リア突き上げ改善　トーションビーム1G締め

　ヴェゼルの足回りは締まった感じでスポーティですが、継ぎ目や段差で来る突き上げが気になる方にオススメするコストゼロの対策です。

【1G締めとは？】
　車は工場でリフトアップされた状態で組み立てられます。そのためトーションビームは自重で下がった状態でボディに取付けられ固定されます。

タイヤを取付け車体を地面に降ろした際にトーションビームは取付時より上側に上がるため、固定されたブッシュが常に捩れて突っ張った状態で走る事になります。

　そのブッシュが捩れて突っ張った状態を解消するために、タイヤが地面に接地した状態でブッシュの固定ボルトを緩め、ブッシュの捩れを無くした状態で締め直す作業を1G締めと呼び、サスの動きを改善します。

実際の作業を開始して行きます。
①車を水平な場所に停車します。
特にタイヤや部品を外す必要はありません。
必要なのは19と14のメガネレンチになります。
対象はリアホイールハウス前側にあるボルトです。
②トーションビーム前側ブッシュ固定ボルトにマーキングをしてボルトを緩めた後にマークを合わせることで元の締付トルクに戻せるようにしておきます。
③ボルトを緩めます。(ボルトのフランジが2～3mm浮く程度)
これを左右で行います。

④リアダンパーの下側固定ボルトにマーキングをしてボルトを緩めた後にマークを合わせることで元の締付トルクに戻せるようにしておきます。
⑤ボルトを緩めます。(ボルトのフランジが2～3mm浮く程度)
これを左右で行います。

⑥合計4箇所のリアのブッシュを緩め終わったら、リアゲートを開けボディ後端に体重を掛けて上下に1分間程度大きく揺すります。
※ブッシュの張り付きを取って捩れを解消するため

⑦ボディを揺すり終わったら、緩めた4本のボルトを合いマークに合わせる形で締め込みます。

作業の結果、リアの動きがスムーズになり段差や継ぎ目のいなしが笑っちゃう位に改善します。
加えて、自動ブレーキホールドの解除が非常に滑らかになります。

ヴェゼルで上質な走りを求める方に是非オススメする作業です。