前回が最終のつもりだったんですが、ふと気になったことがありました。
OBD2から見るDPFの数値、あれはなんだろう?と。
ACCは蓄積でGENは生成量。2つともPMの事を示しているものには違いはないのですがそもそもPMは実際の値ではないよねって。
当たり前だけど噴射された燃料が着火し燃焼後に生成したススをカウントなり計量したわけじゃない。
あくまでも計算値だね。って。
じゃ、ACCは?
差圧センサーの圧力差って溜まったススが排気抵抗になるから測れるんだろうけど、そもそもアッシュがあるから正確なPMの量ではないよねって。
排気ガスが少ないならよほどDPFが詰まって通りが悪くなけりゃ圧力差は生まれない。
設計上はGENが計算上こんだけ生成されたんだからACCもこんだけあるよね?
まだ余裕あるけどさ。って新車の時にはなってたはず。
だからDPFにアッシュが溜まって容量が少なくなってきた現在はGEN +アッシュが排気抵抗になって現れるはずだよねって思ったのです。

ことの発端はこれ。
ACCが6を切ってるのに再生開始。
ってことはGENとACC以外にも再生を開始したトリガーがあるってこと。
それななんだろうって考えていた。
で、ふと気づいたんだけど、通勤にしか使用していない期間だったから完全暖機時間が少なくてかなり優しい運転を繰り返していた。
じゃ、排気圧は低いままだから差圧センサーで拾いきれないところがあったんじゃないか?
と仮定して、それ以外で再生のトリガーを引けそうな要因はなんだろう?
って言うかDPFの差圧自体の数値って絶対どこかで拾ってるよね。

あった。
差圧センサーの値と排気圧差。
差圧センサーはkpaでモロ圧力の単位。
排気圧は(v)だから体積ってことだと思う。
電圧変換のVじゃないとは思う。
この時、気になってレブリミットまで踏んだら差圧が60kpaを超えた。
ブーストが見れなかったけど上で詰まった感じでレブリミットに当たるまでトルクもパワーも垂れた感じだった。
水温油温急上昇。

この2つを表示させ、ちょっと全開にしたところブーストがかからない。
MAX2.6、大気圧の1.6まではブーストかかるはずだけど2.3までしかかからない。
画像には写ってないけどこの時水温と油温、ATFの温度が跳ね上がってオーバーヒートしかかった。
これは燃焼ガスが抜けないことによる帯熱現象の一つでターボ車いじってた時に散々出くわした現象なのね。
つまりRMC3Eの大量投与はインテーク系のやEGR経路は綺麗にするけどDPF内のアッシュは排出には至らないものの溶解し崩れてプラグ化し、DPFの通気を妨げているって言う仮説が成り立っちゃう。
この時のDPFの圧力差は50kpaを超えていた。
この値が高いか低いかはわからないけどごく普通のタイヤの空気圧は200〜220kpaだからその1/4の圧力差があったってことになる。
常識で行くとマジで糞詰まり。
ガソリンのターボ車だったらマフラーがイカれているレベル。
でここでACCの値が跳ね上がってるのに気づいた。
つまりは以下の通り。
完全に仮説の域を出ていないけど。
1、ACCはGENの数理を元にDPFの圧力差からの推定量を計算している。
したがってある程度の排気圧がないと正確な数値(PMとアッシュの合算値)は出ない。
2、どんなにDPF内の圧力差が高かろうと設計上フルブーストがかからないってことはあり得ない。
ならば逆にこの現象が出るならそのDPFはほぼ寿命ってこと。
そしてその値は50kpaを1つの目安として考えても差し支えないのではないか。
3、

再生直後ではフルブーストで差圧は22kpa。
これも差圧は高いのだろうけれどもフルブーストはかかる圧差。
逆に言うと再生直後以外でフルブーストがかからないって事でもある。
これはダメだろうな。
機械として失格だろう。
4、ターボチャージャー自体が危ない。
背圧が高い状態でそれでもなおコンプし圧送する&回ろうとするターボチャージャーにかなりの負担がくる。
かなりヤバい。
ってことはDPFの弱った車両で再生中にアクセルを全開になんかしちゃダメってこと。
再生中は空気をより送ってススを燃焼させるために過給圧は常に高いまま。
MAPの値で確認できる。
まとめると、ACCはGENがある程度上がって(2.0くらい)からちょいブーストをかけてあげるとACCにpmとアッシュの合算値が表示される。
DPFが弱った車の基準はDPF再生直後、フルブーストで20kpaを超える差圧が出ること。
DPF再生中は全開走行は御法度。
また再生直後しか全開走行はしてはいけない。
RMC3Eの大量投与はDPFの寿命を縮める可能性が大である。
RMC3Eの大量投与で各部のリフレッシングを行ったのなら700Km走行後からDPFの洗浄が必須になる。
間違ってる部分も多いかもしれないけど愛車を守るためならこれは仕方がないかもしれない。
Posted at 2022/05/10 22:11:42 | |
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