
自力走行ができないとなれば頼るものはレッカーしかない。すぐに保険会社の事故受付に電話した。現在地や車の状態等を伝える。折り返し連絡が入り、1時間程で隣県から到着予定とのこと。
こんなところまで、ありがたい…。
ただ、心配なことはレッカーされた後のことである。むしろトラブルが分かってから、ずっとそのことが頭の中を駆け巡っている。
レッカー代はそれなりにかかるだろうが、お金で解決できる。問題はどこに届けてもらうか、だ。直せるアテがなければ運んだところでどうしようもない。部品が届かなければ直すこともできない。
まずはいつもお世話になっているショップに問い合わせ。状況を伝えると、「プラスチックの部品が割れてるとなると、どうにもしようがないですね…」と。
…そうですよね。
しかもディーラーでもないので、車を保管できる場所がないのは百も承知。今までも良くしてもらっているので、無理は言うまい。
次にディーラーに問い合わせてみる。「年末年始の休みに入り、お客様の車をずっとディーラーの駐車場に置いておくにはリスクがある。すぐに直せないとなると、預かり期間も長くなり店としても難しい。点検や車検でずっと見ている車なら、なんとかできるかもしれないが…」と。まぁ、当然そうだろう。
ただ、「部品が手に入るまでは自宅に置いて、部品が手に入ったらレッカーで移動して修理に来られてはどうか?」との提案があった。なるほど、その手があったか。エリーゼを手放したので月極駐車場は空いているが、契約は切らずにいた。
まさか、こんなにも早く役に立つときが来るとは…(苦笑)。
時間通り1時間弱でレッカー車が到着。心細かった身には、救世主のように見えてくる。安全を確保しつつ、手早くレッカー車に載せられるLupo GTI。
エリーゼでも何度か経験したので見慣れた風景だったが、
「Lupoよ、遂にお前もか…」
と思わざるを得ない。
コロナ対策で本来ならレッカー車に同乗して送ることはできないことになっているようだが、タクシーを手配するとさらに2時間は待つことになるということで、特別に同乗させて頂けた。運転手の方に聞けば「一週間に1回はここにレッカーに来ることがある」とのこと。バイクツーリング等での故障や事故があるそうだ。
「木々が白くなって花みたいできれいっスね」と言われたが、「これを撮りにきたんだけど…」とは言えなかった。世間話からロードサービス、本業の板金関係のことなどポツポツと話をしながら1時間半の道程を月極駐車場に向かって進んでいったが、もう一つの懸案事項が頭をもたげていた。
“明日からの日々のアシをどうするか”
このタイミング(1か月前)でエリーゼを手放したこともあり、1台体制になった途端にこのピンチ。いや、手放してなくてもスタッドレスタイヤはなかったので、冬の通勤には使えない。家族が所有する車もあるが、ずっと借りるのは厳しいだろう(こちらもスタッドレスは無い)。とうとうバス通勤まで真剣に検討しなければならないか…(いや、不便すぎるだろう。というか毎日遅刻??)。
月極駐車場に到着し、レッカーから降ろされれるLupo GTI。エンジンは十分冷えたので、エンジンをかけ自力で駐車場に収まる。とりあえず息を吹き返したことにホッとする。
この時点で結論は出ていた。頼ることのできる人とクルマが浮かんでいた。
コロナ禍もあり、連絡を取るのは何年ぶりだろうか。電話をする。
幸い休日だったらしく、すぐに連絡がついた。事情を話すと「一週間に一度は乗ってるけど、維持するために乗るだけのことも多いから、貸すのはOKだよ」と快諾。いつ直せるのか分からないにも関わらず…。
本当にありがたい。
もつべきものは親友だ。
その日には友人の愛車“レグナムVR4(MT)”を借り、なんとかクルマのある生活をすることができるようになった。
しかし、これで問題が解決したわけではない。
いよいよ、Lupo GTIを手放さなければいけなくなるのか?
やはり2台体制は必要なのか?
深い沼にだんだんと沈んでいった…。

サーモスタットハウジングのフランジから冷却水が噴出
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Lupo GTI | クルマ
Posted at
2022/04/30 00:07:37