2023年10月15日
白洲次郎のウイスキー
お酒の話を書きますので、
興味の無い方、嫌いな方は、
スルーして下さい、
よろしくお願いします。

久しぶりに、ボトルが空きそうな、
ブラックボトルだが、
これは、ブレンディドウイスキー、
この、ブレンディドウイスキーと、
シングルモルトウイスキーの違いが、
明確に解らなければ、
ウイスキーの世界は広がらない、
ブレンディドウイスキーは、
シングルモルトウイスキーを、
含んでいる。その比率は、
20%~30%がシングルモルト、
70%~80%がグレーンウイスキー
焼酎で例えると、シングルモルトが乙種、
グレーンウイスキーが甲種となる。
スーパー等で見かけないだろうか、
甲乙混合と書かれた焼酎を、
正にそれが、ブレンディドウイスキーである。
シングルモルトは、幾ら頑張っても、
少量しか生産出来ない、
一方、グレーンウイスキーは、
機械で作る大量生産型なので、
幾らでも、生産出来る。
サントリーさんの「知多」は、
そのグレーンウイスキーである。
昨今の原酒切れと言うのは、
シングルモルトの事で、
山崎、白州、余市、宮城峡等の事である。
「知多」のようなグレーンウイスキーが、
品切れになるような事があれば、
日本中、アル中患者で溢れかえるだろう、
生産量は、桁外れである。
アロスバス式連続式蒸留機と言うが、

宝焼酎さんも、千葉の松戸に、
同じ設備を持っている。
同じ?(笑)まあアルコールを、
ウイスキーとして売るか、
焼酎として売るか、
はたまた、消毒液として売るかの違いであり、
又、その辺りは、機会があれば、
説明いたします。
横道にそれ過ぎて、迷子になるところだった、
今回は、ブラックボトルの説明だったが、
まずは、輝かしい受賞歴から、
紹介する。
WWA(World Whisky Awards)
12年以下のスコッチ部門で優勝
ISC(International Spirits Challenge):金賞
IWSC(International Wine & Spirits Competition):金賞
WWA等は、細かく細分化されているので、
12年以下のスコッチ部門での優勝となる。
WWAは、2022年だったが、
この時、ユーチューバーや、
転売屋などが騒ぎ出し、
一時期、品薄になり、店にも、
置いているか?と、尋ねて来た方も居たが、
今更、何をと言う感じだった。
これは、戦後の風雲児、
「白洲次郎」氏の、
愛飲酒で、古くから有名である。
近年、色んなドラマや映画等で、

色んな方が演じられているので、
観られた方も居られるだろう、
吉田茂氏の側近で、
講和条約の受諾演説を、
日本語で読ませた男、
マッカーサーを叱った男、
80歳でポルシェを乗り回し、
二代目ソアラの開発に
携わった男、この初代ソアラから、
二代目ソアラの下りは、面白いので、
興味のある方は、検索して下さい(笑)
と、まあ、エピソードの多い方だが、
兎に角、大金持ちの家に生まれ、
ケンブリッジ大学に留学、
そこで、イギリス貴族のご子息等と交流、
この白洲家が豪商で成功した理由なのだが、
実は、私は全然違う事を調べていて、
たまたまここに辿り着いた。
織田信長の時代、第一、第二、
木津川口の水軍の戦いなのだが、
どうも、私の店がある位置が、
当時の、木津川口に当たるのでは?
と、考え色んな古い地図で確かめたが、
多分、この辺りなのは間違いない、
その戦いで、大活躍するのが、
伊勢の九鬼水軍、第一では敗退するが、
僅か二年で装甲船を6隻作る。
超が付くほどの技術屋集団だが、
俄かに信じがたい技術力だが、
近年の研究では、鉄で作られた装甲船は、
実は、木を黒く塗って、
鉄に見せかけた、可能性が高いと、
その九鬼水軍、九鬼一族だが、
その技術力の高さから、恐れられ、
海から遠ざけられ、与えられたのは、
三田藩、現兵庫県 三田市である。
この三田藩の、幕末の家老が、
白洲次郎氏の祖父である。
その関係か、福沢諭吉氏と交流があり、
その福沢諭吉のアドバイスで、
白洲家は、実業家として、
成功する事となる。
そして留学で貴族と交流し、
イギリス貴族と同じように、
樽で、ウイスキーを仕入れていたようだが、
特にマッカランがお気に入りで、
これを、ホームパーティーで、
客人に飲ませた。

勿論、当時はストレートだろう、
すると救急車を何台も呼ぶ騒ぎに、
急性アルコール中毒で、
次々と倒れたようだ。
確か、50年代のマッカランだったと、
思うが、そら、美味しかったのだろう(笑)
と、他にもリリーフランキーさんが、
書かれていたが、遠い昔BARに行って、
ある方が、マッカランを飲んで、
何気なく、ボトルの後ろを見ると、
輸入業者の所が「白洲次郎」と、
なっていて、住所が書かれていたと、

その旧白洲邸が「武相荘」と呼ばれ、
東京は町田に現存し、
レストランや、カフェもあるので、
一度行ってみたいのだが、
と、又もや脱線(笑)
そのブラックボトル10年、
含まれるモルト原酒の殆どが、
7種類のアイラモルトなのだが、

僅かだが、マル島の「レダイグ」も、
含まれているようだ。
まあ、若い方には白洲次郎と言っても、
解らないだろうが、
氏は、このブラックボトルの底を切って、
グラスにしていたようだ。
そういう事に思いをはせて、
今宵、ブラックボトルは如何かな?

人に歴史あり、ウイスキーにも歴史あり・・・
リアルを大事に、
目を見て話して、
楽しいお酒を!
一期一会を大切に!
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ウイスキー | グルメ/料理
Posted at
2023/10/16 21:05:40
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