
HV電池の低温による化学変化の活性が落ちる
現象について、対策を行うべく少し部品を
集めていました。
イメージとして分かりやすいのはヘヤードライヤーだと
思います。風洞状の中にPC用ファンを付け、
もう片方にニクロム線を付けて電気を流すと
いうもので、小学校の理科レベルの回路です。
ニクロム線は入手し、まず、単体での接続による温度観察を行いましたが、
写真のように12Vバッテリー接続の場合、温度が92℃までしか上がりませんでした。
今の所、定格として考えているのは、40℃の温風をそこそこ強い風量で流しても
電流値が3A以下となるような仕様が理想と考えています。
92℃でも充分なように思いますが、ファンで風を当てると、おそらく温風は
25℃以下まで下がると考えています。ニクロム線の要求温度は150℃~200℃位は
欲しいと思います。(実際は付けて温度測定しないと分からないですが…)
もちろんAC100Vを掛けると赤熱する位の温度が確保出来ますが、その場合の
電流値は計算上では、5.8A位流れますので、結構強力なフォグランプ位の
消費電力になります。
これだと電力を食いすぎてHV電池から補機バッテリーへの充電が頻繁になり、
結果として、燃費を悪化させるハズです。
DC12V電圧の場合、単体では、1.7A位で92℃となりました。これからニクロム線を
少しづつカットする事で、抵抗値が低くなり、流れる電流値が増えていきます。
そうなると、発熱量が増えるので、方向性としては正解ですね。
難しいのは、発熱量は電流値に比例します。3Aの電流になるまで、カットすると
ニクロム線の温度が何度になるかという所ですね。
奇跡的にうまく行けばサーミスタ等の熱電対素子をHV電池格納庫内に入れ、
25℃以下でスイッチオン、40℃でスイッチオフとなるように回路設計すれば
良い物が出来そう的な発想でしたし又、40℃で消費電力が少ない
温風器なんて出来たら、エアコンなんか、かけなくて良いじゃんという
発想にもなりますよね…。
ただし、HV電池の活性低下は30分走行すると改善はされるんですね。それは、
少し改善なのか、殆ど改善なのかはわかりません。ただ、実際に理想的な暖房器が
出来たとして設置しても、HV電池が暖まるまで30分位は充分掛かるハズなんですね。
つまり、実際の効果はあまり無いと想定されます。じゃあ中長距離なら効果は?
という事についても、HV電池は充電というアクションで、電池そのものの温度が
上昇してくる為、これも温風器の効果ではないですからね。
一番効果があるのは、出発前3時間~5時間前からHV電池を暖めておけば最高の
状態で、スタートは出来るだろうと思いますが、自宅の電気使ってとかいう世界に
なり論外ですね。
まあ少しでも材料買ってしまったので、カットするなりして、もう少し
やってみますが、ちょっと無理っぽいですね。
(^^♪
Posted at 2022/11/21 00:21:48 | |
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