
当方がユーザー車検を初めてやったのはもう30年前ぐらいになりますか、今も同じで「光軸不合格」なる車はあるものの、その頃の話なのですが、ヘッドライトの光量で車検落ちるのはかなり稀で、聞くと「光量で車検落ちたって!いつの時代の車やて?」な感じでした。と言うのはその当時でも旧車だった「スバル360」、「ダイハツミゼット」「ホンダN360、T360」「マツダT1500、T2000」何かの車が「全盛期のころ」(1960年代以前)だとよく起こっていたそうです。
ここから先の話は当方が生誕する前の話になるのですが、その当時(1960年代以前)だと、ヘッドライトは規格品の「シールドビーム」が主流(今みたいなデザインヘッドライトユニット‶もどき”も一応はあったみたいです)でした。
バルブ(電球)のウインカー、ストップ・テールランプ交換した方なら経験あると思うのですが、新旧のバルブ見比べると「新品のガラス球面は無色透明なのに旧品・玉切れしたのは‶黒ずんでいる”」のに気づきます。これはバルブのヒュラメントが通電時の発熱で少しづつ蒸発して蒸発したのがガラス球面内側に付着したものです。そのためバルブは同じバルブで新旧品で点灯してみると「新品に比べて使い込んだ旧品は暗く光る」のがわかります。当然のことながらシールドビームにも同じことが起こるのでレンズ内側、反射面が黒ずんでいき、光量がだんだんと落ちていきます。そのためか、球切れしていなくても毎車検前に「シールドビームを交換整備」するケースもあったそうです。
更に発電機は今みたいなオルタネーターではなくて「ゼネレーター」(構造は殆どいってDCモーターと一緒)が主流だったのでアイドリング時の発電量が弱くて十分な電圧出せなくて暗くなってしまうのもあったそうです。
その後ですが、「玉切れまで安定光量」の「H4バルブ」(ハロゲン球)の登場、更に発電機は機械式オルタネーター、その更に低回転・高回転でも安定電圧の「ICレギュレーター付きオルタネーター」が登場して、当方が車の免許取ったころには光量検査で不合格になる車は上記のような旧車か、その当時の現代車でヘッドライトユニットの内側レンズ・反射面が「クソ汚れてる!」でもない限りは不合格なることはありませんでした。(ただ、スズキ車の一部にはあったらしい・・・)写真は当方の車ですがシールドビームです、でもこれでも「ハロゲン球」なんです、「ハロゲンシールドビーム」もあるんですけどね。
その後のヘッドライトの進化で「HID」登場、「LED」登場となるのですが、2000年代になって衝突安全基準(対人)の法律が改正になって、それまではレンズ素材として使っていた「ガラス素材」が使えなくなり、「樹脂素材」になって(もう‶レンズ”と言うよりも殆どいって‶フード”ですね)更に2000年代から20年近くたった現在、ガラス素材では起きないのですが、樹脂素材なのでどうしても「くすみ劣化」の経年劣化で光量不足になって車検不合格車多発!「30年前では考えられないことが起きちゃってる、自分が話に聞いた昔話の大昔に戻っちゃってるよ!変な時代になったなぁ~・・・」と感じてるんですけどね。
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2024/07/15 10:47:25