま、個人じゃ無理w)
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Posted at
2022/12/05 23:03:15
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