2023年04月09日
Polycam(フォトグラメトリーアプリ)のデータをFusion360(3D CAD)に取り込んで立体を分割するコツ
前記事に関する操作解説(忘れた頃にもう一回やるときの自分向けメモ)です。
スキャンのコツというか反省点として、サイズが分かっているものを置いてスキャンするといいです。
絶対的なサイズは認識できないので、適当なスケールで形状が作成されてしまうのです。
スキャンできたらアップロードして、しばらく待つとモデルが出来上がります。
マウスでグリグリ回してみてください。思うように回らずストレスが溜まると思います。
これは向きが適当なためです。
EDIT を押して編集モードにし、ROTATEで自然な向きに回しましょう。
ざっくり合わせてから、何回か合わせ直すといいです。
言葉だけ見ても何言ってるのかわからないと思いますが、やってみればナルホド~ってなります(多分)
スケールを調整するのもここでできますが、cm精度なので Fusion360に取り込んでからの方がいいです。
向きを合わせたらエクスポートします。
GLTF形式(拡張子はglb)だけ無料でエクスポートできます。
コレをFusion360にインポートしたいのですが、glbを食ってくれません。obj形式に変換する必要があります。
ググると無料のWebコンバーターが見つかるのでそれで変換します。
オススメを提示したいところですが、この分野に目利きが無いので特にコレといったものは提示できません。
情報漏洩が怖いところですが、市販車の内装なら漏れたところで問題ないでしょう?
Fusion360のメッシュ→挿入→メッシュを挿入 からobjをインポートします。
サイズが適当なので、尺度係数を指定します。
メッシュ→検査 で長さを測れるので、「サイズが分かっているもの」のサイズを測ります。
めっちゃ小さいサイズになっていると思います。Polycamはメートルで、Fusion360はミリメートルのためです。
手元のデータでは262倍ぐらいがちょうどいい感じでした。この数字は撮影状況によって変わってくるでしょう。
モデルが大きいと(ポリゴン数が多いと)処理が重くなるので、分割します。
ソリッドで直方体を置いて、移動してメッシュと重ねます。
メッシュを直方体のAND条件で切れないのかなといろいろ試しましたが見つけられませんでした。
1面ずつ、切っていきます。
メッシュ→修正→平面切断 で切れます。
そっち側を消すなよ! ってなった場合は斜め往復矢印を押すと反転します。
こうして平面切断を繰り返して、必要最小限のメッシュにします。
次に「修復」をします。
フォトグラメトリで得たメッシュデータは「立体の裏側」が無いので「閉じてない」というワーニングが出ます。
それを、無理やり閉じるのがここで言う「修復」です。
具体的には、メッシュ→準備→修復 で。
修復タイプが色々選べるのですが、とりあえず「穴を閉じる」で大丈夫でした。
ここの選択肢がどういう効果を持つのかはよく分かってません。
このあと、メッシュを変換します。メッシュを、多分、ソリッドに変換するんだと思います。
メッシュ→修正→メッシュを変換 です。
(最初、分割せず変換をかけたら時間かかりすぎ、食事して風呂入っても処理中で、プロセスを終了させました)
ここまでやると、ソリッド→修正→結合 での「切り取り」操作に使えるボディになっています。
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Posted at
2023/04/09 23:40:36
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