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2022年05月16日 イイね!

見果てぬ夢

見果てぬ夢1台のクルマを長く大切に乗るタイプの人間は、だいたい決まって口にする言葉がある。

「他に乗りたいクルマがないなぁ〜」
「このクルマの代わりになるクルマはもうないなぁ」

他人から見れば、同じようなクルマなどいくらでもあるように思える。しかし、当の本人は所有しているクルマの特徴的な一部分だけでなく、トータルで考えたクルマの良さに魅力を感じているので、ただ「デザインが良い」「FRでMT」などということだけでは食指が動かない。そのクルマのパッケージ全体が気に入っているのである。
かく言う自分自身もそのクチで、長くLupo GTIとエリーゼを所有してきたので、もう他に代わるクルマはない、と思ってきた。


そこに変化が訪れた。
エリーゼを手放した。

寂しさもあったが、予想を越える売却額だったこともあり、次の愛車選びへと心が動かされ、夢が広がった。
クルマ好きならば、悩ましくも楽しい時間の始まりである(笑)。

「エリーゼを大切にしすぎたから、次はもう少し気楽に乗れるクルマがいいかな…。箱バンを買って車中泊するのもいいかな、いや、いっそ軽トラで荷台泊か?走破性もいいしな…。いや、最近は新しいクルマより昔のクルマが魅力的に見えてきてるし…(「昭和のクルマといつまでも」の影響大。終わってしまい残念)。オースチン・ヒーレーもいいなぁ。しかしどこで買えるんだ…。すべてを兼ね備えてるのはバモス・ホンダか!?いやいや、実用性ほぼゼロだろう…。」

などと、いつまでも妄想が広がっていく。
久しぶりに味わうワクワク感だ。

妄想だけでなく、実際に2021年12月22日には、発表された直後のダイハツ「アトレー」と「ハイゼットトラック」を見にダイハツディーラーへ行き、実写と対面した。最新の軽商用車は品質も昔に比べれば格段に上がっており、スライドドアも以前なら「ガーッ、バンッッ!!」とうるさく閉まるのが当たり前だったが、軽い力でも「タンッ」と節度良く閉まる様に感動した。
当初はアトレーを考えていて、その広々とした空間や商用車らしからぬ質感に魅力を感じたが、アトレーはすべてCVTということもあり、候補から早々に脱落。
ならばハイゼットカーゴはどうかとなると、マニュアル+ターボ+四駆という設定は存在せず、マニュアル設定のみLEDヘッドライトなどのオプション装備が設定不可となるなど、差別化されていることにテンションが下がる(マニュアルは数が出ないのは分かるが…)。
逆に大いに魅力を感じたのが「ハイゼットトラック ジャンボ」で、「エクストラ」グレードでは先進安全装備やLEDヘッドライトなどの装備が充実しており、オプション装備にも制限はない。ドライビングポジションも軽トラ然としたものではなく、若干乗用車的なハンドルの角度は乗り換えの違和感も少なそうで好印象。また、「ファイアークォーツレッドメタリック」という渋めの赤色カラーの設定があることもポイントが高く、輝きを放っていた。
「新車でも値段は安いし、リセールも良さそうだし、すぐに予約すれば早く納車されて、短期間遊ぶには楽しそうだなっ!」
などと夢が広がる。妄想はタダだ。いくらでもできる。

しかし、妄想を大いに広げ楽しかったのは、この時までかもしれない。

ハイゼットと対面したその4日後、Lupo GTIが故障。
一転してマイカー難民となってしまった…。
Posted at 2022/05/16 23:10:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ購入記 | クルマ
2022年05月16日 イイね!

Lupo GTI 生産中止パーツを求めて彷徨

Lupo GTI 生産中止パーツを求めて彷徨前回までのブログでLupo GTIが故障した顛末を書いたが、それ以前の12月上旬に海外の会社からパーツを注文したことも併せて書いた。それ以後の経過を綴りたい。

2021年12月1日 HANDLERにホース関係を注文。[26,277円]
同12月1日、ebayでサーモスタットハウジングを注文[16,860円]
12月4日 いくつかの商品が欠品の連絡(注文できるようになっていて、結果的に欠品になるシステムが不親切)[返金−11,916円]
12月5日 不足部品をoemvwshopへ注文(1つのホースだけ入手不可)[14,345円]
12月11日 oemvwshopから出荷
12月13日 HANDLERから出荷
12月17日 FedEx関西空港担当(?)からTelで「oemvwshopからの荷物の内容物が分かるようなInvoiceをメールしてほしい」と連絡があり、メール。
12月20日 oemvwshopから到着
12月21日 HANDLERから到着
12月22日頃 ebay発注商品がアメリカ国内の物流センターに到着したことをステータスで確認。以降、センター到着からステータスが変わらない状態が続き、不審に感じていた。(後に気づいたことだが、追加の配送料金が発生していた為に配送がストップしていたことが普段使わないメールアドレスに連絡が来ており、放置されていた)

1月4日 日本のebayのセンターから突然電話がかかり追加料金が発生していること、支払いの手続きを早くしないと商品がキャンセルになってしまうことを告げられる。即、入金手続き。
1月5日 国際配送開始連絡
1月8日 税関通過
1月9日 サーモスタットハウジング到着
しかし、実際の商品を見てみるとフランジの形状が純正品と違うことが発覚し、愕然とする。商品写真をよく見ると確かに形状が違う(SKODA OCTAVIA用ではやはりダメか…)。

1月14日 友人に「中古パーツを探してみたら?」と言われ、探したところ、2003年式、走行距離12万キロの純正中古サーモスタットハウジングを発見。他に選択肢がないため購入。[送料込み11,770円]
1月15日 中古サーモスタットハウジング到着
1月19日 ダメもとで返品が可能かebay日本に尋ねたがダメだった

ebayで注文したサーモスタットハウジングに付属しているサーモスタットは純正と開弁温度が違うため、「パーツのパルカ」で純正同等のBEHR製サーモスタットを注文[3,250円]。水温センサーはピンの数が違ったのでマイレ製水温センサーも注文[2,300円]。また、少しでも中古ハウジングを良くするために、サーモスタットが入っている部分の新品フランジが部品で出ていたので注文[1,460円]。
1月25日 出荷。翌日到着。

こうした経緯を経て、ようやくサーモスタットハウジングと、連結されるホースの交換ができるようになった。

海外サイトで商品の欠品等によりメールでのやり取りになると、英文を作成しなければならず、Google翻訳を駆使するやり取りにも少し苦労させられた。それでも1ユーザーが海外の会社から直接購入することで、本国生産中止の部品でも輸入でき、修理できることは本当にありがたい世の中である。

しかし、今後は海外の会社にある在庫も少なくなっていく。パーツの取り合いになるのか、他車のパーツを流用していくのか…。再生産などは期待できないだろう。生産台数がそれほど多くない車種だけに、数少ない日本のLupo GTIユーザーがどのように工夫しているのか、知りたいところである。

↓ebayで注文したサーモスタットハウジング。フランジの形状がストレート。


↓中古純正サーモスタットハウジング


Posted at 2022/05/16 20:06:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | Lupo GTI | クルマ
2022年04月30日 イイね!

もつべきものは・・・

もつべきものは・・・自力走行ができないとなれば頼るものはレッカーしかない。すぐに保険会社の事故受付に電話した。現在地や車の状態等を伝える。折り返し連絡が入り、1時間程で隣県から到着予定とのこと。
こんなところまで、ありがたい…。

ただ、心配なことはレッカーされた後のことである。むしろトラブルが分かってから、ずっとそのことが頭の中を駆け巡っている。

レッカー代はそれなりにかかるだろうが、お金で解決できる。問題はどこに届けてもらうか、だ。直せるアテがなければ運んだところでどうしようもない。部品が届かなければ直すこともできない。
まずはいつもお世話になっているショップに問い合わせ。状況を伝えると、「プラスチックの部品が割れてるとなると、どうにもしようがないですね…」と。
…そうですよね。
しかもディーラーでもないので、車を保管できる場所がないのは百も承知。今までも良くしてもらっているので、無理は言うまい。
次にディーラーに問い合わせてみる。「年末年始の休みに入り、お客様の車をずっとディーラーの駐車場に置いておくにはリスクがある。すぐに直せないとなると、預かり期間も長くなり店としても難しい。点検や車検でずっと見ている車なら、なんとかできるかもしれないが…」と。まぁ、当然そうだろう。
ただ、「部品が手に入るまでは自宅に置いて、部品が手に入ったらレッカーで移動して修理に来られてはどうか?」との提案があった。なるほど、その手があったか。エリーゼを手放したので月極駐車場は空いているが、契約は切らずにいた。
まさか、こんなにも早く役に立つときが来るとは…(苦笑)。

時間通り1時間弱でレッカー車が到着。心細かった身には、救世主のように見えてくる。安全を確保しつつ、手早くレッカー車に載せられるLupo GTI。
エリーゼでも何度か経験したので見慣れた風景だったが、
「Lupoよ、遂にお前もか…」
と思わざるを得ない。

コロナ対策で本来ならレッカー車に同乗して送ることはできないことになっているようだが、タクシーを手配するとさらに2時間は待つことになるということで、特別に同乗させて頂けた。運転手の方に聞けば「一週間に1回はここにレッカーに来ることがある」とのこと。バイクツーリング等での故障や事故があるそうだ。
「木々が白くなって花みたいできれいっスね」と言われたが、「これを撮りにきたんだけど…」とは言えなかった。世間話からロードサービス、本業の板金関係のことなどポツポツと話をしながら1時間半の道程を月極駐車場に向かって進んでいったが、もう一つの懸案事項が頭をもたげていた。

“明日からの日々のアシをどうするか”

このタイミング(1か月前)でエリーゼを手放したこともあり、1台体制になった途端にこのピンチ。いや、手放してなくてもスタッドレスタイヤはなかったので、冬の通勤には使えない。家族が所有する車もあるが、ずっと借りるのは厳しいだろう(こちらもスタッドレスは無い)。とうとうバス通勤まで真剣に検討しなければならないか…(いや、不便すぎるだろう。というか毎日遅刻??)。

月極駐車場に到着し、レッカーから降ろされれるLupo GTI。エンジンは十分冷えたので、エンジンをかけ自力で駐車場に収まる。とりあえず息を吹き返したことにホッとする。

この時点で結論は出ていた。頼ることのできる人とクルマが浮かんでいた。

コロナ禍もあり、連絡を取るのは何年ぶりだろうか。電話をする。
幸い休日だったらしく、すぐに連絡がついた。事情を話すと「一週間に一度は乗ってるけど、維持するために乗るだけのことも多いから、貸すのはOKだよ」と快諾。いつ直せるのか分からないにも関わらず…。

本当にありがたい。

もつべきものは親友だ。

その日には友人の愛車“レグナムVR4(MT)”を借り、なんとかクルマのある生活をすることができるようになった。

しかし、これで問題が解決したわけではない。

いよいよ、Lupo GTIを手放さなければいけなくなるのか?
やはり2台体制は必要なのか?

深い沼にだんだんと沈んでいった…。


サーモスタットハウジングのフランジから冷却水が噴出
Posted at 2022/04/30 00:07:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | Lupo GTI | クルマ
2022年04月29日 イイね!

Lupo GTI 別れの予感

Lupo GTI 別れの予感15年、31万km超を連れ添ってきた現在の愛車“Lupo GTI”との別れの時がついに来たのか…と思う出来事があったことが、今回の一連のクルマ購入の旅のきっかけでもある。

Lupo GTIは、エンジンやミッションなど走りに関する部分については、トラブルの少ない頑丈なクルマだと思っている。ゴルフ4世代のVW車特有の窓落ちは経験&交換済みで再トラブルは無い。また、運転席側のドア開閉を感知するスイッチが壊れ、ドアを開けて乗り込んでも、ドアを開けたことを感知せずに時間の経過とともに自動的にロックがかかり、最悪閉じ込められてしまうことも…(笑)。
パワステのポンプやホースからのオイル漏れは劣化と共に起こっている。エンジンチェックランプ点灯も最終的にはECUを載せ替えないと完治しなさそうでもある。

いろいろ問題を抱えていても、それなりに走り続けていること、日々の忙しさ、今後どれだけ乗り続けていくかの判断に迷いもあり、状況は把握しつつも様子見を続けていた。

ただ、今回のトラブルが起こるまでには徐々に症状が進行していたことは認識していた。この2年前くらいから、冷却水が徐々に減っていることに気が付いていた。最初は少しずつ、しかし、だんだんと冷却水を補給する頻度が高くなっていった。
もうそろそろ直さなくてはと思い、ディーラーで診断を受けた。原因は「サーモスタットハウジング」につながるホースから冷却水が漏れ出ていたことだった。
その診断を受けたのが2021年の5月。しかし、その時点で肝心のサーモスタットハウジングを始め、多くのホース類が“本国生産中止”となり国内ディーラーでは入手できない状態になっていた。

「さて、どうしたものか…。」

ディーラーメカニックからは「社外パーツなどを探してみては?」とのアドバイスを受けたが、社外品のラジエターホースなどは見つからなかった。あとは、海外のVW部品を扱う会社の在庫や純正同等品から探してくるしかない。

探してみると、チェコやドイツなどの会社がメーカー生産中止の部品も取り扱っていることが分かった。しかし、海外からの通販で価格もそれなりにかかること、海外通販という壁もあり、躊躇しているうちに時間が過ぎるとともに、頻繁に冷却水(水道水)を補充することにも慣れてしまっている自分がいた。(慣れとは恐ろしい…)
エリーゼの売却が決まったことで、クルマに関することが一つ進んだこともあり、重い腰を上げてルポのパーツの手配をしたのが12月上旬。サーモスタットハウジングはebayを通してアメリカから、ホース関係はドイツの“HANDLER”とチェコの“oemvwshop”から購入した。しかし、ebayからは連絡がなく、いつ到着するのか分からない状態が続いていた(普段のアドレスとは違うアドレスに何度も連絡が入っていたことを、後になって知った)。

暮れも押し迫った2021年12月26日、ついに“事件”が起きてしまった。

仕事も一段落し、趣味の写真撮影を冬山でしたい欲がむくむくと湧いてきた。しかしLupo GTIの冷却水はほとんどが水道水に入れ替わっているので、危険があることも分かっていた。長い時間停車し続ければ凍結するかも…という不安がよぎるが、「一か所で長く粘らなければ大丈夫だろう」と思い、決行した。

夜明け前から行動を開始し、日の出の時間には標高1100mはある寒冷地に到着。久しぶりの冬山。木々に霧氷がついており、俄然写欲が高まる。最初の地点で1時間程撮影し、次のポイントへ移動。気温は−8℃か、もう少し下がっていたと思う。この地では珍しいことではない。それ故に生まれる美しい風景があるのだ。
次のポイントへ移動し、トイレに立ち寄り、Lupoの元へと戻る。

「シュー」という音がボンネットから聞こえる…!?

一応ボンネットを開けて冷却水の様子を確認…と思ったら、例のサーモスタットハウジング辺りから勢いよく水が噴き出ている!!!

これはマズイ…。一刻も早く帰らないと…!

帰り道に向けて走り出す。しかし、間もなく水温がどんどん上昇する。
あっさりと100℃を超えて、さらに上がり続ける。
「これは、もうダメだ。自力走行は不可能だ!」
しかし、真冬の標高1200mはあろう山の上で何時間もレッカーを待つことになれば自分の身も危険である。幸いにして近くにスキー場があるので、暖が取れ、食事も取れるレストハウスがある。その近くまで戻ろうと引き返した。

天井知らずに上がる水温は110℃を超える。エンジンから「キュゥゥゥゥ…」という高い音が聞こえてくる。オーバーヒート寸前だ。
「早く着いてくれっ…!」

水温が120℃に達したころ、ようやく安全な駐車場に到着。原因は明らかだったので、すぐにエンジンを止め、ボンネットを開けた。その後も水温の変化を追っていたが、気温がかなり低いこともあり、水温はどんどん下がっていった。
クルマと自分の危機的な状況に、高まっていた鼓動も少しずつ落ち着きを取り戻してきた。
場所は自宅から60kmも離れた冬山。

「さぁ、どうするか…」

自分の置かれた危機的な状況とは裏腹に、窓の外には美しい冬山の風景が眩しく広がっていた。




サーモスタットハウジングにつながるホースからの水漏れ


ラジエターホースとの接合部からの水漏れ
Posted at 2022/04/29 23:46:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | Lupo GTI | クルマ
2022年04月24日 イイね!

ありがとう、エリーゼ −⑦エリーゼとの別れ—

ありがとう、エリーゼ −⑦エリーゼとの別れ—お別れ前に、最後の一週間毎日乗ろうと決め、通勤にも使って走りを愉しんだ。
12年経過しても、その走りの鋭さは変わらず刺激に満ちたものだった。
「やっぱり良いクルマだな…お前は」と思った。
また、今の職場に初めて乗っていったことで新たに話題が広がることもあり、やはり人と人を繋ぐクルマだと実感した。
カーボンニュートラルが叫ばれ、ガソリンエンジン車が2030年代半ばには生産中止になる、という話題も一般的になるなか、こんなにもシンプルで、楽しさにあふれ、ある意味プラモデルのような作りの中で類稀な運動性能を発揮し、このようなクルマは二度と生まれてこないだろうエリーゼを12年所有できたことで、たくさんの嬉しさと満足感をもたらしてくれた。

後ろ髪を引かれる思いに決断を躊躇しないと言ったら嘘になる。しかし、できる限り良い状態で次のオーナーに引き継ぐことが、今、自分にできる最もエリーゼのためになること、と言い聞かせた。

イチョウの黄葉が美しく輝いていた2021年11月23日。
秋の穏やかな日差しの中で写真撮影を楽しんだ後にエリーゼをお店に持ち込み、売却の商談に臨んだ。そして相場や、他店で売却可能であろう額を踏まえつつ、自分の希望額を提示すると、当初から商談していた営業の方は少し驚いた顔を浮かべた後に「それでは委託販売という形での売却でどうでしょうか」と提示された。いつ売却されるかは分からないが、特に急いでお金が欲しいということでなければ良いのではないか、との提案もあり、またしばらく売れなければ改めて金額についての変更の相談も受けられるとのことで、快諾した。
契約を終え、エリーゼと最後の記念写真を撮り、キーを渡した。キーに付けていたLotusのキーホルダーを手渡された時、いよいよ本当にお別れなんだと実感した。その店の社長のカイエンで駅まで送ってもらった。初のカイエンに興奮しつつも、どこか心にぽっかりと穴が空いたようだった。電車の中から見た夕焼けが寂しさで空いた穴にスッと入ってくるような印象的な光と色だった。

月極駐車場にはもうエリーゼの姿はない。主を失った駐車場は何も変わらないのに、いつもよりガランとしているように感じた。

クルマを乗り潰して廃車するために引き取られていったことはあった。その時もクルマは寂しそうだったが、寿命だと諦められる気持ちがあった。エリーゼは自分から手放した。そのことがこんなにも辛く寂しいことだと売却して初めて分かった。

また次のオーナーの下で大切にされるといいな…。自分がもっとかわいがってやればよかったな…。

今、こうして4か月以上経ってから綴っていても改めて思いは深く、様々な思い出がよみがえる。クルマとは不思議な存在だとつくづく思う。
そして自分にはまだ1台、思い入れの深いクルマがあるわけで…。別れられるのだろうか…。

後日、売却した自分のエリーゼが店のHPやGoonetに掲載されたのが約一週間後の11月30日頃だった。自分の愛車だったものが掲載されているのは不思議な感覚だった。販売価格はASKだったため分からない。いくらで売られていたか、とても興味はあったが店に尋ねるのはマナーに欠けるので遠慮した。「いつくらいに売れるかな、クリスマスくらいかな?いやいや、年明けくらいかな」なんて思いながら眺めていた。

そんな自分の予想を軽く覆すかのように、「エリーゼ、売却されました」と担当の営業の方から電話があった。12月5日だった。あまりの速さに驚きを隠せなかった。書類の提出で再度その店を訪れた時、道路に面したガレージに並んだ多くのエリーゼ・エキシージの中でも目立つ色の自分の所有していたエリーゼに売約済みの札がかけられていた。次のオーナーさんの名前も書かれていた。営業の方と話して「次のオーナーさんも良い方で、大切にされる方ですよ」と聞き、嫁がせる親のように安心したような感覚を味わった。

最後に、並べられたガレージの中にあるエリーゼの写真を撮った。
どの角度から見ても、他のクルマが横に並んでいても
「やっぱりお前は美しいな。ありがとう」
と心の中でつぶやいた。

何度写真を撮っても撮りきることのない気持ち。
本当にこれが見納めだなと覚悟した。

またどこかで、すれ違うことができたらいいな。


ありがとう、エリーゼ。







Posted at 2022/04/24 01:53:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | エリーゼ | クルマ

プロフィール

その時々で趣味やハマることがありますが、クルマやバイクはずっと好きで興味をもっています。 この度、久しぶりの車購入をきっかけに、クルマへの様々な想いや細かな経...
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