電動格納ミラー修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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電動格納ミラーが動かなくなってしまいました。アッセンブリ交換だと4万円からしそうです。ネット情報を元に分解して、リレー交換、モーター交換を試して最終的にはモーター交換で直りました。
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ドア内装を外してミラーを取り外します。内装を外している方は沢山いると思うので省略します。ミラーを分解します。
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鏡自体は上側が『下側から引っかかるツメ』、下側が『引っ張ればとれるツメ』で付いています。内側の黒いパーツについているネジを外して電動ユニットを取り外します。
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根元側のユニットのフタがツメで固定されているので取り外します。配線長の関係で鏡の角度を変えるユニットへの配線を外してから根元側のユニットのフタを取り外しました。
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これが核心部のモーターユニットですか。ここまでたどり着いている記事が他にあったので参考にしました。
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モーターユニットと配線がツメで固定されているのでマイナスドライバーでツメを押しながら引っ張ったら取れました。
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この回路、コンデンサも見た目は正常っぽいし、リレーくらいしか壊れるところ無いでしょう。
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モーターユニットに搭載されているリレーはPanasonic ACTB12A42、市販されていないのでPanasonic TAIKO TB1-160 12VDCで代用しました。パッケージ形状や耐圧は同じですが、耐久性などが違うと思います。真似しないでください。TAIKO TB1-160は端子が1つ多いです。使わない端子なので切り取りました。200円くらいです。
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あれ?動かない…。リレー交換前と同じく、モーターが数回転しか動きません。
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取り外したPanasonic ACTB12A42をテスト。試した環境では正常です。あれ?モーターに4V加えてみたら煙を吹きました。耐圧12Vのはずだし回路的にも12Vかかるはずですが…。どうやらモーターが原因のようなので、AliExpressでこのモーターFS140-KD/12260/DUの同等品を探して輸入しました。4週間くらいかかりました。2000円くらいです。
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動いた~!
動く向きが逆です!!
片方のミラーが閉じて片方が開く!モーターの極性が逆のような気がします!
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一番楽な方法を考えて、モーターユニットのコネクタの配線を逆にすることにしました。配線とコネクタもツメで固定されています。ツメを持ち上げるのに0.05mmくらいしか隙間がないので神経を使いました。これで直りました。後のことを考えるとここを変更するのは気持ち悪いですが、最終的にどうしようもなくなったらどうせアッセンブリ交換になります。
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謎の回路を解析しました。故障しているモーターが一瞬だけ回るのは、コンデンサが充電される一瞬のようです。
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その一瞬、リレーもONになります。モーターが正常ならモーターに12V、リレーにも12V印加されるのでモーターは動き、リレーはONを維持します。
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ミラーが動作しきってモーターがぶつかって止まると、モーターのトルクが最大となり、電流も最大となり、PTCサーミスタが電流を遮断しますので、モーターは最終的に停止します。
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PTCサーミスタが復帰しても回路は安定状態のままでリレーに電圧はかからないので、モーターは止まったままです。
自分はデジタル屋さんでアナログは分からないので考えるのに数日間かかりました。(PTCサーミスタを形状からセラミックコンデンサだと勘違いしていました。)
もしかしたらPTCサーミスタではなくモーターが止まった時の逆起電力で止まっているのかもしれませんが、私にはわかりません。(直感では逆起電力でちょうどリレーへの印加電圧が0Vになることは無いような気がします。)
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